2021年9月号掲載

THE LONELY CENTURY なぜ私たちは「孤独」なのか

著者いわく、21世紀は「孤独の世紀」。世界中の人々が孤独を感じ、深刻な問題が生じているという。拍車をかけたのがコロナ禍だ。コンタクトレス化が進む買い物、スマホ中心の人との交流、リモートでの仕事…。身の回りには、孤独の原因があふれている。それらがもたらす“孤独危機”の実態と、その向き合い方を解説する。

著 者:ノリーナ・ハーツ 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2021年7月

2021年9月号掲載

精神科医がすすめる 疲れにくい生き方

十分休んだのに疲れが抜けない…。その原因は身体ではなく、脳にあるのかもしれない。チャットをしながら食事するなど“マルチタスク”だらけの日常を送ったり、ネガティブな感情を持ったりすると、「脳の疲れ」がたまりやすいのだ。精神科医で禅僧の著者が、そんな現代人ならではの疲れのメカニズムを説き、対処法を指南する。

著 者:川野泰周 出版社:クロスメディア・パブリッシング 発行日:2021年7月

2021年8月号掲載

ポジティブ心理学

「不幸でない」ことと「幸福である」ことは違う。では、何が幸福をもたらすのか? それを探り、幸福な状態へと導くのが、“ポジティブ心理学”。20世紀末に生まれた、実践的な心の学問だ。この新しい学問の概要、個人・社会への活用法を、政治学者が解説。自分の人生を充実させ、より良い社会のあり方を考えるヒントを示す。

著 者:小林正弥 出版社:講談社(講談社選書メチエ) 発行日:2021年1月

2021年7月号掲載

診断名サイコパス

サイコパス(精神病質者)―― 。良心がなく、極端に自己中心的。平気で社会の規範を犯し、思うままに人を操る。恐ろしいことに、そうした異常人格者の多くは我々の身近に潜んでいる。いったい彼らは何者なのか。米国の心理学者が、多数の実例をひきつつその特性や行動を詳述。サイコパスの本質に迫った精神分析の書である。

著 者:ロバート・D・ヘア 出版社:早川書房(ハヤカワ文庫) 発行日:2000年8月

2021年6月号掲載

新型コロナの科学

2019年末に姿を現し、今も猛威を振るい続ける新型コロナウイルス。当初は未知の存在だったが、徐々に実態が見えてきた。本書では、早期から新型コロナ関連の情報を発信してきた著者が、膨大な資料を基に感染症の基礎知識や研究開発の状況などを解説、その正体に迫る。2020年末時点での新型コロナ解析の集大成である。

著 者:黒木登志夫 出版社:中央公論新社(中公新書) 発行日:2020年12月

2021年4月号掲載

SWITCH

近年、医学界で「オートファジー」が注目されている。これは、人の細胞に備わった、不要物を除去・再利用する機能のこと。健康長寿のカギといえるが、現代人のそれは、多くが眠ったまま! いかにしてオートファジーの「スイッチ」をオンにし、病気や不調を跳ね返すか。その方法を、長年、健康長寿を探究してきた著者が語る。

著 者:ジェームズ・W・クレメント、クリスティン・ロバーグ 出版社:日経BP 発行日:2021年1月

2021年4月号掲載

マインドセット

人の能力や資質は、努力によって伸ばせるのか。それとも、どうにも変えようのないものなのか。本書は、その人がどちらの説を信じるか、心の持ちようによって変わるという。つまり、可能性を発揮できるか否かは「マインドセット」次第 ―― 。心理学の世界的権威が心のあり方の大切さを科学的に説いた、世界的ベストセラー。

著 者:キャロル・S・ドゥエック 出版社:草思社 発行日:2016年1月

2021年3月号掲載

良心をもたない人たちへの対処法

平気で嘘をつき、他人を傷つけ人生を破壊する。そんな良心をもたない人たち ―― 「ソシオパス」は、職場や家庭、ネット上など私たちの身近にひそんでいる。しかも、その正体を見抜くのは難しい。こう警鐘を鳴らす臨床心理学者が、豊富な実例をあげてソシオパスの特徴を明らかにし、彼らの支配から身を守る術を具体的に説く。

著 者:マーサ・スタウト 出版社:草思社 発行日:2020年12月

2021年3月号掲載

Sleep, Sleep, Sleep

睡眠研究に携わる科学者たちは、口を揃えて言う。「絶対寝た方がいい」と。彼らがそう唱える理由を、睡眠学の最新の知見をもとに明らかにした。体内時計の形成、認知症予防、免疫システムに与える影響など、睡眠について今わかっている事実の数々が集約されている。質の良い眠りがいかに大切か、改めて気づかせてくれる1冊。

著 者:クリスティアン・ベネディクト、ミンナ・トゥーンベリエル 出版社:サンマーク出版 発行日:2020年12月

2021年2月号掲載

スマホ脳

今、大人は1日4時間、10代の若者は4~5時間をスマホに費やす。だが、スティーブ・ジョブズはじめIT企業のトップには、わが子にデジタル・デバイスを与えない人が少なくない。それらが脳に与える影響を、彼らは見抜いているのだ。依存、学力低下、孤独感…。精神科医がスマホの弊害を明らかにし、デジタル社会に警鐘を鳴らす。

著 者:アンデシュ・ハンセン 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2020年11月

2020年12月号掲載

未来の医療年表

「人間が病気で簡単に死なない時代」は、すぐそこまで来ている ―― 。医学、社会学、経済学など様々な観点から未来の医療を研究する“医療未来学者”の著者はそう語る。がんや糖尿病が治癒可能になるのはいつ頃か? AI診察の実力は? 先端的な情報を交えつつ、医療と病気、健康にまつわる未来予想図を俯瞰的に描いた1冊。

著 者:奥 真也 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:2020年9月

2020年11月号掲載

LIFESPAN

人生の晩年を、老いからくる病気や身体の不自由に苦しみながら過ごす人は多い。だが、遺伝学の世界的権威である著者によれば、老化という「病」は治療可能である。しかも、その実現は近いというのだ。本書では、最先端の研究成果をもとに、老化のメカニズムや「長寿遺伝子」の存在を解明し、老いなき世界の姿を描きだす。

著 者:デビッド・A・シンクレア、マシュー・D・ラプラント 出版社:東洋経済新報社 発行日:2020年9月

2020年9月号掲載

自分を思いやる練習

日本人は自らに厳しい。物事がうまくいかないと、つい自分を責めてしまう。しかし、穏やかに日々を過ごすには、厳しさではなく、「やさしさ」が必要。本書では、自分を思いやるための方法、「セルフ・コンパッション」を紹介。自分の気持ちや考えをやさしく受け入れ、自己と他者の共通性に気づくことで、幸福感を高める手法だ。

著 者:有光興記 出版社:朝日新聞出版 発行日:2020年6月

2020年7月号掲載

無駄だらけの社会保障

今日、多額の無駄な費用が、日本の社会保障財政を圧迫している。市販で買える薬を病院で処方してもらう、病院は入院期間を必要以上に伸ばす…。医療や介護の現場では、こうした無駄が放置されているのだ。本書は、膨大なデータの独自分析によって、社会保障の構造問題に切り込むとともに、財政危機を避ける方策を探る。

著 者:日本経済新聞社(編) 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部(日経プレミアシリーズ) 発行日:2020年5月

2020年7月号掲載

スタンフォード式 人生を変える運動の科学

「体を動かすこと」は、健康によいだけではない。不安や孤独感を和らげ、喜びを与えてくれるなど、運動することで、人生が充実したものとなる! スタンフォード大学の健康心理学者が、太古の人々から受け継がれてきた「運動と幸福」のメカニズムを解明。運動がもたらす心理的・社会的な効果を説き、その重要性を訴える。

著 者:ケリー・マクゴニガル 出版社:大和書房 発行日:2020年4月

2020年6月号掲載

格差は心を壊す 比較という呪縛

所得格差が大きな社会は、格差の小さな社会よりも、健康や社会の問題に苦しむ人が多い。金持ちでも幸せになれない ―― 。英国の格差研究の第一人者たちによる渾身の研究である。不平等が人の心をいかに蝕んでいくのか、そして、誰もが幸せになれる社会にどう移行するか。多くの文献とデータを駆使して分析し、提言する。

著 者:リチャード・ウィルキンソン、ケイト・ピケット 出版社:東洋経済新報社 発行日:2020年4月

2020年5月号掲載

ブレイン・ルール 健康な脳が最強の資産である

“人生100年時代”の今日、高齢者にとり「最強の資産」は健康な脳だ。では、加齢による衰えを防ぎ、明晰な思考を保つには何をすべきか? 「ジェロサイエンス(老化の科学)」の研究成果を基に、お勧めの方策を語る。ダンスをする、瞑想する、昔を懐かしむ…。こうしたことに取り組めば、脳が若返り、人生が楽しくなる!

著 者:ジョン・メディナ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2020年3月

2020年5月号掲載

ウイルスの意味論

ウイルスの生と死は、独特だ。天然痘やインフルエンザなど、たびたび世界的流行を引き起こしたが、細胞外では活動せず、感染力を失ってすぐ死ぬ。また近年、3万年以上も冬眠していたウイルスが、再び増殖し始めたという。本書は、単なる病原体ではなく、生命体としての視点から、ウイルスの驚くほど多様な生態を紹介する。

著 者:山内一也 出版社:みすず書房 発行日:2018年12月

2020年2月号掲載

サイコパス

従来、反社会的な人格というイメージが強かった「サイコパス」。近年、その正体が徐々に解明され、企業経営者や弁護士にもこうした気質の人が多いことがわかってきた。本書は、最新の脳科学を基に、サイコパスの特徴や脳の働きを詳述する。某国の大統領も、あなたの知人も、もしかするとサイコパスかもしれない ―― 。

著 者:中野信子 出版社:文藝春秋(文春新書) 発行日:2016年11月

2019年12月号掲載

メンタルが強い人がやめた13の習慣

心理療法士の著者は、23歳で母を、26歳で夫を失う。不幸に見舞われた彼女が、悲しみを乗り越え、前に進むために行ったこと。それは、いつしか身についた悪しき習慣を改めること。自分を哀れむ、過去を引きずる、孤独を恐れる…。本書では、こうした数々の「心のクセ」を手放し、メンタルの力を育むための秘訣が語られる。

著 者:エイミー・モーリン 出版社:講談社(講談社+α新書) 発行日:2019年10月