新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2015年3月号掲載
世阿弥の『風姿花伝』が成立したのは15世紀初め。長く「秘伝書」とされてきたが、明治期に公になって以後、幅広い読者に読まれ続けている。それは、能楽書にして“自己啓発書”でもあるから。誰もが工夫次第で「花のある役者」になれると語り、学び続けることの大切さを説く。仕事や人生に役立つヒントが詰まったこの古典を、読みやすい現代語訳で紹介する。
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2015年2月号掲載
書名通り、「教養としての宗教」ガイドだ。「物事の理解には、深さもさることながら、広さも大切である」。こう語る宗教研究者が、外国人と接する際、知っておきたい世界の主な宗教を、マクロな視点から“浅く広く”紹介。「神」と「仏」は何が違うのか、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の共通点など、宗教全般の歴史や世界観について、わかりやすく説く。
2015年1月号掲載
「私に50年の命をくれたこの美しい地球、この美しい国、この楽しい社会、この我々を育ててくれた山、河、これらに私が何も遺さずには死んでしまいたくない」 ―― 。明治27年、内村鑑三がキリスト教青年会の夏期学校で行った講演、「後世への最大遺物」を紹介する。誰もが実践できる真の生き方とは。後世に遺すべきものとは。人生の根本問題が熱く語られる。
2014年12月号掲載
人物評価の最大の条件、「人望」を考察した。著者によれば、人望の要件は「寛にして栗(寛大だが、しまりがある)」など、朱子が『近思録』で説いた9つの徳目。だが戦後、同書は忘れられ、「『徳』とはどのようなもので、どうやったら獲得できるのか、誰にもわからなくなった」。昨今の世情を見ると、この指摘を重く受け止め、しっかり学ぶ必要がありそうだ。
2014年11月号掲載
今日、イスラム教徒の人口は16億人超(世界人口の23%)。「ハラール(イスラム法で許される行為や食べ物)市場」の規模は大きく、来日するイスラム教徒も増え続けている。このビジネスチャンスを生かせるよう、彼らへの対応の仕方を説いた1冊だ。ハラールの基礎知識から、国内市場におけるイスラム教徒への各種サービスまで、ハラール対応の今を伝える。
“孤独”という言葉を聞くと、「つらい、悲惨、避けたい」など、良くない印象を抱きがち。しかし、著者の五木寛之氏はいう。「そもそも、人は本来孤独を恐れるべきものだろうか」。絆を求めて生きることが理想なのか、むしろ今、孤独の持つ可能性を見つめ直すべきでは。こう問いかけ、自らの体験や親鸞、キリストなどを引き合いに、孤独について考える。
豚の頭を平気で口にする一方、動物愛護運動にも熱心 ―― 。こうしたヨーロッパ人の思想の原型を、「肉食」という彼らの食生活から探った。動物を殺すことではなく、不必要な苦痛を与えることこそが残酷。動物屠畜への抵抗感をなくすため、人間と動物の間に一線を画し、人を全ての上位に置く人間中心主義が生まれた等々、“食”の視点から欧州の思想を見直す。
2014年10月号掲載
シリコンバレーでは、これまでアップル、フェイスブックなど、ITを武器に世の中の仕組みを変えるような企業が次々に生み出されてきた。当地が、才能あふれる起業家や投資家を惹きつけてやまないのはなぜか? 自身もこの地で3つの企業を創設した著者が、前進を続ける“イノベーションの聖地”の独特の仕組みについて、歴史的・文化的な側面から解き明かす。
「神道」は、日本ならではの宗教だ。仏教やキリスト教、イスラム教などと違い、教祖は存在しない。教典もない。仏教をはじめ様々な外来文化を取り入れ、融通無碍に発展し、日本の歴史を動かしてきた。縄文時代の精霊崇拝を起源とし、他の宗教にはない「仕組み」を有する神道。その成立過程や歴史的背景、本質を、歴史考証の第一人者がわかりやすく解説する。
国際政治学者・中西輝政氏が京都大学で行い、人気を博した講義「現代国際政治」。その講義録を書籍化。国際政治学がどのように生まれ、発展してきたかを振り返り、矛盾とジレンマに満ちた国際政治の本質に迫る。なぜ共産主義革命が起こったのか、なぜ日本は第2次世界大戦を避けられなかったのか…。わかりやすい語り口で、“世界の見方”を示してくれる。
2014年9月号掲載
日本を代表する経営学者が、経営の視点から『孫子』の名言を選び、読み解いた。「戦いは、正を以て合い、奇を以て勝つ」(まず正攻法、そこに奇手を組み合わせる)をはじめとする“戦略の巨人”の言葉を、経営にどう適用するか、グーグル等の企業事例を交え、伝授する。中国文学者や戦史家による従来の解説書とは一味違う、マネジメント層のための1冊だ。
ノルマンディー上陸作戦 ―― 第2次世界大戦の勝敗を決定づけた史上最大の作戦は、「賢慮のリーダーシップ」が成功をもたらした。天才政治家チャーチルはじめ、多彩なリーダーたちが下した戦場の決断。彼らの意思決定の軌跡を追いながら、「最善の決断」を下すために必要な能力は何かを問う。経営学の世界的権威による、「危機の時代」のリーダーシップ論。
米国では、ミュージアムの人気が高い。その数、1万6000~2万。展示内容も様々だ。本書はこれらの中から、興味深いミュージアムを取り上げる。例えば、聖書の創造の物語が事実だとして進化論を科学的に否定するもの、核兵器開発の歴史を賞賛するもの、凶悪犯罪者の情報を集めたもの…。ミュージアムという空間を通して、様々な表情を持つ米国社会が浮かび上がる。
室町時代の能役者、世阿弥。能楽という身体芸術を大成した彼は、言葉に対しても天才だった。「初心忘るべからず」「稽古は強かれ、情識(傲慢)は無かれ」「目前心後(眼は前を見ているが、心は後ろに置いておけ)」…。『風姿花伝』等の伝書から紹介される言葉は、今も色褪せず、心に響く。人生、ビジネスで悩んだ時、世阿弥の言葉は、貴重な示唆を与えてくれる。
様々な訳で親しまれてきた、フランスの哲学者アランの『幸福論』を、画期的新訳で紹介する。文体が独特な原文を読みやすくするため、接続詞や説明を補足。また、各項目の最初には楽しいイラストとともに、その項のキーワードを掲載。ポイントが一目瞭然で理解しやすい。原著は約90年前のものだが、その内容は私たちの心に今も響き、気づかされることは多い。
2014年8月号掲載
1989年の天安門事件の後、中国共産党政権は長くはもたないと見る専門家は多かった。だが、共産党は支持を回復、若者に愛国主義が根付く。日本へは以前より強気に主張するようになった。その背景にあるのが、「歴史的記憶」。過去の出来事自体ではない、中国人による歴史の理解だ。それがどう作られ、利用されてきたかを、中国育ちの在米国際政治学者が論じる。
2014年7月号掲載
本書の目的は、「アメリカが今どんなにひどい国になってしまったかを、できるかぎり克明にお知らせすること」だと著者は言う。利権の横行、病的肥満者の増加、富裕層の流出に伴う都市の荒廃…。米国では、好調な金融業界だけ除いて、あらゆる分野で歪みが拡大している。そうした現状および原因を述べ、「日本は間違っても米国のマネをしてはならない」と警告する。
「スロー・フィックス」が、本書のキーワード。時間をかけて忍耐強く、問題を根本から解決する方法を意味する。政治、外交、ビジネス…、様々な問題が複雑になり、生半可な解決策では対応が難しい今日、力を発揮するのは即効策ではなく、“遅効策”。長期的な視点で受刑者の更生を図るノルウェーの刑務所をはじめ、各種事例を交え、スローな解決の極意を説く。
ユダヤ教徒は、世界で最も健康意識の高い民族である。彼らが4000年もの間、聖典として信奉し続けてきたヘブライ聖書には、病気を避けるための知識と実践方法がたっぷり織り込まれている。しかも、その内容は、最先端の現代医学の考えとほぼ一致するというから驚きだ。ユダヤに伝わる、この健康長寿の知恵のエッセンスを、ユダヤ教徒である著者が披露する。
原題は「THE BOOK OF TEA」。著者は、明治期の美術界の指導者、岡倉天心。西洋と深く関わる中で、日本の素晴らしさに気づいた彼が、日本文化の象徴として見た「茶の世界」を英語で紹介した同書は、1906年に米国で出版されるや世界的なベストセラーとなった。その現代語訳である。茶を媒介に、日本人の精神、文化を説いた名著を、わかりやすく紹介する。
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