最新号2021年 2月号

『TOPPOINT』は、毎月数多く出版される新刊書の中から、“一読の価値ある”新刊ビジネス書10冊を厳選し、1冊あたりわずか4ページの要約にまとめてご紹介します。最新号は、毎月25日前後に発行します。

BCGが読む経営の論点2021

コロナ禍で同時に進行する、景気後退と経済の構造変化。この変化に対応し、競争力を強化するための経営変革の道筋を提示した書だ。働き方の変化を踏まえた抜本的なコスト見直し、顧客を起点とした「アジャイル」の全社的展開…。構造変化をチャンスに転じる具体策が示され、改革の方向性を定め、実行する上で参考になる。

著 者:ボストン コンサルティング グループ(編) 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年11月

オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

著者は1981年、台北市生まれ。IQ180。新型コロナを早々に封じ込めた台湾で、デジタル担当の閣僚として、感染防止の中心的役割を担った。そんな“テクノロジー界の異才”の、世界初の自著だ。コロナ対策成功の秘密から、デジタル・AIが開く新たな社会像まで。トランスジェンダーである自身の生い立ちも交え、大いに語る。

著 者:オードリー・タン 出版社:プレジデント社 発行日:2020年12月

スマホ脳

今、大人は1日4時間、10代の若者は4~5時間をスマホに費やす。だが、スティーブ・ジョブズはじめIT企業のトップには、わが子にデジタル・デバイスを与えない人が少なくない。それらが脳に与える影響を、彼らは見抜いているのだ。依存、学力低下、孤独感…。精神科医がスマホの弊害を明らかにし、デジタル社会に警鐘を鳴らす。

著 者:アンデシュ・ハンセン 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2020年11月

RAGE 怒り

本能で動き、衝動で決断を下した、異形の大統領ドナルド・トランプ。彼が舵取りをしたアメリカは今、混乱状態にある。コロナ禍、対中・対イラン問題、人種差別…。問題が次々と現れる中、大統領執務室で起こっていたこととは? 調査報道の名手が、トランプ政権の4年間を総括した。全米150万部突破のベストセラー。

著 者:ボブ・ウッドワード 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年12月

アンダークラス2030

2030年に日本で起こること。それは“格差社会化”の完成だ。非正規雇用で、低所得の「アンダークラス」が巨大化する。バブル期に現れたフリーター、就職氷河期に社会に出た若者が中高年となり、社会の中心を占めるようになるからだ。格差拡大、貧困の増大は、社会をどう変えるのか。日本の階級構造研究の第一人者が見通す。

著 者:橋本健二 出版社:毎日新聞出版 発行日:2020年10月

渋沢栄一 「論語と算盤」の思想入門

貨幣制度の統一、近代的銀行制度の立ち上げ、太陰暦から太陽暦への変更。これら全てに関わったのが、渋沢栄一だ。彼なくして、日本の近代化はなかったといえよう。では、偉業を支えた行動原理は、何だったのか。その人生をたどりつつ、彼の思想の核である「論語と算盤」 ―― 道徳と経済を一致させた思想を解き明かす。

著 者:守屋 淳 出版社:NHK出版(NHK出版新書) 発行日:2020年12月

パーソナル・トランスフォーメーション

コロナを機に社会は一変した。この危機は、従来の考え方やライフスタイルをリセットするチャンスでもある。変革のカギは、アクションを起こし、どんどん「実験」を繰り出すこと ―― 。世界を旅しながら仕事をするノマドライフの実践など、自ら様々な実験をしてきた著者が、正解のない時代を生き抜くヒントを提示する。

著 者:本田直之 出版社:KADOKAWA 発行日:2020年12月

縮訳版 戦争論

「戦争は他の手段をもってする政治の継続」だ ―― 。こう喝破したクラウゼヴィッツの『戦争論』は、『孫子』と並び称される戦略論の名著である。ただ、その難解さゆえ、通読するのは骨が折れ、読まれざる名著の代表でもある。本書は、そんな難攻不落の書の“縮訳版”。重要な部分を抜き出し、わかりやすい日本語で紹介する。

著 者:カール・フォン・クラウゼヴィッツ 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年11月

ゲノム編集とは何か

「ゲノム編集」とは、生物の設計図であるDNAを自由自在に書き換える技術のこと。中でも、汎用性に富み、扱いやすいのが「クリスパー」と呼ばれる技術だ。すでに肉量を大幅に増やした家畜などが開発され、近い将来、人間の治療にも適用されるという。この技術の詳細、そして、暮らしや社会に与える影響などが説かれる。

著 者:小林雅一 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:2016年8月

統計はこうしてウソをつく

「嘘には3つある。普通の嘘と、真っ赤な嘘と、統計だ」。この言葉が示す通り、世間にはインチキな数字が溢れている。そして、多くの人はそのことに気づかず、間違った統計を鵜呑みにしがちだ。そんな数字の落とし穴に警告を発した、統計学の入門書。おかしい統計が生まれる原因、騙されないためのノウハウを平易に説く。

著 者:ジョエル・ベスト 出版社:白揚社 発行日:2002年11月
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