BEST 10
オールタイムベスト10 戦略

2009年10月号掲載

新訂 競争の戦略

競争戦略論の古典として、ロングセラーを続ける1冊。マイケル・E・ポーター教授の処女作でもある。本書では、競争の3つの基本戦略である「コストのリーダーシップ」「差別化」「集中」を詳述し、後半では、業界の成熟度や集中度などの業界環境のタイプ別に、最適の競争戦略を説く。姉妹編の『競争優位の戦略』では、この基本戦略を企業が実践するための具体的手法を述べている。

著 者:M・E・ポーター 出版社:ダイヤモンド社 発行日:1995年3月

2005年8月号掲載

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

低コスト、差別化、ブランディング等々、これまで様々な市場戦略が登場してきた。だが、同じ市場で、同じような商品でライバルと競う限り、いずれ“消耗戦”になる。本書は、そうした血みどろの戦いが行われている既存の市場「赤い海」ではなく、未開拓の市場「青い海」を創造すべきだと主張。現在の業界の実態を分析し、そこから青い海、ブルー・オーシャンを生み出すための具体的手法を解説する。

著 者:W・チャン・キム、レネ・モボルニュ 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2013年5月

2010年9月号掲載

リ・ポジショニング戦略

グローバル化が進み、今や企業は世界中のライバルを相手に戦わねばならなくなった。「リ・ポジショニング」は、そうした激しい競争が行われる中で有効なマーケティング戦略である。消費者が自社やライバルに対して抱くイメージを変化させることで、自社の独自性を際立たせる ―― この戦略について、コダック、ナイキ等、様々な企業の事例を挙げて解説する。

著 者:ジャック・トラウト、スティーブ・リブキン 出版社:翔泳社 発行日:2010年7月

2010年1月号掲載

異業種競争戦略 ビジネスモデルの破壊と創造

今日、カメラ業界では、ソニーやパナソニックがシェア争いの上位に顔をのぞかせている。銀行業界でも、イオン銀行、セブン銀行など、他業種の企業の参入が進む。このように、業種の異なる企業が1つの市場を奪い合う戦いを、著者は「異業種格闘技」と命名。これから様々な業界に起こるであろう、この異業種格闘技を読み解くためのフレームワークを提示する。

著 者:内田和成 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2009年11月

2015年12月号掲載

CSV経営戦略 本業での高収益と、社会の課題を同時に解決する

「CSV」(共通価値の創造)は、ハーバード・ビジネススクールのマイケル・ポーター教授が、2011年に提唱した新しい経営モデル。本業で高収益を上げることと、社会課題の解決を同時に追求し実現しようというもので、従来の戦略論を根本から見直す試みである。このCSVの理論から実践に至るまでを、かつてポーター教授の指導を受けた著者が企業事例を交えて解説する。

著 者:名和高司 出版社:東洋経済新報社 発行日:2015年10月

2010年10月号掲載

プラットフォーム戦略 21世紀の競争を支配する「場をつくる」技術

「プラットフォーム戦略」とは、グーグル、アマゾン、楽天などが採用している戦略で、様々なグループを集めて「場」(プラットフォーム)を作ることによって、新たな付加価値を創造する、というもの。本書は、楽天市場やiモードをはじめ、様々な事例を引きつつ、この戦略の概要、および“勝てるプラットフォーム”を作るためのポイントを説明する。

著 者:平野敦士カール、アンドレイ・ハギウ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2010年8月

2020年4月号掲載

BLITZSCALING 苦難を乗り越え、圧倒的な成果を出す武器を共有しよう

急速に世界が変化し、先が読めない今日、重要なのはスピード。必要ならリスクを冒し、非常識な方法をとってこそ大きく成長できる。フェイスブックしかり、ネットフリックスしかり。書名の「ブリッツスケーリング」は、こうした成長速度を最重要視する戦略のこと。本書では、そのコンセプトと具体的な内容を詳しく紹介する。

著 者:リード・ホフマン、クリス・イェ 出版社:日経BP 発行日:2020年2月

2018年1月号掲載

対デジタル・ディスラプター戦略 既存企業の戦い方

デジタル時代の今日、ディスラプター(破壊的イノベーター)が既存の業界を脅かしている。例えば、空室をシェアするエアビーアンドビーがホテル業界を、タクシーをスマホで呼ぶウーバーがタクシー業界を。今後、様々な業界で進むであろう、このデジタル・ディスラプション(創造的破壊)の現状を述べ、既存企業の戦い方を示す。

著 者:マイケル・ウェイド、ジェフ・ルークス、ジェイムズ・マコーレー/アンディ・ノロニャ、根来龍之(監訳) 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2017年10月

2012年9月号掲載

良い戦略、悪い戦略

“戦略の戦略家”と称されるリチャード・P・ルメルトが、「良い戦略」を立てるための手がかりを示した書。世にはびこる諸々の「悪い戦略」を徹底分析する中で、良い戦略とはいかなるものかを明確にする。「戦略策定の要諦はカーネル(診断、基本方針、行動)にあり」とする著者の戦略論は、簡潔にして普遍性があり、あらゆる組織において役立つだろう。

著 者:リチャード・P・ルメルト 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2012年6月

2017年5月号掲載

〔エッセンシャル版〕 マイケル・ポーターの競争戦略

競争戦略論の権威、マイケル・ポーター氏と数多くの仕事を共にしてきた著者が、氏の論考のエッセンスをわかりやすく解説する。競争優位、バリューチェーン、トレードオフ、適合性(フィット)…。世界中の実業界で広く実践されているポーターの考え、フレームワークを、シンプルかつ十全に学べる1冊だ。

著 者:ジョアン・マグレッタ 出版社:早川書房 発行日:2012年9月

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