新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2024年8月号掲載
自殺は、女性よりも男性に、中でも高齢男性に多い。その大きな要因の1つが“孤独”。男性は孤独に陥りやすいのだ。お金や社会的地位のために必死に働いてきたが、気づけば周りには誰もいない ―― 。そんな悲劇をどうすれば避けられるのか? 自殺問題に詳しい心理学者が、臨床データをもとに気をつけるべきことを解説する。
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2024年7月号掲載
ビジネスは、便利で快適な社会をつくることを目的としてきた。それを満たした今日、次に目指すべき方向性を提示。社会で見過ごされる不正義を批判し、人々の価値観をアップデートする ――「社会運動・社会批判」としてのビジネスを、事例を交え語る。今、世界では、こうしたビジネスの「パラダイムの転換」が起きている!
2024年6月号掲載
「直観」というと、ともすると論理と対立するもので、根拠も説得力もないとみられがち。しかし、最新の研究によれば、脳の高度な思考から生まれるのが、直観だという。そのメカニズム、優れた直観を得るために心がけるべきことを、脳の専門医が科学的に解説した。著者いわく、「直観と論理は、決して対立するものではない」。
組織に「政治」は欠かせない! 無能な上司に手を焼いたり、仕事のできない部下にイラついたりするのは、「ポリティカル・スキル」―― 組織スキルを持っていないから。本書は、人と組織を思うがままに動かし、自分の目標を達成し、評価を高める方法を明かす。著者は、長年、コンサルタントとして活躍する組織心理学者だ。
2024年5月号掲載
「人生の成功」とは何か。それを得るために我々はどう生きるべきか。この深遠な問いを考える上でカギとなる「3つの思想」について、田坂広志氏が語った。「勝者の思想」から「達成の思想」、そして「成長の思想」へ。これらの思想を成熟・深化させていくことで、1日1日成長し、真に生き甲斐ある道を歩むことができるという。
2024年4月号掲載
日常の「クリア・シンキング(明晰な思考)」が未来を決める! 長年、世界一流の人々と重ねた対話、膨大な書物から導き出したモノの考え方を説く。クリア・シンキングを阻む“敵”をコントロールする、4段階の「意思決定のプロセス」に従い決断を下す…。望み通りの結果を得るための知見が詰まった、実践的ガイドだ。
2024年3月号掲載
今米国で、仕事を生きがいと考える「ワーキスト(仕事主義者)」が増えている。なぜそうなったのか。本書は、仕事に対する思い込みが仕事主義を加速させていると指摘。元仕事人間たちへの取材から、仕事に「意味」を求めすぎると過重労働や燃え尽き症候群に陥ると警告する。働き方を見直すきっかけを与えてくれる1冊である。
幕末~明治を生きた政治家・軍人、西郷隆盛。その人気は絶大で、晩年、鹿児島で暮らす彼の下を多くの人が訪ねたという。その時、聞き書きした言葉を編纂したのが1890年刊の『西郷南洲翁遺訓』だ。リーダーシップを執る人の資質や人材の用い方など、指導者の徳を磨くための教えが記されたこの古典を、平易な現代語訳で紹介する。
2024年2月号掲載
私たちは目標に向け、“やり抜く”ことを美徳としがちだ。しかし、1つのやり方にこだわると、変化に対応できなくなる。複雑で、先が見えづらい今の世界で重要なのは「切り替える力(スイッチクラフト)」。状況に応じ、最適に対応する、このスキルの鍛え方を、認知心理学の世界的権威が説く。人生の困難に対処し、幸せに生きる上で示唆に富む1冊。
「あの時、別の道を選んでいれば」…。悩んでも過去は変えられないのに、私たちは後悔する。そして、悔やまないことが正しい生き方だと思う。しかし、世界屈指の経営思想家である著者によれば、後悔は健全な感情で、希望をもたらすもの。本書は、人間だけにある、この感情がもつ力を説き、うまく付き合う方法を紹介する。
2023年12月号掲載
かつて、ピタゴラスは言った。「黙すことを学べ」。古代ギリシアの哲学者は、“静寂”こそ物事の根源を見抜くカギだと見ていた。しかし今、私たちは様々な騒音や情報にまみれた世界で生きている。そんな中、いかにして静寂を育むかを説いた書。「静けさ」の力によって、自分を高め、より良い人生を築くための実践的な方法を示す。
2023年11月号掲載
目まぐるしく移り変わる現代社会。今日、リーダーに欠かせないのが、「チェンジメーカー」としての資質である。起きつつある変化に主体的に関わり、望む方向へ導く。それが、不確実な時代における生存戦略だ。本書は、その考え方と方法をわかりやすく説く。伝授するのは、世界屈指の大学で“難局突破人材”を育てる、人気教授。
かつてマキャベリは言った。「愛されるよりも恐れられる方がはるかに安全だ」。だが、これは現代の職場には当てはまらない。無礼な態度を取れば、多くの人が仕事の質を意図的に落とす。本書では、仕事で成果を出すための礼儀のあり方を、事例を交えて解説。併せて、職場をより礼節ある場へと変える方法についても紹介する。
2023年9月号掲載
「書物を通じて学んだ、様々な専門分野の、該博な知識」。従来、教養はこのように理解されてきた。だが、AI革命が世界を席巻している今、そうした教養の在り方に変化が生じている。これから求められる「新たな教養」とは何か、それをいかにして磨き、深めていけばよいのか。田坂広志氏が自身の経験などを交え、縦横に語る。
怒りや恐怖、不安…。こうした感情はよくない、避けたい、と思う人は多いのでは? しかし、ネガティブな感情もまた大切。幸福のカギは、ポジティブとネガティブ、両方の感情を受け入れる「ホールネス(全体性)」を持つこと。よいことも悪いことも受け入れ、与えられた状況の中で生きることが、幸福な人生を導くという。
2023年8月号掲載
CFO(最高財務責任者)は、単なる金庫番ではない。企業成長のエンジンとなるべき存在だ ―― 。世界の投資家から4年連続「ベストCFO」に選出された著者が、CFOに求められる思考の真髄を解説。潰れもしないが、成長もしない。日本企業がそんな安定偏重の経営から脱し、自社を変革するためのヒントを、自らの経験を交え語る。
定年前と定年後をいかに働くか? 50代以降のシニアが直面する問いについて、人材育成・キャリア形成の研究者が考察。高齢期を「人生で最も充実した幸福な時期」とするための働き方・思考法を、理論と実例の両面から説いた。人生100年時代、本書が示す答えはシニアへの見方を変え、彼らを組織の力とするためのヒントにもなる。
「アナロジー」(類推)とは、複雑な事象に潜む本質的構造を見抜き、別分野に応用すること。何かを学ぶ時や、新しいアイデアを生み出す時に役立つ。本書は、誰もが無意識に使っている、この思考法の全容を、具体例を交えて解説。そのメカニズムを「原理」にまで踏み込んで説くとともに、アナロジー思考力の鍛え方を紹介する。
2023年7月号掲載
上司に代わって計画立案や情報分析を行い、時に諫言することも厭わない ―― 。不確実性が増す今の時代を組織が生き抜くには、リーダーの意思決定を的確に補佐する「参謀」の存在が欠かせない。では、優れた参謀になるにはどのような能力が必要か。海上自衛隊で海将を務めた著者が、身につけるべきスキルについて解説する。
仕事、勉強、結婚…。辛くても続けた方がよいか、やめた方がよいか。多くの場合、何かを「やめること」は否定的に捉えられる。努力が足りないのだ、と。だが、あきらめることで、人生が劇的によくなる! その理由や、「やめる力」のつけ方を、科学的知見やスポーツ選手の事例などを引きつつ、米国人ジャーナリストが説く。
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