米国防総省・人口統計コンサルタントの 人類超長期予測 ――80億人の地球は、人口減少の未来に向かうのか
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2023年3月号掲載

米国防総省・人口統計コンサルタントの 人類超長期予測 ――80億人の地球は、人口減少の未来に向かうのか

出生・死亡・移動。人口動態の変化が、政治や経済、社会を変えていく ―― 。米国防総省・人口統計コンサルタントが“人口”という観点から、人類の未来を見通した。格差拡大や少子高齢化、移民問題など、いま世界が直面している課題は、今後どうなるのか。各種データを駆使して予測し、良き未来とするための道筋を示す。

著 者:ジェニファー・D・シュバ 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2022年12月
習近平三期目の狙いと新チャイナ・セブン
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習近平三期目の狙いと新チャイナ・セブン

2022年10月、中国共産党は党大会後に、新たな指導部“新チャイナ・セブン”を選出。そして習近平政権は異例の「三期目」に突入した。なぜ、二期10年の慣例を破り、習は続投したのか? 中国に生まれ、現代中国をよく知る著者が、彼の真の狙いを解説。決断の背景には、「父の仇を討つこと」「アメリカとの関係」があるという。

著 者:遠藤 誉 出版社:PHP研究所(PHP新書) 発行日:2022年12月
Econofakes エコノフェイクス
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Econofakes エコノフェイクス

難解な数式で示される経済学は、科学的で、真実のように見える。だが、経済学者の著者は言う。「現代の主流の経済学は、ウソに満ち溢れている」。資本主義が自由と競争を促進する、公的年金制度は近い将来、高齢化によって崩壊する…。本書は、まことしやかに説かれる理論の“ウソ”を暴き、その背後に潜む“狙い”を明らかにする。

著 者:フアン・トーレス・ロペス 出版社:サンマーク出版 発行日:2022年12月
ゆるい職場 若者の不安の知られざる理由
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2023年3月号掲載

ゆるい職場 若者の不安の知られざる理由

仕事がゆるくて辞めたい。そう悩む若者が多いことが、リクルートワークス研究所の調査で判明した。労働時間は減少、負荷は高くなく、上司からの叱責もない「ゆるい職場」が、逆に彼らの不安感を高めているというのだ。こうした職場が若者の不安をあおる理由、企業がとるべき対応策などを、データを示しつつ解説する。

著 者:古屋星斗 出版社:中央公論新社(中公新書ラクレ) 発行日:2022年12月
これが「日本の民主主義」!
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2023年3月号掲載

これが「日本の民主主義」!

ジャーナリストの池上彰氏が、安保法制やメディアなど、様々なテーマから政治の変遷と問題点をわかりやすく解説。議論が足りないまま軍隊へ発展する自衛隊、数の論理で法案を押し通す与党…。国民の意思と無縁のところで決まる、「日本の民主主義」の姿を示す。国内外の政治が大きく揺れ動く今、手に取りたい1冊だ。

著 者:池上 彰 出版社:集英社(集英社文庫) 発行日:2021年2月

2023年2月号掲載

新しい階級闘争 大都市エリートから民主主義を守る

欧米諸国で対立が深まっている。それは、かつてのイデオロギー上の「左右」ではなく、階級の「上下」の対立だ。高学歴のエリート層による新自由主義的な支配体制に、労働者階級の不満が爆発、ポピュリズムの反乱が起きた。どうすれば階級の壁を超え、連帯できるのか? 分断を解消するカギは、「民主的多元主義」だという。

著 者:マイケル・リンド、施 光恒(監訳) 出版社:東洋経済新報社 発行日:2022年12月

2023年2月号掲載

世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか

今、世界に“食料危機”が迫っている。ウクライナ戦争や異常気象など様々なリスクが顕在化する中、有事に備え、安定的に食料を確保することは喫緊の課題だ。にもかかわらず、日本の食料自給率は先進国で最低水準、“食料安全保障”への備えもない。そんな状況をもたらした政治の責任を問い、輸入頼りの食料政策に警鐘を鳴らす。

著 者:鈴木宣弘 出版社:講談社(講談社+α新書) 発行日:2022年11月

2023年2月号掲載

崩壊学 人類が直面している脅威の実態

エネルギーの枯渇、金融システムの破綻、気候変動問題…。今、人類は様々な脅威に直面している。このままでは、私たちの社会は“崩壊”しかねない ―― 。現代文明の脆さを喝破した、警世の書である。これから起きることは何か? 多方面で指数関数的に増加する“危機要因”を明らかにし、地球的規模の崩壊の道筋を予測する。

著 者:パブロ・セルヴィーニュ、ラファエル・スティーヴンス 出版社:草思社(草思社文庫) 発行日:2022年12月

2023年1月号掲載

Speed&Scale スピード・アンド・スケール 気候危機を解決するためのアクションプラン

地球温暖化対策は、猛烈なスピード(速度)と途方もないスケール(規模)で取り組むことが必要 ―― 。既得権益層の抵抗に打ち克ち、企業や株主を巻き込んでムーブメント(社会運動)を起こし、クリーンテクノロジーへの投資を加速する…。世界的ベンチャー・キャピタルの会長が、破滅的な未来を回避するための具体策を示す。

著 者:ジョン・ドーア 出版社:日経BP・日本経済新聞出版 発行日:2022年11月

2023年1月号掲載

考えよ、問いかけよ 「出る杭人材」が日本を変える

著者は、福島原発「国会事故調」委員長を務めた黒川清氏。氏は言う。「この30年間、日本は世界の変化に対応することができていない」と。世界の経済や科学研究が激変する一方、日本の大学の国際競争力や、科学技術力は凋落の一途を辿る。本書では、こうした低迷の背景にあるものを考察、日本が変わるための処方箋を示す。

著 者:黒川 清 出版社:毎日新聞出版 発行日:2022年10月

2023年1月号掲載

リデザイン・ワーク 新しい働き方

今、私たちは岐路に立っている。「昔の働き方」に戻るのか、それとも、仕事のあり方を根本的に「リデザイン(再設計)」するのか ―― 。コロナ禍を機に、働き方が大きく変わる中、自社を“未来に通用する企業”へ進化させる方法を説いた書だ。ベストセラー『LIFE SHIFT』の著者が、その具体的なプロセスを解説する。

著 者:リンダ・グラットン 出版社:東洋経済新報社 発行日:2022年10月

2023年1月号掲載

操られる民主主義 デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか

SNSや人工知能(AI)など、「デジタル・テクノロジー」は、人々の生活を豊かにした。だが一方で、それが民主主義と社会秩序を壊している、とデータテクノロジーの専門家は言う。自分で考えず機械に判断を委ねる、技術の有無が所得格差を拡大する、といった事態が生じているのだ。未来の社会はどうなるのか、本書は展望する。

著 者:ジェイミー・バートレット 出版社:草思社(草思社文庫) 発行日:2020年10月

2023年1月号掲載

ハイパーインフレの悪夢 ――ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する――

1923年、ドイツは空前絶後のハイパーインフレに見舞われた。毎日、商品は値上がりし、紙幣は紙くず同然に。そして国が破綻…。通貨の価値が10年前の1兆分の1になるという「通貨の崩壊」は、なぜ起きたのか? パニックに陥った国民、困難な決断を先延ばしにした政治など、当時の状況を克明に描き、我々の反面教師とする。

著 者:アダム・ファーガソン 出版社:新潮社 発行日:2011年5月

2022年12月号掲載

危機の地政学 感染爆発、気候変動、テクノロジーの脅威

著者は地政学の第一人者、イアン・ブレマー氏。氏いわく、世界は今、3つの危機 ―― パンデミック、気候変動、破壊的な新技術に直面している。だが、米国内の分断、米中両国の対立のため、国際的信頼関係が築けず、危機に立ち向かうのが難しいという。では、危機を克服するにはどうすればよいか。実現可能性の高い解決策を示す。

著 者:イアン・ブレマー、稲田誠士(監訳) 出版社:日経BP・日本経済新聞出版 発行日:2022年10月

2022年12月号掲載

最新 戦略の地政学 専制主義VS民主主義

「地政学」は、国家の戦略形成に、地理的な環境や歴史などが与える影響を探る学問だ。2022年、ロシアのウクライナ侵攻で、専制主義と民主主義の国々の対立が深まっている。激変する国際情勢。それを理解する上で、カギとなるのが地政学だ。安全保障の専門家が、地政学の視点から大国の地政戦略、“新冷戦”の時代を俯瞰する。

著 者:秋元千明 出版社:ウェッジ 発行日:2022年9月

2022年12月号掲載

円安と補助金で自壊する日本 2023年、日本の金利上昇は必至!

経済学者の野口悠紀雄氏は言う。日本の政策決定機構が“深刻な麻痺状態”に陥っている、と。物価高騰を問題としながら、金融緩和を続けて円安を放置するという、矛盾した経済政策を続けているからだ。本書では、現在、この国が直面している経済問題の本質を明らかにし、円安脱却に向け、金融政策の転換の必要性を訴える。

著 者:野口悠紀雄 出版社:ビジネス社 発行日:2022年10月

2022年12月号掲載

世界から戦争がなくならない本当の理由

第二次世界大戦が終わって70年余り。しかし、戦争やテロは、常にどこかで起きている。ベトナム、アフガニスタン、中東、そしてウクライナ…。「戦争のない世界」はやって来るのか。そして、日本は本当に「平和」なのか。多方面で活躍するジャーナリストが、戦後の世界と日本を振り返り、戦争をなくすための教訓を引き出す。

著 者:池上 彰 出版社:祥伝社(祥伝社新書) 発行日:2019年8月

2022年12月号掲載

研究不正

ねつ造、改ざん、盗用…。正確さや客観性が求められる科学の世界で、“研究不正”が後を絶たない。2014年には「STAP細胞事件」「ノバルティス事件」が起こり、世間を騒がせた。研究不正は、なぜ行われるのか? 国内外の様々な事例を取り上げ、その原因や手口を分析。不正防止に向け、“不都合な真実”を明らかにする。

著 者:黒木登志夫 出版社:中央公論新社(中公新書) 発行日:2016年4月

2022年11月号掲載

アメリカとは何か 自画像と世界観をめぐる相剋

ポピュリズムが頭をもたげ、保守派とリベラル派の対立が激しさを増す米国。今、この国の民主主義、アイデンティティが大きく揺らいでいる。なぜか? そしてこれは、米国の歴史においてどう位置づけることができるのか? 建国からの歩みをたどりつつ、深さを増す現代米国の分断状況を分析し、民主主義の行方を展望する。

著 者:渡辺 靖 出版社:岩波書店(岩波新書) 発行日:2022年8月

2022年11月号掲載

オシント新時代 ルポ・情報戦争

「オシント」とは、公開情報に基づく情報収集・分析のこと。SNSなどが発信する膨大な情報の真偽を判別する。ウクライナ侵攻でのロシアの嘘を見破り、国際犯罪捜査やビジネスにも活用されるなど、今、注目を集める技法だ。本書は、政府や企業などの「不都合な真実」に肉薄するオシントの現状を徹底取材。その可能性を探る。

著 者:毎日新聞取材班 出版社:毎日新聞出版 発行日:2022年9月