新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2024年8月号掲載
リーダーが「次に何が起きるのか」を予測し、未来に備える上で示唆に富む書。世界屈指のリーダー育成機関、デューク・コーポレート・エデュケーションの機関誌から、選りすぐりの論文を紹介する。リーダーに必要な良識や、業績向上につながるESG戦略など、いずれも自社のビジネスを守り、強くするための助けとなるだろう。
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2024年7月号掲載
ビジネスは、便利で快適な社会をつくることを目的としてきた。それを満たした今日、次に目指すべき方向性を提示。社会で見過ごされる不正義を批判し、人々の価値観をアップデートする ――「社会運動・社会批判」としてのビジネスを、事例を交え語る。今、世界では、こうしたビジネスの「パラダイムの転換」が起きている!
今、生成AIは世界中で注目されている。しかし、日本企業は、まだまだ十分に活用しきれていないのが現状だ。本書では、AIの強みと具体的な導入方法、そして企業変革の進め方を、DX(デジタルトランスフォーメーション)の“伝道者”と称される著者が平易に解説。これからの経営は、AIを中心に置く必要があると言う。
2024年6月号掲載
著者は2社のユニコーン(評価額が10億ドルを超える企業)を立ち上げた、イスラエルの起業家。「自分が解決しようとしている問題に、恋をするのがいい」。そんなユニークな持論を述べ、起業における留意点を自らの経験を交えつつ明かす。起業家はもちろん、新規事業の担当者らにもアイデアを形にするヒントを与えてくれる1冊。
2024年5月号掲載
長寿企業が多く存在する一方で、成長性に乏しい日本の市場。そんな状況下で勝ち続ける企業は、進化の“型”を持っている。本書は、彼ら成長企業に共通する「進化の法則」を、多数の実例を交えて解き明かす。欧米流の経営手法に流され、大切にすべき志を見失ってきた平成の経営から、脱却するヒントを与えてくれる1冊である。
「エフェクチュエーション」とは、不確実性の高い状況における意思決定の理論のこと。従来の経営学が重視する「予測」ではなく、「コントロール」で不確実性に対処する。世界的経営学者が提唱したこの理論のエッセンスを、わかりやすく紹介する。先行き不透明な今日、生き延びる知恵を与えてくれる書だ。
2024年4月号掲載
増える業務量、縮む給与差、高い死亡率。今の日本では、管理職として働くことが「罰ゲーム」と化している。働き方改革の恩恵も得られず、管理職の負担はむしろ増えているとのデータもある。彼らはなぜ、こうした苦境に陥ったのか? その原因を、国際比較を含む多数のデータで分析。疲弊する現場を救うための解決策を示す。
2024年3月号掲載
「失われた30年」の間、日本企業は伸び悩んでいる。原因は、戦後の成長を支えた“経営の原理”を忘れたこと! すなわち、積極的な設備投資や人材投資で企業を成長させ、結果的に株主にも報いる、という姿勢が失われた。この「従業員主権経営」の復権を、日本企業研究の第一人者が説き、株主偏重の今の経営に警鐘を鳴らす。
2024年2月号掲載
“戦略の戦略家”と称される著者いわく、「戦略の策定とは意思決定でも目標設定でもない。長期的ビジョンも要らない」。それは、克服可能な最重要ポイントを見極め、解決法を見つけることだと述べ、その手順を論じる。多彩な事例を引きつつ、戦略についての経営陣の誤解を解きほぐし、すべきことを説いた500頁超の大著である。
自社の利益を追求するだけでは、激変する世界を生き残れない。すべてのステークホルダーと密接な関係を築くことが必要だ ―― 。企業存続のカギは「心のつながり」の構築にあると説いた書である。顧客に愛され、従業員が満足し、株主にも利益をもたらす。そんな“愛される企業”の思考と行動を、多数の企業事例から導き出す。
2024年1月号掲載
不連続な時代のリーダーは、潮流の変化をいち早く感じ取らねばならない ―― 。ボストン コンサルティング グループが、2024年の経営の成否を決める重要論点を示した。生成AIなどの「経営トレンド」や、事業開発力、値付けといった必須の「経営能力」。自社の競争優位を構築する上で外せない8つの論点について詳しく論じる。
2023年11月号掲載
日本企業は、新規事業に着工する力を強化すべき ―― 。ボストン コンサルティング グループの日本共同代表が、その力の高め方を説いた。新規事業に対する理解不足や共通認識の欠如など、着工を阻む原因は様々。これらを克服するための留意点を、新規事業の全体像と併せ提示する。自社の挑戦を加速させるヒントに満ちた1冊。
近年、世の中の不確実性が高まっている。科学技術の変化、政治的な変化…。これらがもたらす競争環境の激変 ――“戦略転換点”において、リーダーにとって重要なもの。それは「仮説指向(ディスカバリー・ドリブン)計画法」だ。綿密な計画ではなく、機敏な仮説検証を通じた学びが、予測がつかない時代の勝利のカギだと、世界的な経営思想家は言う。
かつてマキャベリは言った。「愛されるよりも恐れられる方がはるかに安全だ」。だが、これは現代の職場には当てはまらない。無礼な態度を取れば、多くの人が仕事の質を意図的に落とす。本書では、仕事で成果を出すための礼儀のあり方を、事例を交えて解説。併せて、職場をより礼節ある場へと変える方法についても紹介する。
2023年10月号掲載
テスラ、ユニリーバ…。気候変動や貧困といった社会問題の解決を目指しつつ、利益を出す企業が増えている。パーパス(目的)と利益。両方を達成するのは一見困難だが、長年このテーマを研究するハーバード・ビジネス・スクール教授によれば、両立は可能だ。これらを両立させる道筋を、教授が自らの研究成果をもとに示す。
順調に業績を伸ばしてきたが、売上が2億円を超えた頃から成長が止まった ―― 。そんな悩みを抱える経営者に解決策を示す。社長の業務を社員で分業する、優秀な人材は集めるのではなくつくる等々、企業のさらなる成長に向けてなすべきことを説く。2005年に刊行され、多くの経営者に読まれてきたロングセラーの新装版。
2023年9月号掲載
「カニバリゼーション」とは、新事業と既存事業が“共食い”を起こすこと。新たなビジネスが求められる今日、避け難いこの問題について、ビジネスモデル研究の第一人者が解説。カニバリゼーションがもたらす弊害とその克服方法、また、逆にこれを活用して組織を成長させる手法を、事例とともにわかりやすく語る。
2023年7月号掲載
組織を経営する上で、リーダーがとるべき行動とは? それを明らかにした、経営学の概論書である。「想定外への対処」や「決断」などを内容とする新たな経営学の体系を、日本企業研究の第一人者が示す。著者の集大成ともいえる1冊であり、組織のトップから下部組織の長まで、あらゆるリーダーを導いてくれるだろう。
これからの企業において、“理念”は経営資源の核となる ―― 。周りをワクワクさせるビジョン、組織が協働するカギとなるバリュー、自社の存在意義を明確化したミッション。企業の価値が「利益」よりも「意義」で測られるようになりつつある昨今、これらの理念をいかにしてつくるか。戦略デザイナーがその具体策を詳述する。
2023年6月号掲載
営業利益は実に4000億円。時価総額13兆円で、国内の全上場企業のトップ5に位置するキーエンス。自動制御機器や計測機器などを販売・製造するこの企業は、いかにして高業績を実現し続けているのか。キーエンス協力の下、経営学者が調査・取材を行い、同社が取り組む高付加価値経営、イノベーションの仕組みを解析する。
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