2025年11月号掲載

サイコパスから見た世界 「共感能力が欠落した人」がこうして職場を地獄にする

Original Title :TOXIC AT WORK (2023年刊)

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著者紹介

概要

あなたの知人の20人に1人は、“サイコパス”かも? ちょっと見たところ魅力的で、お世辞も上手。しかし、真の姿は狡猾で、共感力はまったくない。誰も信用できず、自分の利益のためなら他人がどうなってもいい。そんなサイコパスについて、脳科学や各種事例を基に解説。職場に潜む彼ら彼女らを見抜くためのヒントを示す。

要約

共感力に欠ける「サイコパス」

 本書でとりあげるのは「サイコパス」。

 すなわち、他人に一切共感をもたず、自分が利益を得られるのであれば、あなたが生きようが死のうが知ったことではない人たちだ。

サイコパスの頭の中

 ここでぜひ、サイコパスの頭の中をのぞき込んでもらいたい。彼らの目を通して世界を見るのだ。

 まず「自分以外の人間など安物の椅子にすぎない」と考えよう。椅子の唯一の役割は、あなたを支えること。その椅子が幸福かどうかなど、あなたにはどうでもいい。

 支えを提供しなくなれば、その椅子を捨てて新しい椅子を手に入れる。例外はない。あなたの母親、妻、友人、みな同列だ。役に立つ間は手元に置いておくが、利用価値がなくなれば処分する。

 そう考えるのは悪いことだという自覚は皆無だ。最高の利益を得るためだけに行動し、そのためなら手段を選ばない。そのせいで他人に害が及んでも、自分が迷惑をこうむらなければ気にしない。

サイコパスに欠けているもの

 彼らのことをマイクロマネジャー、いじめっ子、反社会性パーソナリティ、ソシオパスなどと呼んだりする。呼び方がなんであれ、彼らは人間ではない ―― 「私たちとは違う」という意味で。

 彼らは進化していないのだ。そのため、脳の重要な神経回路の一部が欠けている。

人間らしさの中心にある「ミラーリング」

 私たちと彼らは、具体的に何が違うのか?

 自分より強い力をもつ捕食者があふれている世界で、人間は格好の餌食となる。それでも力を合わせれば、生き延びる確率は高くなる。

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