2025年7月号掲載

強い組織は違いを楽しむ CQが切り拓く組織文化

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著者紹介

概要

不確実性が増す今日、組織が成長するには、個性や多様性を活かす「組織文化」が欠かせない。これを築く上でカギとなるのが、「CQ(Cultural Intelligence:文化的知性)」だ。CQを高めれば、組織もメンバーも幸せになり、高いパフォーマンスが発揮できるという。このCQを育むための具体的手法を、組織文化変革の専門家が語る。

要約

不安定な現代への対処

 組織文化(Organizational Culture)とは何か。

 カルチャーの語源「colere」には「育てる」という意味が含まれる。組織文化は意図的に育てるものであり、時代や環境に応じて変化する。

 組織が戦略やその都度の優先事項を見直し続けるように、組織文化も行動やプロセス、実践に伴って進化させ続ける必要がある ―― 。

不安定さが加速した現代

 現代は不安定さが加速した時代である。

 不安定さと複雑さを表すキーワードの1つが「VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)」だ。VUCAは、私たちの考え方やリーダーシップに変革を促してきた。だが昨今は、VUCAだけでは説明しきれない複雑な現実が次々と現れている。

 これを説明するため新たに使われ始めた言葉が「BANI」だ。BANIは、次の4つから構成される。

    • 脆弱性(Brittle)
    • 不安(Anxious)
    • 非線形性(Nonlinear)
    • 不可解(Incomprehensible)

BANI時代に対処するための4つの力

 このBANI時代に対処するには、次に挙げる4つの力をバランス良く育む必要がある。

回復力

 困難な状況や予期せぬ変化に直面した際に、柔軟に適応し、立ち直る力。

共感力

即興力

 予測不可能な状況において、臨機応変に対応する力。

多様な視点

 物事を多角的に捉え、様々な視点から考える力。

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