2022.11.1

群衆心理』を新たに選書しました。

BEST 10
オールタイムベスト10 ビジネス教養

2019年3月号掲載

FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

「世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどん物騒になっている」。そう考える人は多いのでは? だが、実際は違う。少しずつ世界は良くなっている。本書は、こうした思い込みをもたらす人間の様々な「本能」を明らかにするとともに、データを基に世界を正しく見る習慣、「ファクトフルネス」について説く。

著 者:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド 出版社:日経BP社 発行日:2019年1月

2021年7月号掲載

道徳感情論

著者は、アダム・スミス。ご存じ、『国富論』を著した“経済学の父”である。同書では「自己の利益」の追求が語られたが、それに先立って書かれた『道徳感情論』では、他者への「共感」が人間行動の根底にあるとする。人は「他の人のことを心に懸けずにはいられない」と。この道徳哲学の名著を、新訳で紹介する。

著 者:アダム・スミス 出版社:日経BP社(日経BPクラシックス) 発行日:2014年4月

2022年8月号掲載

群衆心理

国家の運命を決めるのは、君主ではなく「群衆」である ―― 。民主主義が進み、人々が歴史を動かし始めた19世紀末に著された、社会心理学の古典的名著だ。物事を簡単に信じ、感情的になりやすく、心象(イマージュ)で動く。そんな群衆の特徴を分析する。時を経た書だが、ネット炎上など、群衆心理がはびこる今日、その指摘は示唆に富む。

著 者:ギュスターヴ・ル・ボン 出版社:講談社(講談社学術文庫) 発行日:1993年9月

2020年1月号掲載

危機と人類〔上〕〔下〕

著者は、『銃・病原菌・鉄』で知られるジャレド・ダイアモンド氏。本書では、国家的危機への対処法を、個人的危機の解決法というレンズを通して考察。近現代の国家の危機を事例に、劇的変化を乗り越えるための道筋を示す。国も人も、全く違うものへは変われない。危機に際しては、何を変え、残すか、「選択」が大事だという。

著 者:ジャレド・ダイアモンド 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2019年10月

2006年1月号掲載

国家の品格

現在、わが国では、グローバル化は推進すべき、との論調が主流である。そんな中にあって、この趨勢に闘いを挑み、“孤高の日本”たれと説く、異色の日本論。欧米社会の根底にある「論理」、そして「自由」「平等」といった概念の限界を明らかにするとともに、わが国古来の「情緒と形」の大切さについて述べる。今日本に必要なものを示し、日本人に自信を与える1冊だ。

著 者:藤原正彦 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2005年11月

2017年10月号掲載

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」

副題「経営における『アート』と『サイエンス』」。経営において、「分析」や「論理」を軸とする「サイエンス重視の意思決定」を行う企業は多いのではないか。しかし今、経営に必要なのは「アート」、すなわち「美意識」だという。ビジネスと美意識。一見意外なこの組み合わせが大切なわけを、組織開発を専門とする著者が説く。

著 者:山口 周 出版社:光文社(光文社新書) 発行日:2017年7月

2019年4月号掲載

それをお金で買いますか 市場主義の限界

インドの代理母による妊娠代行が6250ドル、米国へ移住する権利が50万ドル。今日、あらゆるものがお金で取引される。市場の論理では、問題ない。だが、何かおかしい ―― 。道徳的な問題をはらむ売買の例を通じ、お金で買うべきではないものについて考える。問いかけるのは、「ハーバード白熱教室」のマイケル・サンデル氏。

著 者:マイケル・サンデル 出版社:早川書房(ハヤカワ文庫) 発行日:2014年11月

2017年9月号掲載

反脆弱性 [上] 不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

リーマン・ショック、アラブの春、原発事故…。予測不能、不確実な世界を私たちは生きている。その不確実性を味方につけ、したたかに生き抜くためのカギが「反脆弱性」だ。「現代の予測、予知、リスク管理のアプローチを根底からひっくり返したい」という著者が、混迷を極める今こそ必要な、新たな“思考のものさし”を示す。

著 者:ナシーム・ニコラス・タレブ、望月 衛(監訳) 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2017年6月

2013年12月号掲載

良心をもたない人たち

一見、魅力的だが、平気で嘘をつき、人を傷つける…。良心をもたないために、他者への思いやりが欠落し、手段を選ばずに自分の欲望を満たそうとする人たちがいる。本書は、米国で25人に1人いるとされる、こうした良心のない精神病質者について解説したもの。心理セラピストが、彼らの実態、恐るべきテクニック、被害に遭わないための見分け方などを教える。

著 者:マーサ・スタウト 出版社:草思社(草思社文庫) 発行日:2012年10月

2020年2月号掲載

サイコパス

従来、反社会的な人格というイメージが強かった「サイコパス」。近年、その正体が徐々に解明され、企業経営者や弁護士にもこうした気質の人が多いことがわかってきた。本書は、最新の脳科学を基に、サイコパスの特徴や脳の働きを詳述する。某国の大統領も、あなたの知人も、もしかするとサイコパスかもしれない ―― 。

著 者:中野信子 出版社:文藝春秋(文春新書) 発行日:2016年11月

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