最新号 未来探究2050

2021年6月号掲載

未来探究2050

2050年。今から30年先の世界は、どんな姿をしているのか? 知識の世紀ともいわれる21世紀、その問いに答えるには、「知の未来」を知る必要がある。脳神経科学、ロボット研究、リスク研究、精神保健・人権政策…。文系理系、東京大学の多彩な知性が、それぞれの研究分野の将来像を展望。未来社会を読み解くヒントを示す。

著 者:東京大学未来ビジョン研究センター(編) 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2021年3月

2021年5月号掲載

日本化におびえる世界

経済、財政が悪化。金融政策で打つ手は限られる…。1990年代以降、日本は長期停滞に苦しんでいる。そして今、新型コロナの感染拡大で、海外も同じような局面を迎えた。本書は、コロナ対策の景気刺激策による財政悪化など、世界が直面する「日本化」の正体を明らかにするとともに、いまだ脱却できない日本の実態を解説する。

著 者:太田康夫 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2021年2月

2021年5月号掲載

チャイナ・イノベーション2

新型コロナを封じ込め、いち早く経済成長をプラスに転じさせた中国。その原動力となったのは、デジタル技術だ。かつては科学技術面で“遅れた国”と見られていた中国が、今やデジタル大国に。背景にあるのは、1978年の改革開放以来の国家戦略だ。デジタルエコノミーが専門の著者が、中国のデジタル強国戦略の全容を明かす。

著 者:李 智慧 出版社:日経BP 発行日:2021年3月

2021年5月号掲載

アメリカを動かす宗教ナショナリズム

アメリカの社会や政治は、「宗教」を抜きに語れない。中でも大きな影響力を持つのが、聖書を絶対視し、中絶に反対し、進化論を否定するキリスト教の「福音派」だ。政治的には、トランプ前大統領誕生のカギとなった。この教派はいかに発展し、いつから政治化したのか。歴史を遡り、地理的な条件を考察し、実態を明らかにする。

著 者:松本佐保 出版社:筑摩書房(ちくま新書) 発行日:2021年2月

2021年5月号掲載

ハイブリッド戦争

戦争は、もはや戦場にとどまらない! SNSによるプロパガンダ、重要インフラへのサイバー攻撃など、様々な手段を組み合わせた「ハイブリッド戦争」の脅威が近年高まっている。低コストで効果大。この新たな戦争に、特に力を注ぐのがロシアだ。本書は同国に焦点を当て、その実態を解説。危機意識の薄い日本人に警鐘を鳴らす。

著 者:廣瀬陽子 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:2021年2月

2021年5月号掲載

Numbers Don't Lie

数字はウソをつかない。信頼の置けるデータを見れば、今、世界で何が起きているのかがわかる。中国はどこまで成長するのか、電気自動車は本当にクリーンか…。世界的な思想家が、こうした様々なトピックについて考察。数字を適切な観点から捉え、現在と過去、国と国とを比較することで、世界のリアルな姿を浮き彫りにする。

著 者:バーツラフ・シュミル 出版社:NHK出版 発行日:2021年3月

2021年4月号掲載

日本企業の復活力

コロナショックが、経営を進化させる! コロナ禍による経済危機は、バブル崩壊に次ぐ深刻さだという。しかし、物事には陰陽両面がある。本書は、今回の世界的危機が与える影響を“プラス思考”で考察、ポストコロナ時代の企業のあるべき姿を示す。日本企業研究の第一人者が送る、日本企業へのエールとなる1冊である。

著 者:伊丹敬之 出版社:文藝春秋(文春新書) 発行日:2021年1月

2021年4月号掲載

ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ

巨大化する中国、迎え撃つ米国 ―― 。近年の両国の動きは、「米中新冷戦」の様相を呈している。そんな中、新型コロナ感染症が発生。日本は対応を誤り、東アジアで“一人負け”の状態にある。今回、危機管理能力の無さを露呈したわが国が、米中の狭間で生き残るには? ファクトを基に現状を分析、克服すべき課題を明らかにする。

著 者:近藤大介 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:2021年1月

2021年4月号掲載

パンデミック後の世界 10の教訓

今、新型コロナウイルスが猛威を振るっている。本書は、このパンデミックが今後、世界にもたらす変化を読み解く。国や企業のあり方、個人の生活、不平等の行方は? 「何らかのショックを受けた時、耐えるだけでなく、そこから学ばねばならない」と言う米国の著名コラムニストが、2021年以降を見通すためのヒントを示す。

著 者:ファリード・ザカリア 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2021年1月

2021年3月号掲載

2021年以後の世界秩序

2016年の大統領選に勝利し、20年に敗れたトランプ。彼を巡る混乱は、米国の衰退を示すものといえるが、世界もまた、混沌へと向かいつつある。「力の均衡点はアジアにシフト」「『より巧妙なポピュリスト』を警戒せよ」「コロナで国際問題が先鋭化」…。従来のパラダイムでは計り得ない世界の動きを、様々な視点から見通す。

著 者:渡部恒雄 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2020年12月

2021年3月号掲載

見えない手

副題「中国共産党は世界をどう作り変えるか」。習近平政権下の中国共産党の世界観、同党による影響工作を体系的に説く。「一帯一路」構想を通じた中国中心の世界秩序の構築。その実現のために用いられている、味方と敵を心理的に操るテクニックなど、巧妙な手口を暴露。2020年刊の原著は世界的なベストセラーになっている。

著 者:クライブ・ハミルトン、マレイケ・オールバーグ、奥山真司(監訳) 出版社:飛鳥新社 発行日:2020年12月

2021年2月号掲載

RAGE 怒り

本能で動き、衝動で決断を下した、異形の大統領ドナルド・トランプ。彼が舵取りをしたアメリカは今、混乱状態にある。コロナ禍、対中・対イラン問題、人種差別…。問題が次々と現れる中、大統領執務室で起こっていたこととは? 調査報道の名手が、トランプ政権の4年間を総括した。全米150万部突破のベストセラー。

著 者:ボブ・ウッドワード 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年12月

2021年1月号掲載

グレート・リセット

歴史的に見て、感染症は「グレート・リセット」 ―― これまでの経済や社会のあり方を覆す引き金となった。今回の新型コロナもそのようだ。では、成長率重視の経済のゆくえは。気候変動など環境問題はどうなるのか。人と人との絆、行動に及ぼす影響とは。世界経済フォーラム創設者らが、次に訪れる新たな世界を読み解いた。

著 者:クラウス・シュワブ、ティエリ・マルレ 出版社:日経ナショナル ジオグラフィック社 発行日:2020年10月

2021年1月号掲載

アメリカは正気を取り戻せるか

ドナルド・トランプの台頭は、アメリカ社会のクレイジーな精神を映し出したもの ―― 。環境問題や格差などの社会問題に対する彼の態度は国際社会を翻弄し、世界の政治経済に混乱を生じさせた。このような人物が大統領に選ばれた背景には何があるのか。アメリカ社会に潜む病理とは? 精神医療の世界的権威が鋭く分析する。

著 者:アレン・フランセス、大野 裕(監修) 出版社:創元社 発行日:2020年10月

2021年1月号掲載

中国戦略“悪”の教科書

中国の兵法書といえば『孫子』が有名だが、もう1つ忘れてならないのが『兵法三十六計』。その教えは『毛沢東語録』に引用され、中国指導者の発言にもよく登場する。本書では、元防衛省情報分析官が、現実に応用されている事象などを挙げつつ、各計をわかりやすく解いた。中国の対日工作の狙いを知る上で、参考となる1冊だ。

著 者:上田篤盛 出版社:並木書房 発行日:2016年10月

2020年12月号掲載

経済危機はいつまで続くか

コロナ・ショックは人と物の動きを止め、リーマン・ショック以上の危機を世界にもたらした。今後、世界、日本の経済はどうなるのか? コロナは抑えたものの、過剰債務を抱える中国は、企業倒産が増えかねない。感染被害の対策を巡り足並みが乱れたEUは、崩壊のリスクが高まる…。事例やデータを基に、先を見通す。

著 者:永濱利廣 出版社:平凡社(平凡社新書) 発行日:2020年10月

2020年12月号掲載

マインドハッキング

副題は「あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア」。フェイスブックの膨大な個人情報を利用し、トランプ政権の誕生や英国のEU離脱を裏で操った組織、ケンブリッジ・アナリティカ。同社で一連の情報操作を担った元社員が、人々を洗脳し、世論を誘導する手口を明かす。ソーシャルメディアのリスクがわかる1冊だ。

著 者:クリストファー・ワイリー 出版社:新潮社 発行日:2020年9月

2020年11月号掲載

ポストコロナの資本主義

いまだ終息の気配が見えないコロナ禍。COVID–19という名の新たな感染症は、世界に何をもたらしたのか、そして何を起こすのだろう。「接触追跡システム」によるプライバシーの問題、Zoomに代表される「仮想集会プラットホーム」の普及、グローバリズムの変化…。今起きている様々な事象を踏まえ、コロナ後の世界を描く。

著 者:岩村 充 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年8月

2020年11月号掲載

ウイルスの世紀

20世紀後半以降、動物由来の新たなウイルスが続々と人間社会に現れている。今、世界を騒がせている新型コロナもその1つ。人間の活動範囲が広がり、野生動物に接触する機会が増えた現代では、今後も新たなウイルスは出現しうる。そう警告する専門家が、数々の新興ウイルスについて詳述し、ウイルスと社会の関係を俯瞰する。

著 者:山内一也 出版社:みすず書房 発行日:2020年8月

2020年10月号掲載

ポストコロナの米中覇権とデジタル人民元

世界の“中国共産主義化”が、着実に実現しつつある ―― 。国連の要職を中国人や親中派で固めて操る、「一帯一路」(広域経済圏構想)による発展途上国の取り込み、デジタル人民元の開発…。中国が、ポストコロナの世界で覇権につながり得る動きを進めている。それにアメリカはどう対抗するのか。米中覇権の行方を読み解く。

著 者:遠藤 誉、白井一成、中国問題グローバル研究所(編) 出版社:実業之日本社 発行日:2020年8月