バブルの世界史 ブーム・アンド・バストの法則と教訓
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2023年6月号掲載

バブルの世界史 ブーム・アンド・バストの法則と教訓

金融史・経済史の研究者が、なぜバブルが生じ、弾けるのかを分析した書である。「市場性」「通貨と信用」「投機」。この3要素を軸に、急騰と反落のメカニズムを解明し、普遍的な法則を導き出す。著者によると、ITバブルやサブプライム・バブルなど、昨今はバブルの頻度が増している。そうした中、将来に備える上で示唆に富む1冊だ。

著 者:ウィリアム・クイン、ジョン・D・ターナー 出版社:日経BP・日本経済新聞出版 発行日:2023年3月
ハッキング・デジタル DXの成功法則
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ハッキング・デジタル DXの成功法則

自社のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を成功に導くには、何をどうすべきか? この問いに、DXの専門家らが答えた。明確な「変革理念」を打ち立てる、外部の出来事に対する「高度な察知力」を築く、製品からサービスへ移行する…。変革を成し遂げるためにやるべきことを段階的に説いた、「使える」DX指南書だ。

著 者:マイケル・ウェイド、ディディエ・ボネ、横井朋子/ニコラウス・オブウェゲザー、根来龍之(監訳) 出版社:日経BP・日本経済新聞出版 発行日:2023年3月
キーエンス 高付加価値経営の論理
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キーエンス 高付加価値経営の論理

営業利益は実に4000億円。時価総額13兆円で、国内の全上場企業のトップ5に位置するキーエンス。自動制御機器や計測機器などを販売・製造するこの企業は、いかにして高業績を実現し続けているのか。キーエンス協力の下、経営学者が調査・取材を行い、同社が取り組む高付加価値経営、イノベーションの仕組みを解析する。

著 者:延岡健太郎 出版社:日経BP・日本経済新聞出版 発行日:2023年3月
動画大全 「SNSの熱狂がビジネスの成果を生む」ショート動画時代のマーケティング100の鉄則
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動画大全 「SNSの熱狂がビジネスの成果を生む」ショート動画時代のマーケティング100の鉄則

SNS全盛の今日、ビジネスの成功に必要なのは「アテンション(注意・注目)」を生み出すこと ―― 。YouTube やTikTokなど、今やマーケティングに「動画」の活用は必須。では、成果を生む動画とはどのようなものか? コロナ禍を機に動画の世界に起きた変化を明かし、「ショート動画」でアテンションを集める鉄則の数々を示す。

著 者:明石ガクト 出版社:SBクリエイティブ 発行日:2023年3月
オンライン・インフルエンス――ビジネスを加速させる行動科学
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オンライン・インフルエンス――ビジネスを加速させる行動科学

オンラインサイトの訪問者を望み通りに動かす方法を説いた書である。カギとなるのは、顧客の行動をいかにデザインするか、ということ。「行動デザイン」の提唱者B・J・フォッグの行動モデルなど、科学的かつ実践的な知見をもとに、その具体策が示される。売上や顧客満足度、コンバージョン率の向上につながるヒントが満載だ。

著 者:B.ボウタース、J.フルン、一般社団法人社会行動研究会(監訳) 出版社:誠信書房 発行日:2023年3月
TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術
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TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術

人生を充実させ、より良い仕事をするには、「タイムオフ(休息)」が欠かせない! 睡眠や旅行などの休息は、心身を癒すだけでなく、生産性と創造性を高める。また、AIの能力が高まる未来社会で活躍する上でも必要になる。本書はそう指摘し、アインシュタインら世界の賢人のエピソードを交えつつ、「戦略的な休息術」を紹介する。

著 者:ジョン・フィッチ、マックス・フレンゼル 出版社:クロスメディア・パブリッシング 発行日:2023年4月
SECOND BRAIN(セカンド ブレイン) 時間に追われない「知的生産術」
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SECOND BRAIN(セカンド ブレイン) 時間に追われない「知的生産術」

クリエイティブな仕事に集中するには何が必要か? 生産性のエキスパートである著者が提案するのは「セカンドブレイン」だ。ノートアプリなどで“備忘録”をデジタル化し、必要な情報や将来役立ちそうな知識を収集・整理する仕組みである。自分専用の“知の倉庫”を築くことで、思考が促され、創造性が発揮できるという。

著 者:ティアゴ・フォーテ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2023年4月
残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する
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残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する

著者いわく、「人生を築くのも、壊すのも、すべて人との関係」だ。調査・研究によれば、人々の幸福度は友人と過ごしている時が最も高い。また、不幸な結婚生活は健康を害し、離婚は刑務所に入るよりストレスが大きい。人間関係が人生に及ぼす、こうした影響の数々を紹介するとともに、より良く生きるためのヒントを示す。

著 者:エリック・バーカー、橘 玲(監訳) 出版社:飛鳥新社 発行日:2023年3月
聖書がわかれば世界が見える
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2023年6月号掲載

聖書がわかれば世界が見える

世界三大宗教の1つ、キリスト教。世界人口の約3割を占めるとされる信徒の動向は、国際情勢に与える影響も大きい。世界を理解する上で、知っておきたいこの宗教について、池上彰氏がわかりやすく説く。世界宗教への発展の契機となった「宗教改革」、イスラム教徒らを虐殺した「十字軍」など、その光と闇の歴史が語られる。

著 者:池上 彰 出版社:SBクリエイティブ(SB新書) 発行日:2022年10月
永遠平和のために
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2023年6月号掲載

永遠平和のために

ドイツの哲学者、カントが著した平和論の古典。戦争を将来にわたって防ぎ、地上に恒久の平和を築くための方途が説かれる。常備軍の全廃、諸国家の民主化、国際連合の創設…。平和の実現が空論ではない根拠を示し、平和への努力を促す。ロシアのウクライナ侵攻など、いまだ戦火の絶えない今日、改めて熟読したい書である。

著 者:カント 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:1985年1月

2023年5月号掲載

半導体戦争 ――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

パソコンやスマホ、自動車など身近な製品からロケットまで。「半導体」の用途は広がる一方だが、生産できる企業は一握り。製造工程は複雑、コストは膨大で、今や石油をしのぐ「戦略的資源」ともいわれる。そんな世界最重要テクノロジーについて、いびつな業界構造、グローバル化、米中対立の新側面など、全体像を解き明かす。

著 者:クリス・ミラー 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2023年2月

2023年5月号掲載

欧州戦争としてのウクライナ侵攻

2022年2月に始まった、ロシアによるウクライナ侵攻。戦争が長期化し、NATO(北大西洋条約機構)の関与が深まるにつれ、「欧州戦争」へと変わりつつある。この“大転換”の背景、そして、米国が直接介入を避けている理由などを、国際安全保障の専門家が考察。今回の戦争の本質、戦後の世界の課題、日本への教訓が示される。

著 者:鶴岡路人 出版社:新潮社(新潮選書) 発行日:2023年2月

2023年5月号掲載

イスラエル 人類史上最もやっかいな問題

「イスラエル人とパレスチナ人はどちらも正しく、どちらも間違っている」。こう語る著者が、イスラエルについて知っておくべきことを1冊にまとめた。ユダヤ人・パレスチナ人の起源とは? なぜ紛争が続くのか? そもそも、何が問題なのか? 中東の小国にして、世界が注目する“この国”を、正しく理解するための入門書だ。

著 者:ダニエル・ソカッチ 出版社:NHK出版 発行日:2023年2月

2023年5月号掲載

田坂広志 人類の未来を語る 未来を予見する「12の洞察」

人類の未来は、どこに向かうのか。そして、これからの時代にどう処すべきか ―― 。多くの人が抱く疑問に答える。その方法は、“弁証法による未来予見”。「欧州最高の知性」ジャック・アタリ氏が称賛する、著者・田坂氏のものの見方だ。複雑性を増す社会、民主主義の今後…。12のテーマを取り上げ、明快に読み解いていく。

著 者:田坂広志 出版社:光文社 発行日:2023年3月

2023年5月号掲載

AIが職場にやってきた 機械まかせにならないための9つのルール

AIは、人間の未来をより良いものにしてくれるのか? 多くの「楽観論者」の主張を検討した著者は、全面的な楽観はできないと言う。そう考える原因は、テクノロジー自体にあるのではない。AIを都合よく利用する“人間”の側にある。自動化が進む世界で人はいかにあるべきか。『ニューヨーク・タイムズ』紙の記者が問い直す。

著 者:ケビン・ルース 出版社:草思社 発行日:2023年2月

2023年5月号掲載

追跡  税金のゆくえ ブラックボックスを暴く

私たちの税金は、一体どこに消えているのか ―― 。先進国で最悪レベルの借金、社会保障費も毎年過去最高を更新。政策効果の乏しい歳出を削減し、効果の高い歳出に転換する「ワイズスペンディング(賢い支出)」は急務だ。だが、現状はそれには程遠い。毎日新聞記者がコロナ対策や東京五輪を例に、“血税”が浪費される実態を暴く。

著 者:高橋祐貴 出版社:光文社(光文社新書) 発行日:2023年2月

2023年5月号掲載

「変化を嫌う人」を動かす ――魅力的な提案が受け入れられない4つの理由

魅力的なはずのアイデアや新しい製品が、なぜ顧客に受け入れられないのか? それは、アイデアの魅力が足りないせいではない。顧客側に受け入れたくない理由、すなわち「抵抗」があるからだ。本書はこの抵抗を、惰性・労力・感情・心理的反発の4つに分類。それらを乗り越え、人に変化を促す方法を、事例を交え解説する。

著 者:ロレン・ノードグレン、デイヴィッド・ションタル、船木謙一(監訳) 出版社:草思社 発行日:2023年2月

2023年5月号掲載

人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法

ハーバード大学で教鞭を執る著者は言う。医者や起業家など「高いスキルを要する職業であればほぼ例外なく、30代後半~50代前半にキャリアが落ち込み始める」と。その原因を明らかにするとともに、加齢により向上する知能やスキルを解説。これらの能力を活かし、キャリアを再設計するヒントを説いた、人生後半の指南書だ。

著 者:アーサー・C・ブルックス 出版社:SBクリエイティブ 発行日:2023年3月

2023年5月号掲載

他者と働く ――「わかりあえなさ」から始める組織論

上司と部下、開発部と営業部…。組織における人間関係、立場の違いから起こる問題は、ノウハウだけで解決するのは難しい。必要なのは、他者との間の「溝」に気づき、そこに「橋を架ける」こと。その方法を、気鋭の経営学者が説く。論破するのでもなく、忖度するのでもない、すべての人間関係に有効な「対話」の教科書だ。

著 者:宇田川元一 出版社:ニューズピックス 発行日:2019年10月

2023年5月号掲載

戦後史の正体 1945-2012

元外務省・国際情報局長の著者は言う。戦後の日本外交を動かしてきた原動力は、「米国からの圧力」と、それに対する「自主」路線と「追随」路線のせめぎ合いだった、と。しかし、こうした視点で戦後史を述べたものはほとんどない。本書では、吉田茂や重光葵など、重要人物の動きを追いつつ、戦後70年の真実を明らかにする。

著 者:孫崎 享 出版社:創元社 発行日:2012年8月