新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2016年5月号掲載
江戸時代半ば、1713年刊行の『養生訓』は、300年以上も読み継がれてきた超ロングセラーだ。著者の益軒は、体を粗末にして命を縮めるのは、天地や親に対する不孝の極み、愚の骨頂だと喝破。人生で大切なのは健康だとし、「養生の術」を説く。この、健康に暮らすための知恵が詰まった名著を、読みやすい現代語訳で紹介する。
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2016年4月号掲載
「互いに愛し合いなさい。これが私の命令である」。キリスト教徒はこうした教えを受けつつも、多くの戦争に関わってきた。なぜ「愛と平和」を祈る一方で、「戦争」を行うことができるのか? キリスト教徒である宗教学者が、聖書の記述を引きつつ、信者が武力行使をいかに正当化するのか、なぜ人は戦争をするのか探究する。
源頼朝、徳川家康、明治天皇…。多くの為政者が統治の術を学んできたとされる中国古典『貞観政要』。唐王朝の名君・太宗と、その名臣たちとの政治問答を集めたものだが、記されている教訓は、今なお色褪せずに輝きを放っている。帝王学の教科書として名高いこの書を、中国古典研究の大家・守屋洋氏が現代語訳で紹介する。
2016年1月号掲載
日本人が物事を決める際、「論理的判断の基準」と「空気的判断の基準」の2つの基準があるという。後者の力は強大で、いかに論理的に検討しても、最終的には場の“空気”で決まることが多い。絶対権威のように人々を拘束する力を持つ、空気。日本独特のこの怪物の正体を、作家・評論家の山本七平氏が暴く。
2015年12月号掲載
「そんなことでは世間に通用しない」「渡る世間に鬼はなし」などと、私たちは普段何気なく“世間”を口にする。だが、言葉の意味を正しく捉えている人は少ない。世間とは何か、社会とどう違うのか、長い歴史の中でどう捉えられてきたのか。西洋の社会と個人を探究してきた歴史家が、世間の本質を解き明かす。日本社会の独特な構造を知る上で、参考になる1冊だ。
2015年11月号掲載
中国の指導者の考え方も我々と同じ。中国は民主的で平和的な大国になる ―― 。米国の政治家や外交官は、こんな仮説を信じてきた。だがそれは誤りだったと、対中政策に深く関わってきた著者は言う。実は世界覇権を目指し、着々と手を打っていたのだ。本書では、その戦略、中国共産党革命100周年の2049年までに世界一の強国になるという中国の野望を暴露する。
本田宗一郎、松下幸之助をはじめ、日本には“掃除”の重要性を説き、率先垂範する名経営者が少なくない。なぜか? ドイツの社会学者マックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を糸口に、企業経営と掃除の関係性を探った。連帯感、徹底、感謝…。考察する中で見えてきたのは、日本企業を下支えする、忘れてはいけない「精神」だ。
2015年10月号掲載
かつて日本が行った戦争、植民地支配などの解釈を巡り、日中、日韓の間で対立が深まっている。なぜ、歴史認識の共有は難しいのか。戦前の日本を悪とする歴史書、逆に問題なしとするもの。どちらにも違和感があるという著者が冷静な目で歴史を見つめ直した。歴史学の潮流を追いつつ、歴史を政治や運動の道具とせず、謙虚に史実と向き合うことが大切だと説く。
2015年9月号掲載
欧米文化との比較を通じ、日本を論じた本は多い。その中にあって、ユニークな視点から日本人像を描いた書である。日本人は子どもを危険から守る時、前に抱きかかえ、危険なものに背を向けうずくまる ―― 。こうした日常の何気ない動作を生む深層意識に分け入り、日本人の意識構造の特質を浮かび上がらせていく。独特の“会田史観”が詰まった、ロングセラー。
2015年8月号掲載
Google創立者のラリー・ペイジ、Facebookのマーク・ザッカーバーグをはじめ、世界的に活躍するユダヤ人は多い。また、ノーベル賞受賞者の3~4割がユダヤ人であるなど、彼らの知的生産力は高い。それは、「なぜ?」を徹底的に考える民族だから。何事にも疑問を抱き、別次元から物事を見ることで、常識に縛られず自由に発想する。そんな彼らの思考法を説く。
第16代ローマ皇帝、マルクス・アウレーリウス・アントーニーヌス。良く国を治めたことから、「五賢帝」の一人とされる。哲学的思索を好み、折に触れ、自省自戒の言葉や人間の義務や幸福について書き留めた。それが、この『自省録』だ。自らのために書いたものだが、真摯な内省に基づく言葉は色あせず、今に生きる私たちにも、貴重な気付きを与えてくれる。
2015年7月号掲載
IS(イスラム国)はじめ、世界各地で凶行を繰り返すイスラム過激派。彼らが欧米文明を憎み、勢力を伸ばした背景には、「富の格差」があるという。こうした視点のもと、サミュエル・ハンチントン『文明の衝突』、トマ・ピケティ『21世紀の資本』などを引きつつ、イスラムについて考察した。宗教に疎い日本の、イスラム圏への関わり方についても提言する。
世界1位と2位の経済大国、米国と中国。今や両国との関係を抜きに、国際舞台で成功するのは難しい。本書では、米中で長く活躍した商社マンが、自己中心的な彼らと伍するための知識を伝授。「集団より『個』を重んじる」「右手で握手をしながら、左手で相手を殴る」等々、謙虚でお人好しな日本人がグローバル人材になるための、米中の“ホント”の数々が満載!
冷戦終結時、これで世界は平和に向かうと思った人は多いのではないか。だが、今も戦火はやまない。異なる文明を背景とするグループの対立が世界各地で続く。こうした現実を見ると、文明同士が衝突する要因を説いた本書の意義は今なお大きい。刊行から十数年。「世界の安全を守るには世界の多文化性を認めなくてはならない」、この言葉を改めて胸に刻みたい。
2015年6月号掲載
IS(イスラム国)のテロ事件などで、イスラム教は恐いと思う人もいるかもしれない。しかし、信者の大半は普通の人々。そんな彼らの価値観、生活を、アラブ・イスラム圏研究の第一人者が紹介した。コーランならではの教えとは。なぜ厳しい戒律に縛られる生活ができるのか。「アラブ」と「中東」の違いとは…。イスラム教徒に関する素朴な疑問の数々に答える。
2015年5月号掲載
「アメリカは世界の警察官ではない」。2013年9月のオバマ大統領の発言により、国際社会における同国の影響力の低下が鮮明になった。中東でのイスラム国の台頭、欧州のウクライナ問題、中国の強引な海洋進出。これら「警察不在」の事態を招いたと言っても過言ではない、大統領の「警察官放棄」発言。その経緯を示すとともに、現在そして今後の世界を読み解く。
過ぎたことを咎めず、無かったことにする。日本人の「水に流す」行動様式は、私たちが暮らす上ではよき潤滑油となるが、国際社会では問題が多い。近隣諸国との歴史認識を巡るトラブルも、これでは解決は難しい。本書は、この日本人独特の、水に流す心情を考察したもの。“水”との歴史的、文化的関わりを軸に日本人の精神風土を探った、ユニークな文化論だ。
毎日のように、マスコミが報じるイスラーム関連のニュース。それらはテロ、紛争など、圧倒的に非日常的なものばかりだ。当然ながら、そうした報道の裏側には、人々の日常世界がある。弱者には無条件に手を差し伸べる、「ラーハ(安息)」の時間を何より大切にする…。長年、実情を見てきた著者が、人間観、生き方をはじめ、彼らの知られざる姿を明らかにする。
2015年4月号掲載
箴言、すなわち戒めとなる言葉の数々を収める。著者は、17世紀のフランスを生きたラ・ロシュフコー公爵。「我々の美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳にすぎない」。有名なこの一句が示す通り、彼の言葉は、愛情や勇気といった美徳の下に潜む、自己愛・打算など人間の本性を浮き彫りにする。読者を刺激し、挑発する、フランス・モラリスト文学の傑作だ。
2015年3月号掲載
昨今、イラク・シリアで急速に勢力を伸ばす「イスラム国」。広大な支配地を手に入れた彼らは、テロ集団であるにもかかわらず“国家”を名乗り、人質の首切りなど残虐行為を行う一方、巧妙なPR戦術で世界の若者を惹きつけている。彼らは何者なのか? 他の過激派との違いは何か? 目的は? 資金源は? 元・在シリア特命全権大使が、その実態を解き明かす。
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