自省録

Original Title :TA EIS HEAUTON

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著者紹介

概要

第16代ローマ皇帝、マルクス・アウレーリウス・アントーニーヌス。良く国を治めたことから、「五賢帝」の一人とされる。哲学的思索を好み、折に触れ、自省自戒の言葉や人間の義務や幸福について書き留めた。それが、この『自省録』だ。自らのために書いたものだが、真摯な内省に基づく言葉は色あせず、今に生きる私たちにも、貴重な気付きを与えてくれる。

要約

マルクス・アウレーリウスの言葉

 ローマ帝国の皇帝、マルクス・アウレーリウス・アントーニーヌス。

 彼は折に触れ、心に浮かぶ感慨や思想や自省自戒の言葉などを、断片的に書き留めていた。それが、この『自省録』として伝わる手記である ―― 。

*  *  *

 祖父ウェールスからは清廉と温和を教えられた。

 母からは、神を畏れること、および惜しみなく与えること。悪事をせぬのみか、これを心に思うさえ控えること。また、金持ちの暮らしとは遠くかけはなれた簡素な生活をすることを学んだ。

 父からは、温和であることと、熟慮した結果いったん決断したことはゆるぎなく守り通すこと。いわゆる名誉に関して、空しい虚栄心を抱かぬこと。労働を愛する心と根気強さ。公益のために忠言を呈する人々に耳を貸すことを教えられた。

 明け方から、自分にこう言いきかせておくがよい。うるさがたや、恩知らずや、横柄な奴や、裏切り者や、やきもち屋や、人づきの悪い者に私は出くわすことだろう。

 この連中にこういう欠点があるのは、すべて彼らが善とは何であり、悪とは何であるかを知らないところから来るのだ。

 たとえ君が3千年生きるとしても、いや3万年生きるとしても、記憶すべきは、何人も現在生きている生涯以外の何ものをも失うことはないということである。

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