私の親鸞 最新号
最新号

2022年1月号掲載

私の親鸞

「人は1人でいても孤独ではない。もう1人、親鸞という人物が常にそばにいてくれるからだ」。五木寛之氏、89歳。30代で出会った浄土真宗の開祖と、半世紀以上、共に歩んできた。封印し続けた過酷な引き揚げ体験、そこで抱いた罪の意識、そして心癒やされた親鸞の言葉…。“わが心の親鸞”を語った、半自伝的親鸞論である。

著 者:五木寛之 出版社:新潮社(新潮選書) 発行日:2021年10月
LIFE SHIFT2 最新号
最新号

2022年1月号掲載

LIFE SHIFT2

人生100年時代を、どう生き、働くか。迫り来る長寿社会の人生のビジョンを示し、好評を得た『LIFE SHIFT』の実践編だ。長寿化に伴い、職業人生も長くなる。若者と高齢者の人口比が変わる中、世代間の関係も軋み始めた。この様変わりしつつある世界で、良き未来をつくるための生き方を、経済学と心理学の専門家が指南する。

著 者:アンドリュー・スコット、リンダ・グラットン 出版社:東洋経済新報社 発行日:2021年11月

2021年12月号掲載

ブッダが見つけた四つの真実

世界三大宗教の1つで、今や西洋でも広く信仰される仏教。その本質をわかりやすく説いた書だ。仏教の基本概念は〈四法印〉と呼ばれ、「諸行無常」「一切皆苦」などの言葉で知られるが、初心者には理解しにくい。これらの概念を、難しい仏教用語を使わず語る。著者はブータン生まれ、世界を股にかけ、仏教の普及に努める人物。

著 者:ゾンサル・ジャムヤン・ケンツェ 出版社:創元社 発行日:2021年5月

2021年12月号掲載

言志四録 全四巻

幕末の儒学者・佐藤一斎が、倫理道徳や学問修養、処世の教訓などを説いた『言志四録』。幕末から明治にかけて多くの人々に影響を与え、かの西郷隆盛も座右の書としていたという。数々の金言が収められたこの語録を、本書は簡潔な訳文で紹介。時代を経た今もなお、修養の糧として、処世の心得として、貴重な指導書である。

著 者:佐藤一斎、川上正光(全訳注) 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1978年8月

2021年11月号掲載

〈生きる意味〉を求めて

社会に蔓延する虚無感、増える若者の自殺…。第二次大戦下、ナチスの強制収容所に送られた精神科医が、現代人が抱える様々な心の問題を論じる。過酷な体験の後、独自の心理療法を生んだ著者は、人は探求すべき“意味”さえ見いだせば、苦しみをも甘受するという。生きる意味を求めてもがく人々に一筋の光を与えてくれる1冊。

著 者:ヴィクトール・E・フランクル、諸富祥彦(監訳) 出版社:春秋社 発行日:1999年10月

2021年7月号掲載

道徳感情論

著者は、アダム・スミス。ご存じ、『国富論』を著した“経済学の父”である。同書では「自己の利益」の追求が語られたが、それに先立って書かれた『道徳感情論』では、他者への「共感」が人間行動の根底にあるとする。人は「他の人のことを心に懸けずにはいられない」と。この道徳哲学の名著を、新訳で紹介する。

著 者:アダム・スミス 出版社:日経BP社(日経BPクラシックス) 発行日:2014年4月

2021年6月号掲載

フランクリン自伝

貧しい家庭に生まれながらも、印刷業者として成功し、米国の独立宣言の起草に携わるなど、政治家としても活躍したフランクリン。有名な「13の徳目」をはじめ、彼が成功への歩みの中で行ったことを詳述した本書は、立身出世のバイブルとして、米国ばかりか日本でも読み継がれてきた。この自伝文学の古典を、完訳で紹介する。

著 者:フランクリン 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:1957年1月

2021年5月号掲載

幸福について

真の幸福とは何か。幸福な人生を過ごすには何が必要か ―― 。古から考察されてきたこのテーマについて、19世紀ドイツを代表する哲学者が論じた。古人の箴言などを引きつつ、風刺とユーモアの効いた筆致で人生の意義や幸福の本質を描きだす。現代社会を生きる我々にも多くの示唆を与えてくれる、人生論の古典的名著である。

著 者:ショーペンハウアー 出版社:新潮社(新潮文庫) 発行日:1958年3月

2021年4月号掲載

五輪書 全訳注

不敗の剣豪として知られる宮本武蔵。彼が遺した著作には、命がけの体験を通して究めた兵法の奥義、そして人生観が詰まっている。「我に師匠なし」「別れを悲しまず」「事において後悔をせず」…。一切の甘えを捨て、ただひたすら剣に生きた武蔵の言葉は、人生を生き抜く上で大切にすべきことを、私たちに教えてくれる。

著 者:宮本武蔵、鎌田茂雄(訳注) 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1986年5月

2020年10月号掲載

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

苦節を乗り越え、成功したカナダ人の実業家が、息子に書いた手紙をまとめたものだ。内容は、ビジネスにとどまらず、挑戦、結婚、読書、幸福など多岐にわたる。著者の体験から紡がれた知恵とノウハウは、生き難い世を生きる人々へのアドバイスでもある。“人生論のあるビジネス書”として、世界的なミリオンセラーとなった書。

著 者:G・キングスレイ・ウォード 出版社:新潮社(新潮文庫) 発行日:1994年4月

2020年9月号掲載

儒教とは何か 増補版

儒教というと、死を語る宗教ではなく、単に倫理道徳として捉える日本人は多い。しかし、儒教こそ、実は死と深く結びついた宗教である。そう述べる中国哲学史の研究者が、儒教の歴史をたどりながら、死という根本の問題から「儒教とは何か」を問い直す。現代人が見落としがちな、儒教の宗教性に焦点を当てたロングセラー。

著 者:加地伸行 出版社:中央公論新社(中公新書) 発行日:2015年11月

2020年8月号掲載

禅とはなにか

今日、日本だけでなく、世界的なものとなりつつある禅。その思想は、忙しい現代人の“心の問題”に応えてくれる ―― 。禅修行を経験した仏教学者が、深い学識に裏付けられた研究成果を基に、禅の世界をわかりやすく説いた入門書である。自分を縛るものから解放され、あくせくせず、心豊かに生きるヒントを与えてくれる。

著 者:鎌田茂雄 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1979年7月

2020年6月号掲載

RANGE

世界の複雑さが増す今日、早めの専門特化より、“回り道”が強みになる! キャリア形成において、ビジネスでもスポーツでも、専門分野を狭く絞り、深掘りすることが推奨されている。だが、不確実性の高い現代、寄り道しながら考え、行動する方が大切。知識の「レンジ(幅)」が最強の武器になることを、最新研究を基に説き明かす。

著 者:デイビッド・エプスタイン 出版社:日経BP 発行日:2020年3月

2020年6月号掲載

ハーバードの人生を変える授業

著者はかつてハーバード大学で、幸せな人生を送るための考え方、行動の仕方を心理学に基づいて説いた。本書は、同大学で最も多くの履修者が詰め寄せたという、その授業をまとめたものだ。感謝することを毎日ノートに書く、生活を簡素化する、いいところを探すなど、幸福のためになすべきことが、その根拠とともに示される。

著 者:タル・ベン・シャハー 出版社:大和書房(だいわ文庫) 発行日:2015年1月

2020年5月号掲載

50代から心を整える技術

心の手入れをすることが、幸せな老後を過ごす秘訣 ―― 。元自衛隊のメンタルヘルス教官が、定年後の環境に対応し、新しい生き方を手にするための“心の整え方”を教える。カギとなるのは、仕事中心の人生で固まった価値観をほぐす作業。現役である50代から始めれば、柔軟な心で、変わりゆく自分と向き合えると説く。

著 者:下園壮太 出版社:朝日新聞出版(朝日新書) 発行日:2020年3月

2020年5月号掲載

ブレイン・ルール 健康な脳が最強の資産である

“人生100年時代”の今日、高齢者にとり「最強の資産」は健康な脳だ。では、加齢による衰えを防ぎ、明晰な思考を保つには何をすべきか? 「ジェロサイエンス(老化の科学)」の研究成果を基に、お勧めの方策を語る。ダンスをする、瞑想する、昔を懐かしむ…。こうしたことに取り組めば、脳が若返り、人生が楽しくなる!

著 者:ジョン・メディナ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2020年3月

2020年4月号掲載

幸福の意外な正体

心理学者が説く、幸福学である。その指摘は、まさに目からウロコ。「自分が欲しいと願うもの」=「幸せをもたらすもの」ではない、幸せへの期待が不幸せを招きかねない…。各種の研究からわかった、意外で興味深い事実を示す。また、幸福度が高まるトレーニングなども紹介。自分自身の幸福をつかむ上で、示唆に富む書だ。

著 者:ダニエル・ネトル、金森重樹(監訳) 出版社:きずな出版 発行日:2020年2月

2020年2月号掲載

身銭を切れ

「身銭を切る」とは、本書によれば、リスクを背負い、結果の良し悪しに関わらず、その報いを受けること。だが、高みの見物ばかりで、何のリスクも冒さない政治家や学者は多い。「身銭を切ることは、この世界を理解する上で欠かせない条件」。こう述べる哲学者が、不確実の時代、どうリスクと向き合い、生きるべきかを説く。

著 者:ナシーム・ニコラス・タレブ、望月 衛(監訳) 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2019年12月

2020年2月号掲載

「超」現役論

「人生100年時代」が近づきつつある。だが、決してバラ色の時代ではない。国や会社は、助けてくれない。年金財政の破綻は避けられず、定年延長にも期待できない。となれば、自立して働き続けるしかない ―― 。日本経済を見つめ、物申してきた著者が、老後資金不足問題を取り上げ、組織に頼らない、新しい働き方を提言する。

著 者:野口悠紀雄 出版社:NHK出版(NHK出版新書) 発行日:2019年12月

2020年1月号掲載

君あり、故に我あり

9歳で出家。20代の時、英米仏露の核大国などを歩いて訪問。その後、イギリスに居を定め、洋の東西を統合した、独自の思想を築く ―― 。インド生まれの思想家が、その心の旅を語り、世界平和に向けて提言した。世界の対立は、西洋的な二元論が原因だとし、相互関係・共生関係の大切さを訴える。「君あり、故に我あり」と。

著 者:サティシュ・クマール 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:2005年4月