新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2012年6月号掲載
第1次南極越冬隊の隊長を務めた西堀栄三郎氏の講演をまとめたもの。創意工夫する能力を駆使して日本初の南極越冬を成し遂げた氏の、創造的な生き方が披露される。人間は経験を積むために生まれてきた、リスクがつきものだからこそ新しい、調子に乗らなければだめ…。バイタリティー溢れる言葉の数々は、我々に未知の世界にチャレンジする勇気を与えてくれる。
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2012年5月号掲載
議論必勝法を紹介した書。著者は、議論の達人として名高い、米国の辣腕弁護士。40年以上にわたる弁護士活動を通じ、刑事裁判では無敗、民事裁判でも陪審員の圧倒的な支持を得てきた。そんな自身の経験をもとに、相手を攻撃するのではなく、信頼関係を築きつつ、自分の主張をうまく通す方法を説く。議論がヘタといわれる日本人にとり、示唆に富む1冊である。
2012年4月号掲載
スティーブ・ジョブズはなぜ、多くの熱烈なファンを獲得できたのか。著者によれば、そのカギは、行動する際、まず自分の「WHY」(大義、理念)を明確にしたことにある。WHYを軸に動くことによって、人々に感銘を与え、奮起させ、そして成果を上げる。傑出したリーダーに共通する、この行動パターンを、本書は様々なリーダー、企業を例に挙げつつ解説する。
アイデアに満ちた独創的な人間になるための方法を、創造性開発の専門家、マイケル・マハルコ氏が指南する。前提条件を逆転させてアイデアを生み出す「前提逆転発想法」、課題が抱える様々な属性に焦点を当てる「属性列挙発想法」…。創造性を開発するのに役立つ発想法と実践的なトレーニングを多数紹介する。1997年刊『アイデアのおもちゃ箱』の改題改訂。
2012年3月号掲載
名著『イノベーションのジレンマ』の著者、クリステンセンの最新刊。アマゾンのジェフ・ベゾスやイーベイのピエール・オミダイア等、革新的な経営者たちを分析し、導き出した、イノベーションを起こす人に共通する5つの能力を紹介する。「イノベータDNA」。こう命名されたその能力は、先天的なものにあらず。すなわち、誰もが後天的に育成することができる!
原著は、米国で四半世紀以上読み継がれているロングセラー。タイム・マネジメント(時間管理)の権威が、時間を有効に使うためのコツを指南した書である。自分の時間の使い方を調べる「時間日誌」のつけ方、現実的な予定の立て方、大事な仕事をついつい後回しにしてしまう「引き延ばし癖」の克服法など、様々な時間管理のテクニックが示される。
「言わぬが花」という言葉もあるように、日本ははっきり物を言わない社会である。一方、西洋の人々は自分の意見を積極的に言う。その根底にあるのが、古代ギリシャに端を発する対話の作法だ。一定のルールの下、相手を言い負かすのではなく、スポーツのように対話を楽しむ。そんな古代ギリシャの対話のワザを、哲学の祖、ソクラテスらを例にとりつつ披露する。
「最高の顧客サービス」の提供。これを真に実践することで、著者のC・スウェル氏は、1968年に年商1000万ドルだったカーディーラーを、2002年には8億5000万ドルの年商を上げるまでの会社に育て上げた。本書では、単なるお客を大金をもたらす「生涯の顧客」にする、そのノウハウを詳述する。米国のサービス革命を先導した、1991年刊の名著の新版。
2012年2月号掲載
営業の仕事は、目標予算を達成させること。そして、目標を達成するには「絶対達成する」という気概が不可欠。そう語る著者が、結果を出すために何が必要か、答えを導き出した。それは、「目標予算に焦点を当て」、「行動量を圧倒的に増やす」ことだ。その具体的方法を解説するとともに、「最低でも目標予算を達成させるマネジメント」手法、「予材管理」を紹介する。
「ハーバード流交渉術」の解説書として、30年以上にわたって世界的ベストセラーとなっている、『GETTING TO YES』の新版。穏便に進めればつけ込まれ、強気に出れば、相手も頑なになる…。一筋縄ではいかない交渉において、紳士的態度を保ちつつ、互いに正当な利益を確保するための手法が披露される。交渉力を磨く上で、ぜひ目を通しておきたい1冊。
2012年1月号掲載
今日は、まさに「変化の時代」だ。企業が生き残るには、激変する環境への適応が欠かせない。この「変化」と「適応力」をテーマに、ボストン コンサルティング グループの日本代表・御立尚資氏が、縦横無尽に語った1冊である。将来“有り得る世界”を想定するためのシナリオプランニングや有事のリーダーの育成など、環境の変化に備えるためのヒントが満載!
困難なプロジェクトに参加する、できの悪い部下を持つ…。こうした経験は、人が成長するきっかけになる。だが、同じ経験をしても、成長する人と、そうでない人がいる。その差をもたらすのが「経験から学ぶ力」だ。本書では、成長する上で欠かせないこの力がどのようなものかを、優れたマネジャーへの聞き取り調査等によって明らかにし、その育み方を解説する。
2011年12月号掲載
美術館や博物館などで企画や展示を行う専門職のことを、“キュレーター”という。彼らは既存の作品の価値を問い直し、新しい価値を生み出すが、このような「キュレーション」(編集)の発想が、今、ビジネスの世界でも注目されつつある。本書では、新たな世界観を切り開くこの思考法について、iPhoneはじめ数々の成功例を挙げつつ、わかりやすく解説する。
著者はM&A(企業の合併と買収)の仲介・アドバイザリーの業界で、日々、億単位のお金が動く交渉を行っている人物。そんなビジネス交渉のプロ ――「プロフェッショナル・ネゴシエーター」が自らの経験を踏まえ、交渉の極意を伝授する。交渉力を決める7つの要素、売り手・買い手の立場に応じた価格交渉術など、すぐに使えるビジネス交渉の技法が満載!
組織には、チャンスを与えられ、ステップアップしていく人がいる。その一方、チャンスや抜擢という言葉とは無縁の人も…。その違いは何なのか。キャリアカウンセラーの著者が、組織の中で「選ばれる人」になるための秘訣を伝授。「リアクション上手になる」「自分のココロと向き合う」等々、選ばれる人になるために必要な能力が身につく、34の習慣を披露する。
1975年に刊行された、大前研一氏の原点ともいえる1冊。企業が生き抜くためのカギは「企業参謀」集団にあるという氏が、そうした集団に欠かせない「戦略的思考」について解説する。石油危機後の苦難の時代の中で紡がれた、思考法を巡るこの論考は、時代こそ違え、同じく厳しい環境の下で奮闘する今日の企業人に、多くの示唆を与えてくれるだろう。
2011年11月号掲載
先の見えない不況の中、プレイングマネジャーとして自身の成果目標を課せられ、部下を指導する時間の少ない上司が多い。本書は、こんな現状に即した、効率的なマネジメント手法、「マネジメント・バイ・クエスチョン」を紹介するものだ。「質問」することで、部下が自ら考えて動き、成果が生まれる ―― 問いが持つ力を活かした、短時間でできる管理手法を説く。
「マネジャーの仕事は誰かに“教え授かる”ものではない」。かく語る世界的経営学者、ヘンリー・ミンツバーグ教授を義父に持つフィル・レニール氏が、教授の助言を得て考案した、マネジャー同士による“勉強会”を紹介。マネジャーとして存分に力をふるい、職場や会社を変えていく。それを可能にするプログラムの全容を、物語仕立てでわかりやすく解説する。
2011年10月号掲載
著者は、かつてブリタニカ百科事典のセールスマンとして活躍した人物。完全歩合制、経費は全て自己負担という、売らなければ生き残れない世界でビジネスの基礎を学び、仕事を始めて2年目には売上高世界1位を達成した。そんな著者が、“圧倒的な成果”を上げるためのノウハウを説く。業種に関係なく、結果を求められる全てのビジネスパーソンに役立つ1冊だ。
創造的な仕事をするには、失敗に学ぶべし!「失敗学」の提唱者である畑村洋太郎氏が、ともすると失敗を直視せず、隠そうとしがちな私たち日本人に向け、「失敗学の真髄」を伝授する。どうして失敗は起こるのか。失敗はいかに生かすべきか。失敗学の基礎知識から具体的な失敗の活用の仕方まで、実際の仕事に役立つ失敗学の知識がわかりやすく語られる。
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