2014年11月号掲載

肉食の思想 ヨーロッパ精神の再発見

豚の頭を平気で口にする一方、動物愛護運動にも熱心 ―― 。こうしたヨーロッパ人の思想の原型を、「肉食」という彼らの食生活から探った。動物を殺すことではなく、不必要な苦痛を与えることこそが残酷。動物屠畜への抵抗感をなくすため、人間と動物の間に一線を画し、人を全ての上位に置く人間中心主義が生まれた等々、“食”の視点から欧州の思想を見直す。

著 者:鯖田豊之 出版社:中央公論新社(中公新書) 発行日:1966年1月
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2014年10月号掲載

シリコンバレー 最強の仕組み 人も企業も、なぜありえないスピードで成長するのか?

シリコンバレーでは、これまでアップル、フェイスブックなど、ITを武器に世の中の仕組みを変えるような企業が次々に生み出されてきた。当地が、才能あふれる起業家や投資家を惹きつけてやまないのはなぜか? 自身もこの地で3つの企業を創設した著者が、前進を続ける“イノベーションの聖地”の独特の仕組みについて、歴史的・文化的な側面から解き明かす。

著 者:デボラ・ペリー・ピシオーニ 出版社:日経BP社 発行日:2014年7月
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2014年10月号掲載

神道――日本が誇る「仕組み」

「神道」は、日本ならではの宗教だ。仏教やキリスト教、イスラム教などと違い、教祖は存在しない。教典もない。仏教をはじめ様々な外来文化を取り入れ、融通無碍に発展し、日本の歴史を動かしてきた。縄文時代の精霊崇拝を起源とし、他の宗教にはない「仕組み」を有する神道。その成立過程や歴史的背景、本質を、歴史考証の第一人者がわかりやすく解説する。

著 者:武光 誠 出版社:朝日新聞出版(朝日新書) 発行日:2014年8月
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2014年10月号掲載

日本人が知らない世界と日本の見方 本当の国際政治学とは

国際政治学者・中西輝政氏が京都大学で行い、人気を博した講義「現代国際政治」。その講義録を書籍化。国際政治学がどのように生まれ、発展してきたかを振り返り、矛盾とジレンマに満ちた国際政治の本質に迫る。なぜ共産主義革命が起こったのか、なぜ日本は第2次世界大戦を避けられなかったのか…。わかりやすい語り口で、“世界の見方”を示してくれる。

著 者:中西輝政 出版社:PHP研究所(PHP文庫) 発行日:2014年4月
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2014年9月号掲載

孫子に経営を読む

日本を代表する経営学者が、経営の視点から『孫子』の名言を選び、読み解いた。「戦いは、正を以て合い、奇を以て勝つ」(まず正攻法、そこに奇手を組み合わせる)をはじめとする“戦略の巨人”の言葉を、経営にどう適用するか、グーグル等の企業事例を交え、伝授する。中国文学者や戦史家による従来の解説書とは一味違う、マネジメント層のための1冊だ。

著 者:伊丹敬之 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2014年7月
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2014年9月号掲載

史上最大の決断 「ノルマンディー上陸作戦」を成功に導いた賢慮のリーダーシップ

ノルマンディー上陸作戦 ―― 第2次世界大戦の勝敗を決定づけた史上最大の作戦は、「賢慮のリーダーシップ」が成功をもたらした。天才政治家チャーチルはじめ、多彩なリーダーたちが下した戦場の決断。彼らの意思決定の軌跡を追いながら、「最善の決断」を下すために必要な能力は何かを問う。経営学の世界的権威による、「危機の時代」のリーダーシップ論。

著 者:野中郁次郎、荻野進介 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2014年5月
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2014年9月号掲載

奇妙なアメリカ 神と正義のミュージアム

米国では、ミュージアムの人気が高い。その数、1万6000~2万。展示内容も様々だ。本書はこれらの中から、興味深いミュージアムを取り上げる。例えば、聖書の創造の物語が事実だとして進化論を科学的に否定するもの、核兵器開発の歴史を賞賛するもの、凶悪犯罪者の情報を集めたもの…。ミュージアムという空間を通して、様々な表情を持つ米国社会が浮かび上がる。

著 者:矢口祐人 出版社:新潮社(新潮選書) 発行日:2014年6月
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2014年9月号掲載

世阿弥の言葉 心の糧、創造の糧

室町時代の能役者、世阿弥。能楽という身体芸術を大成した彼は、言葉に対しても天才だった。「初心忘るべからず」「稽古は強かれ、情識(傲慢)は無かれ」「目前心後(眼は前を見ているが、心は後ろに置いておけ)」…。『風姿花伝』等の伝書から紹介される言葉は、今も色褪せず、心に響く。人生、ビジネスで悩んだ時、世阿弥の言葉は、貴重な示唆を与えてくれる。

著 者:土屋恵一郎 出版社:岩波書店(岩波現代文庫) 発行日:2013年6月
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2014年9月号掲載

幸福論

様々な訳で親しまれてきた、フランスの哲学者アランの『幸福論』を、画期的新訳で紹介する。文体が独特な原文を読みやすくするため、接続詞や説明を補足。また、各項目の最初には楽しいイラストとともに、その項のキーワードを掲載。ポイントが一目瞭然で理解しやすい。原著は約90年前のものだが、その内容は私たちの心に今も響き、気づかされることは多い。

著 者:アラン 出版社:日経BP社 発行日:2014年7月
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2014年8月号掲載

中国の歴史認識はどう作られたのか

1989年の天安門事件の後、中国共産党政権は長くはもたないと見る専門家は多かった。だが、共産党は支持を回復、若者に愛国主義が根付く。日本へは以前より強気に主張するようになった。その背景にあるのが、「歴史的記憶」。過去の出来事自体ではない、中国人による歴史の理解だ。それがどう作られ、利用されてきたかを、中国育ちの在米国際政治学者が論じる。

著 者:ワン・ジョン 出版社:東洋経済新報社 発行日:2014年5月
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2014年7月号掲載

夢の国から悪夢の国へ 40年間続いたアメリカン・バブルの大崩壊

本書の目的は、「アメリカが今どんなにひどい国になってしまったかを、できるかぎり克明にお知らせすること」だと著者は言う。利権の横行、病的肥満者の増加、富裕層の流出に伴う都市の荒廃…。米国では、好調な金融業界だけ除いて、あらゆる分野で歪みが拡大している。そうした現状および原因を述べ、「日本は間違っても米国のマネをしてはならない」と警告する。

著 者:増田悦佐 出版社:東洋経済新報社 発行日:2014年5月
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2014年7月号掲載

難題解決の達人たち 即効策はなぜ効かないのか

「スロー・フィックス」が、本書のキーワード。時間をかけて忍耐強く、問題を根本から解決する方法を意味する。政治、外交、ビジネス…、様々な問題が複雑になり、生半可な解決策では対応が難しい今日、力を発揮するのは即効策ではなく、“遅効策”。長期的な視点で受刑者の更生を図るノルウェーの刑務所をはじめ、各種事例を交え、スローな解決の極意を説く。

著 者:カール・オノレイ 出版社:新潮社 発行日:2014年4月
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2014年7月号掲載

最新医学でわかった聖書の真実 ユダヤに伝わる健康長寿のすごい知恵

ユダヤ教徒は、世界で最も健康意識の高い民族である。彼らが4000年もの間、聖典として信奉し続けてきたヘブライ聖書には、病気を避けるための知識と実践方法がたっぷり織り込まれている。しかも、その内容は、最先端の現代医学の考えとほぼ一致するというから驚きだ。ユダヤに伝わる、この健康長寿の知恵のエッセンスを、ユダヤ教徒である著者が披露する。

著 者:石角完爾、石原結實(監修) 出版社:マキノ出版 発行日:2014年4月
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2014年7月号掲載

茶の本

原題は「THE BOOK OF TEA」。著者は、明治期の美術界の指導者、岡倉天心。西洋と深く関わる中で、日本の素晴らしさに気づいた彼が、日本文化の象徴として見た「茶の世界」を英語で紹介した同書は、1906年に米国で出版されるや世界的なベストセラーとなった。その現代語訳である。茶を媒介に、日本人の精神、文化を説いた名著を、わかりやすく紹介する。

著 者:岡倉天心 出版社:致知出版社 発行日:2014年4月
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2014年6月号掲載

食と日本人の知恵

春夏秋冬の四季がある、山紫水明の国日本では、独自の食文化が発達した。塩辛、佃煮、蕎麦、煎餅…。日本の食べ物は味はもちろん、香り、色、形、音までがおいしい。2013年12月には、和食(日本の食文化)がユネスコ無形文化遺産に登録された。本書では、食にまつわる日本人の知恵の数々を紹介。発酵学専攻の著者の蘊蓄は楽しく、読むほどに食欲をそそられる!

著 者:小泉武夫 出版社:岩波書店(岩波現代文庫) 発行日:2002年1月
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2014年6月号掲載

呻吟語

中国の明代、呂新吾が著した『呻吟語』全1976項の中から、236項を厳選して収録したもの。書名は、「病気に苦しみながら発する沈痛なうめき声」を意味する。人の生き方、在り方を説き、読み継がれてきた古典だが、日本では『論語』や『孫子』ほど知られていない。しかし、有名な古典同様、生きる上で直面する様々な問題について、多くの示唆を与えてくれる。

著 者:呂 新吾、守屋 洋(編訳) 出版社:徳間書店 発行日:1987年1月
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2014年5月号掲載

敗者の条件

西洋史家の会田雄次氏が、ルネサンス時代と日本の戦国時代を考察した。戦国武将の争う世界を、欧州流の食うか食われるかの戦いの原則が支配した世界と考え、武将や君主のタイプを分析する。「一匹狼に徹しなかった者」など、示される敗者の条件には、現代に当てはまるものも。かつての闘争世界を顧みることは、今の社会の競争を理解する上でも有用といえよう。

著 者:会田雄次 出版社:中央公論新社(中公文庫) 発行日:2007年2月
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2014年4月号掲載

最高の戦略教科書 孫子

今から2500年ほど前に書かれたにもかかわらず、今なお大きな影響力を誇る兵法書『孫子』。マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ、あるいはW杯優勝ブラジル代表監督スコラーリなど、愛読する名経営者、勝負師は多い。本書では、卓越した戦略の数々を徹底解説。自分の知恵として吸収し、ビジネスや生き方に応用できるよう、例え話等を交え、わかりやすく説く。

著 者:守屋 淳 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2014年1月
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2014年4月号掲載

禅―壁を破る智慧

“逆境”に直面した時、人はどう考え、いかなる行動を取るべきか。臨済宗相国寺派管長の有馬賴底氏が、逆境においてしかるべき方向を指し示してくれる禅の教えを、自らの体験を交えつつ綴った。「逆境と順境は別々のものでなく1つのもの」「後悔は一瞬にとどめ、反省は3回すべし」等々、人生の壁を破り、より良い日常をつくるためのヒントの数々が示される。

著 者:有馬賴底 出版社:朝日新聞出版(朝日新書) 発行日:2011年11月
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2014年3月号掲載

フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

イケメンにして、超絶技巧のピアニスト、フランツ・リスト。演奏を聴いた女たちは、彼が脱いだ手袋を奪い合い、舞台には宝石が投げ込まれたという。その熱狂の背景には、フランス革命後、主流となったブルジョワ的価値観の文化がある。音楽に精神性ではなく快楽を求め、集団化する聴衆。これら現代に通じる19世紀の特性を踏まえ、リストという人間を紐解く。

著 者:浦久俊彦 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2013年12月
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