1共感経営

かつて、アダム・スミスは『道徳感情論』において、「他者に対する共感」の重要性を提起した。その共感の思想が、260年を経た今、改めて世界中の経営者の注目を集めている。「資本主義の再構築」に向けての議論の中で浮かび上がってきた共感。この思想を読み解きながら、いちはやく経営に取り入れている事例を紹介する。

著 者:野中郁次郎、勝見 明 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年5月

2日本経済 予言の書

2020年代は、これまで叫ばれてきた様々な危機が現実化する ―― 。未来予測の専門家が、今後10年間に日本が直面する様々な現象を予測した。コロナショックによる企業倒産、頻発する気象災害、官僚機構の弱体化、そしてイデオロギー崩壊…。コロナ後の変化とリスクに対応する上で、心に留めておきたい指摘が満載の書である。

著 者:鈴木貴博 出版社:PHP研究所(PHPビジネス新書) 発行日:2020年7月

3NEO ECONOMY

産業革命以来、モノを効率よく大量生産することで経済は成長してきた。だが、デジタル技術の進歩で、経済の構造は大きく転換しつつある。富の源泉が、モノからデータや知識など“無形資産”に移ったのだ。この大変化、「ネオ・エコノミー」における豊かさとは? リスクとは? 最新の事例を交え、新しい経済社会の姿に迫る。

著 者:日本経済新聞社(編) 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年5月

4禅とはなにか

今日、日本だけでなく、世界的なものとなりつつある禅。その思想は、忙しい現代人の“心の問題”に応えてくれる ―― 。禅修行を経験した仏教学者が、深い学識に裏付けられた研究成果を基に、禅の世界をわかりやすく説いた入門書である。自分を縛るものから解放され、あくせくせず、心豊かに生きるヒントを与えてくれる。

著 者:鎌田茂雄 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1979年7月

5内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法

“孤独”こそが創造性を育む ―― 。進化論、ゴッホのひまわりの絵、パソコン…。偉大なアイデアや美術、発明は、物静かで思索的な人々が生み出した。本書は、これまであまり注目されなかった内向型の強みを明らかにするとともに、外向型の問題点を指摘する。成功する人=外向型という見方を覆した、全米ベストセラー。

著 者:スーザン・ケイン 出版社:講談社(講談社+α新書) 発行日:2020年5月

6SUPER MTG スーパー・ミーティング

ミーティングは出席者の時間を奪い、組織を疲弊させてしまいがち。ゆえにたいていの企業は、それを「時間の無駄づかい」「必要悪」などと捉えている。だが、ミーティングの問題を改善し、生産性を上げることは可能だ。そう語る組織心理学者が、自らの研究成果を基に、ミーティングの有効性を高める具体的ノウハウを披露する。

著 者:スティーヴン・G・ロゲルバーグ 出版社:サンマーク出版 発行日:2020年1月

7絶望を希望に変える経済学

今、世界は数々の難問を抱えている。不平等の拡大、移民問題、貿易戦争、環境問題…。だが、解決に向け、建設的な議論や行動を促すのではなく、責任を転嫁し、怒りを煽る政治指導者は少なくない。こうした現状に対し、2人のノーベル経済学賞受賞者が提言。より良い世界を築くべく、問題点を整理し、なすべきことを示す。

著 者:アビジット・V・バナジー、エステル・デュフロ 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年4月

8白人ナショナリズム

トランプ政権誕生後の米国、そして近年、欧州各地で目に付くのが「白人ナショナリズム」だ。自国第一主義、白人中心の社会秩序の維持、反移民などを訴え、勢力を伸ばしつつある。その論理、心理はどのようなものか。今後どうなるのか。社会の分断を深め、リベラルな国際秩序を揺るがす、この文化的反動の動向を考察する。

著 者:渡辺 靖 出版社:中央公論新社(中公新書) 発行日:2020年5月

9直観を磨く

世の中では「考える」というと、論理思考をイメージする人が多い。だが、深く考えるには、論理だけでなく「直観」の力も必要だ。この直観力を磨き、思索を深める極意を、思考のプロフェッショナルである著者が伝授。「専門知識を横断して考える」「体験を通じて得た知性で考える」等々の技法が、豊富な経験に基づき語られる。

著 者:田坂広志 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:2020年2月

10会社を変える会議の力

時間をかけて議論したのに何も結論が出ない、何の目的のために決めたかわからない…。世間では、会議は“ダメなものの象徴”になっている。しかし、会議には「会議モドキ」「ダメな会議」がある一方、真の問題解決に役立つ「本当の会議」があると指摘。「目的」「議題」「資料」「メンバー」の4つの点から、ダメな会議の病巣を明らかにし、打ち手を示す。

著 者:杉野幹人 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:2013年12月