新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2026年1月号掲載
今日、加速化するビジネス界で欠かせないもの。それは「ギーク思考」だ。綿密な計画立案よりスピードを重視、社員1人1人の自律性を高め、異論を歓迎する…。こうした型破りな考え方、企業文化が成功をもたらすという著者が、「ギーク(変わり者)」たちの生態を解明。その考え方を、企業事例を挙げて説明する。
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飛行機を初めて作ったライト兄弟をはじめ、「本物のリーダー」に共通する考え方と行動を説いた1冊だ。カギとなるのは、まず自分の「WHY」(大義、理念)を明確にすること。WHYを軸に行動すれば、人々に感銘を与え、奮起させ、そして成果を上げられるという。2012年に刊行され(邦訳)、世界中で反響を呼んだ同名書の改訂版。
「才能は、生まれつきのもの」 ―― こう考える人は多い。だが、組織心理学者の著者によれば、人は皆、可能性を秘めており、開花させられるかは後天的に決まる。カギは「性格スキル」。困難に挑む勇気を持ち、情報を積極的に吸収する…。こうした性格を磨く方法、そして行き詰まった時の対処法を、豊富な事例とともに示す。
40年以上読み継がれてきた、マネジャーの“教科書”の最新版だ。情報共有を徹底する、肩書きを賢く活用する、自分の代役を育てる、等々。マネジャーが身につけるべきスキルや心構え、組織作りのヒントが示される。そのアドバイスは実践的で、新任マネジャーからベテランまで、部下を持つ全ての人にとって指針となるだろう。
2025年12月号掲載
企業の組織開発・人材育成などに携わる著者は、経営学、組織論といった知識は全て独学で身につけたという。その経験から編み出した「独学の技術」を公開。独学の方針はジャンルではなくテーマで決める、ビジネス書は狭く深く読む、インプットした知識は抽象化する…。“知的戦闘力”を高めるノウハウが平易に示された1冊だ。
2025年11月号掲載
数ある人材育成法の中でも、効果が高いとされる「フィードバック」。部下の成長を信じて、現状に関する情報を提供し、行動の改善・促進を図るものだ。そのノウハウを、人材開発の専門家が体系的に解説。部下の指導に悩むマネジャーに、「耳の痛いこと」も「良いところ」も上手に伝え、彼らを成長へと導く秘訣を教えてくれる。
「いろいろ言っているが、何も言っていない」。著者は若き日、上司にこう言われ、苦しんだ。そして、苦労の末に体得したのが「1メッセージ」で伝えること。伝える内容を1つに絞り込めば、相手によく伝わるのだ。本書では、「人を動かす1メッセージ」づくりのカギとなる「焦点化」「先鋭化」「結晶化」の3つの技術を詳述する。
2025年10月号掲載
すぐにカッとなってキレてしまう。怒りを過度に抑えがちで、怒るべき時に怒れない…。そんな怒りの感情との付き合い方に悩む人に、「賢く怒る」方法を指南。怒りを単にネガティブな感情と捉えるのではなく、己を知り、人間関係をより良いものにする力として活かす。そのためのヒントを、経験豊富なプロのカウンセラーが説く。
2025年9月号掲載
哲学者、社会心理学者、そしてノーベル賞受賞物理学者。米国の名門大学で教鞭を執る3名が、人類が長い歴史の中で編み出した「科学的思考」を伝授する。不確実な状況を巧みに切り抜ける「蓋然的思考」、長期プロジェクトの推進に役立つ「科学的楽観主義」…。情報が溢れる現代を、賢く生き抜くための知恵が詰まった1冊だ。
2025年7月号掲載
“質問”には、人や組織を大きく成長させる効果がある! リーダー育成に携わる著者らが、長年にわたる研究と実践から導き出した、質問の技法を伝授。部下の能力を引き出す、会議を活性化させる、チーム内の対立に対処する…。リーダーが身につけるべき質問術を様々な場面に即して説いた、実践的な1冊となっている。
2025年3月号掲載
不確実性が高まる昨今、成果を上げるために重要なのは“仮説行動”だ! これは、「思考」だけでなく「行動」を通じ、自分の仮説を洗練させていく枠組みである。そのプロセスを、マップ(全体像を描く)・ループ(仮説の生成と検証を繰り返す)・リープ(決断して行動に移す)の3つで解説。業績を生む“試行錯誤”の指南書である。
2025年2月号掲載
世界最難関の大学として注目を集める、米ミネルバ大学。そのミネルバが掲げる最先端のリーダーシップが、本書で紹介される「適応型リーダーシップ」だ。先の見えない今日、日々生まれてくる課題は適応することなしには解決できない。そのための実践的な知恵、成果を出すためのリーダーシップのエッセンスをまとめた1冊。
あなたが、生産的な「よい日」を過ごした、と満足できる状態を「オプティマル(最適)」ゾーンという。このゾーンに簡単に入る方法を、世界的ベストセラー『EQ こころの知能指数』の著者たちが説く。カギとなるのは、自己認識、感情バランスといった「EQ(感情的知性)」能力。これを高めれば、前向きに、燃え尽きずに働ける!
昨今の職場を悩ます「今イチ」な人材と、彼らをめぐる問題について心理学者が考察。指示通りのことがこなせない、メンタルが弱くすぐ心が折れる、自己評価がやたら高い…。周囲を唖然とさせる彼らの行動に、管理職はどのように対処すればいいのか。問題の根っこにあるものとその改善策を、様々な事例をもとに解説する。
2024年12月号掲載
インターネットの登場以降、「フェイクニュース」が世に溢れている。そんな状況下で、私たちはいかにして情報の真偽を見極めるべきか。他人の言うことはどの程度信じてよいのか…。これらの問いを哲学的な観点から考察する。情報の渦に溺れそうな時代にあって、「真理を多く、誤りを少なく」するためのヒントが詰まった書だ。
ユーモアが職場にもたらす効用は様々だ。知的に見えたり、メンバーの間に信頼感が生まれたり…。にもかかわらず、多くの職場でなされるのは無味乾燥な会話ばかり。なぜそうなるのか? 膨大な調査と科学研究からその原因を解明、仕事にユーモアを取り入れるヒントを示す。読み終えたら、同僚にジョークを言いたくなる1冊だ。
2024年11月号掲載
「人生経験が豊かな人ほど、より優れた意思決定ができる」。そう思う人は多いのでは。しかし、経験に頼りすぎると、誤った教訓を引き出し、重要な情報に目が向かず、悲惨な結果を招きかねない、と指摘。経験の罠にはまるのはなぜか。では、どうすべきか。過去から正しく学び、より良い意思決定を行うための方法を指南する。
2024年10月号掲載
話のうまさは才能ではない。必ず習得できる訓練可能なスキルだ! そう語るスピーチコンサルタントが、世界のトップリーダーが行う事前準備や話し方を説く。メインメッセージは「13文字」、話す場所までゆっくり歩く、沈黙を作る、等々。披露されるテクニックは具体的で、即、実践可能。プレゼンの際、大いに役立つだろう。
2024年7月号掲載
世界は、「フローとストック」と「具体と抽象」の組み合わせで説明できる ―― 。人間社会の変化のメカニズムを読み解くカギ、四象限の「CAFS(キャフス)マトリックス」を紹介する。この新しいフレームワークで個別の事象を単純化すれば、背後にある「構造的な法則」が見えてくる。そして、次に起きる出来事を予想できるようになる!
「言った、言わない」を繰り返す、自分の発言が都合よく解釈される…。こうした問題に、どう対応すべきか? 繰り返し説明しても、うまくいかない。人は、忘れ、誤解する生き物だから。これを前提に、認知科学の専門家がコミュニケーションの本質と解決策を語る。「伝わる説明」を行い、相手とわかり合う上で、示唆に富む1冊だ。
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