西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか
最新号掲載
最新号掲載

2025年6月号掲載

西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか

今、民主主義を押しのけ、排他的な権威主義が力を増している。アメリカで、ロシアで、西側諸国で。この現象の意味を、民主主義と資本主義の関係に着目して、分析した。ヨーロッパにおける右派勢力の躍進、トランプ大統領の再選と支持者の傾向など、個々の出来事を解釈しつつ、現在の政治的・経済的な状況を明らかにする。

著 者:大澤真幸 出版社:朝日新聞出版(朝日新書) 発行日:2025年4月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

秩序崩壊 21世紀という困難な時代
最新号掲載
最新号掲載

2025年6月号掲載

秩序崩壊 21世紀という困難な時代

近年の世界の混乱を読み解くカギは“エネルギー”だ。石油や天然ガスなど、化石燃料は常に世界の政治経済を左右してきた。20世紀のアメリカの工業大国化しかり、2022年からのウクライナ・ロシア戦争しかり。歴史を繙きその影響力を明らかにしつつ、グリーンエネルギーなど、近年のエネルギー転換が及ぼす影響を考察する。

著 者:ヘレン・トンプソン 出版社:東洋経済新報社 発行日:2025年4月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

SBNRエコノミー 「心の豊かさ」の探求から生まれる新たなマーケット
最新号掲載
最新号掲載

2025年6月号掲載

SBNRエコノミー 「心の豊かさ」の探求から生まれる新たなマーケット

「SBNR」(Spiritual But Not Religious)とは、宗教的ではないが、精神的な豊かさを求める人々のこと。もともと無宗教層が多い日本人は、約4割がSBNRだという。ヘルシーな食事を好み、ヨガを楽しみ、サウナ施設の“巡礼”を行う。そんな彼らの価値観・ライフスタイルの特徴や、マーケティングへの応用などについて説く。

著 者:株式会社博報堂ストラテジックプラニング局(編著)、株式会社SIGNING(編著) 出版社:宣伝会議 発行日:2025年3月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

菊と刀 日本文化の型
最新号掲載
最新号掲載

2025年6月号掲載

菊と刀 日本文化の型

アメリカの文化人類学者が戦時中に執筆し、1946年に出版した第一級の日本文化論。美を愛し、菊作りに秘術を尽くす一方で、刀を崇拝し、武士に最高の栄誉を与える。どれほど不本意でも、義理は必ず返す…。他国の者には理解しがたい、日本人特有の行動と文化。その背景にあるものを、文献調査を通じて鮮やかに描き出す。

著 者:ルース・ベネディクト 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:2005年5月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2025年5月号掲載

心穏やかに生きる哲学 ストア派に学ぶストレスフルな時代を生きる考え方

パンデミックやSNSにおける誹謗中傷など、ストレスの種が溢れる昨今。そんな時代に穏やかな心で生きるヒントを、古代ギリシャで生まれた「ストア哲学」に求めた書。死を意識して生きる、自分にコントロールできるものを見極める…。紹介される知恵の数々は、人の悩みの本質が2000年もの間変わっていないことを教えてくれる。

著 者:ブリジッド・ディレイニー 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン 発行日:2024年8月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2025年5月号掲載

森の生活 ―ウォールデン―

米国の思想家ヘンリー・ソロー。産業革命の影響を受けつつあった時代、彼はボストン郊外・ウォールデン池畔に自ら小屋を建て、独り思索と労働の日々を過ごした。本書は2年余にわたるその生活記録と、人間のあるべき姿を明快に綴ったものだ。浪費と自然破壊が進む今日、ソローの知恵と人生哲学に学ぶ意味は大きいだろう。

著 者:ヘンリー・D・ソロー 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1991年3月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2025年4月号掲載

なぜ悪人が上に立つのか 人間社会の不都合な権力構造

平気で嘘をつく、人を騙す、違法行為を繰り返す…。私たちは、そんな“悪人”をリーダーに選びがちだ。なぜそうなるのか? 権力は人をどのように変えるのか? 気鋭の国際政治学者が、進化論や人類学、心理学の研究結果を読み解き、これらの疑問について考察。権力が腐敗する要因を、様々な事例とともに提示する。

著 者:ブライアン・クラース 出版社:東洋経済新報社 発行日:2024年11月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2025年3月号掲載

ブッダのことば ――スッタニパータ

仏教の開祖、ゴータマ・ブッダ。その教えを説いた仏教書は数多く存在する。それらの中でブッダの実際の言葉に最も近く、最も古い聖典が『ブッダのことば(スッタニパータ)』だ。そこには、発展する前の素朴な、最初期の仏教の姿が示されている。人間として正しく生きる道を説いたこの書を、読みやすい訳文で紹介する。

著 者:中村 元(訳) 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:1984年5月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2025年1月号掲載

バブルと資本主義が日本をつぶす ――人口減と貧困の資本論

日本は今、衰退の一途をたどっている。歯止めのかからない“異次元”の少子化、バブルともいうべき株高、“中間層”の分解、等々。これら、すべての背景にあるのは「貧困」であり、そして「資本主義」である。マルクス経済学者が、社会に貧困をもたらす原因 ―― 資本主義が成立して以来の根本的な問題を指摘し、警鐘を鳴らす。

著 者:大西 広 出版社:筑摩書房(ちくま新書) 発行日:2024年10月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2025年1月号掲載

武士道 ぶれない生きざま

1900年に米国で刊行され、世界的ベストセラーとなった『武士道』の現代語訳である。武士道の源泉から、武士道における徳目、切腹の制度まで。新渡戸稲造が海外の人に向けて説いた内容を、わかりやすい言葉で紹介する。武士道は「桜に並ぶ、日本に根ざした花」、と述べられる通り、その精神は今も私たちの心を引きつける。

著 者:新渡戸稲造、前田信弘(編訳) 出版社:日本能率協会マネジメントセンター 発行日:2017年3月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2024年12月号掲載

コモングッド 暴走する資本主義社会で倫理を語る

互いに信頼し、国や社会のために行動をする。そんな「コモングッド」(共益、公共善、良識)が、アメリカ社会から失われつつある。顧客をだます経営者、勝つためには手段を選ばぬ政治家、権力者の不正を見て見ぬふりする関係者…。オバマ大統領の元アドバイザーである経済学者がコモングッド衰退の原因を述べ、回復を促す。

著 者:ロバート・B・ライシュ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2024年10月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2024年12月号掲載

プーチンの帝国論 何がロシアを軍事侵攻に駆り立てたのか

2022年2月に始まった、ロシアによるウクライナ侵略。2年半たった今も、終戦の兆しは見えないままだ。かつて共にソビエト連邦(ソ連)を構成する共和国だった兄弟民族が、なぜ争うことになったのか。日経新聞の元モスクワ支局長が、ロシアという国の歴史を繙きつつ、侵略に踏み切ったプーチン大統領の思想を読み解く。

著 者:石川陽平 出版社:日経BP・日本経済新聞出版 発行日:2024年9月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2024年11月号掲載

生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

自分のことは自分で何とかすべき、他人を頼るなど“無責任”だ ―― 。新自由主義の広がりにつれ、声高に叫ばれるようになった「自己責任論」。これに気鋭の哲学者が異を唱えた。助けを求めることこそ、むしろ責任ある行動だ、と。誰かに押し付け、人々を分断するのではない、「利他」を促す、新たな「責任」のあり方を示す。

著 者:戸谷洋志 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:2024年8月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2024年10月号掲載

老いに歎異抄

“老い”は誰にでも訪れる。そして、歳を重ねるほどに私たちは悩み、迷う。「あの時、ああしていれば」「これから自分はどうなるのか」…。こうした葛藤とどう向き合えばいいのか? そのヒントは、『歎異抄』が授けてくれる。私たちの「生き方」を問い直すこの書の教えを、作家にして僧侶である著者が多面的に読み解く。

著 者:向谷匡史 出版社:青志社 発行日:2024年6月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2024年10月号掲載

アメリカはいかにして日本を追い詰めたか

1941年の真珠湾攻撃。日本に、この勝算なき戦いを決断させたのは、ルーズベルト大統領の外交だった! 米国陸軍戦略研究所によれば、石油の全面禁輸などの経済制裁で“隷属か戦争か”と究極の選択を迫った結果、戦争に至った。本書は、当時の米国外交を分析し、教訓を引き出す。“勝者”側から開戦の真相に迫る、新視点の書だ。

著 者:ジェフリー・レコード 出版社:草思社(草思社文庫) 発行日:2017年2月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2024年9月号掲載

イスラム世界に平和は来るか? 抗争するアラブとユダヤ、そしてイラン

イスラエルと衝突するハマス、西側と対立するイラン…。数々の紛争が、現在進行形で起きている中東地域。根源には何があるのか? この地の歴史的・民族的背景、紛争の背後に潜む一神教の思考などを踏まえ読み解く。文化や慣習など、日本とはまるで異なる世界観を持つイスラム世界。その実像を浮き彫りにした1冊だ。

著 者:小滝 透 出版社:春秋社 発行日:2024年6月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2024年9月号掲載

ポスト・ヒューマニズム テクノロジー時代の哲学入門

「人間」。それは、14世紀のルネサンス以来、“万物の尺度”とされてきた。だが今日、「人間主義(ヒューマニズム)」が揺らぎ始めている。ゲノム編集技術や人工知能の発展により、「ポスト・ヒューマン(人間以後)」への道が開かれつつあるのだ。この「人間の消滅」と哲学や思想、さらには資本主義とのかかわりなどについて、わかりやすく述べる。

著 者:岡本裕一朗 出版社:NHK出版(NHK出版新書) 発行日:2021年10月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2024年8月号掲載

20世紀経済史 上・下 ユートピアへの緩慢な歩み

市場経済・近代的企業・技術が牽引した「長い20世紀」は終わった ―― 。1870年から2010年まで、人類史上初めて「経済」が主役となった世紀を克明に描き出す。「長い20世紀」の始まり、この世紀が人々や社会にもたらしたもの、そして迎えた終焉。大局的な視点から「経済成長は人類を幸福にしたか?」を問う1冊だ。

著 者:ブラッドフォード・デロング 出版社:日経BP 発行日:2024年6月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2024年8月号掲載

フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者

哲学の教鞭をとる著者が、代表的な西欧哲学者10人を紹介。なぜ、プラトン哲学は理想主義と呼ばれるのか。彼の弟子アリストテレスが師の考えを批判したわけは? デカルトの名言「われ思う、ゆえにわれあり」はいかにして誕生したのか…。賢人らの思想をわかりやすく説いた教科書として、フランスでベストセラーとなった1冊。

著 者:シャルル・ペパン 出版社:草思社(草思社文庫) 発行日:2024年2月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

2024年8月号掲載

新自由主義 ――その歴史的展開と現在

1970年代以降、英米から世界に広がった“新自由主義”。自由市場を信奉し、小さな政府や規制緩和を掲げるそれは、今、社会の格差を増大させる一因となっている。なぜ、このような思想が世界に浸透したのか? 政治経済の中枢を占める人々の思惑、そして新自由主義を各国に受け入れさせた手練手管を、歴史を辿り明らかにする。

著 者:デヴィッド・ハーヴェイ、渡辺 治(監訳) 出版社:作品社 発行日:2007年3月
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

TOPPOINT編集部厳選「必須のビジネス名著100選 2025年選書版 オールタイムベスト10ジャンル×10冊」を1部無料謹呈! TOPPOINT編集部厳選「必須のビジネス名著100選 2025年選書版 オールタイムベスト10ジャンル×10冊」を1部無料謹呈!