2014年6月号掲載

食と日本人の知恵

春夏秋冬の四季がある、山紫水明の国日本では、独自の食文化が発達した。塩辛、佃煮、蕎麦、煎餅…。日本の食べ物は味はもちろん、香り、色、形、音までがおいしい。2013年12月には、和食(日本の食文化)がユネスコ無形文化遺産に登録された。本書では、食にまつわる日本人の知恵の数々を紹介。発酵学専攻の著者の蘊蓄は楽しく、読むほどに食欲をそそられる!

著 者:小泉武夫 出版社:岩波書店(岩波現代文庫) 発行日:2002年1月
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2014年6月号掲載

呻吟語

中国の明代、呂新吾が著した『呻吟語』全1976項の中から、236項を厳選して収録したもの。書名は、「病気に苦しみながら発する沈痛なうめき声」を意味する。人の生き方、在り方を説き、読み継がれてきた古典だが、日本では『論語』や『孫子』ほど知られていない。しかし、有名な古典同様、生きる上で直面する様々な問題について、多くの示唆を与えてくれる。

著 者:呂 新吾、守屋 洋(編訳) 出版社:徳間書店 発行日:1987年1月
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2014年5月号掲載

敗者の条件

西洋史家の会田雄次氏が、ルネサンス時代と日本の戦国時代を考察した。戦国武将の争う世界を、欧州流の食うか食われるかの戦いの原則が支配した世界と考え、武将や君主のタイプを分析する。「一匹狼に徹しなかった者」など、示される敗者の条件には、現代に当てはまるものも。かつての闘争世界を顧みることは、今の社会の競争を理解する上でも有用といえよう。

著 者:会田雄次 出版社:中央公論新社(中公文庫) 発行日:2007年2月
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2014年4月号掲載

最高の戦略教科書 孫子

今から2500年ほど前に書かれたにもかかわらず、今なお大きな影響力を誇る兵法書『孫子』。マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ、あるいはW杯優勝ブラジル代表監督スコラーリなど、愛読する名経営者、勝負師は多い。本書では、卓越した戦略の数々を徹底解説。自分の知恵として吸収し、ビジネスや生き方に応用できるよう、例え話等を交え、わかりやすく説く。

著 者:守屋 淳 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2014年1月
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2014年4月号掲載

禅―壁を破る智慧

“逆境”に直面した時、人はどう考え、いかなる行動を取るべきか。臨済宗相国寺派管長の有馬賴底氏が、逆境においてしかるべき方向を指し示してくれる禅の教えを、自らの体験を交えつつ綴った。「逆境と順境は別々のものでなく1つのもの」「後悔は一瞬にとどめ、反省は3回すべし」等々、人生の壁を破り、より良い日常をつくるためのヒントの数々が示される。

著 者:有馬賴底 出版社:朝日新聞出版(朝日新書) 発行日:2011年11月
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2014年3月号掲載

フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

イケメンにして、超絶技巧のピアニスト、フランツ・リスト。演奏を聴いた女たちは、彼が脱いだ手袋を奪い合い、舞台には宝石が投げ込まれたという。その熱狂の背景には、フランス革命後、主流となったブルジョワ的価値観の文化がある。音楽に精神性ではなく快楽を求め、集団化する聴衆。これら現代に通じる19世紀の特性を踏まえ、リストという人間を紐解く。

著 者:浦久俊彦 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2013年12月
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2014年3月号掲載

希望のつくり方

慢性化する長時間労働、あるいは累積する財政赤字…。こうした重苦しい現実を前に、日本にはもう「希望がない」といわれたりする。希望が前提でなくなった今日、人は何を糧に未来へ進めばいいのか。また、そもそも希望とは何なのか。社会のありようと希望の関係について研究を続ける著者が、これまでの研究成果を基に、希望にまつわる疑問を明らかにする。

著 者:玄田有史 出版社:岩波書店(岩波新書) 発行日:2010年10月
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2014年2月号掲載

世界を標的化するイスラム過激派 「アラブの春」で増幅した脅威

「アラブの春」以降、イスラム過激派の活動は、イスラム教内部の宗派対立も絡んで激化している。2013年1月には、アルジェリアのガス・プラントが武装集団に襲われ、日本人10人が犠牲となった。本書は、強大化するイスラム過激派の現状を論じるとともに、欧米とイスラム世界の相克の中で、日本にしかできない、軍事行動ではない“建設的な役割”を示す。

著 者:宮田 律 出版社:KADOKAWA(角川oneテーマ21) 発行日:2013年12月
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2014年2月号掲載

眠られぬ夜のために 第一部  〔全2冊〕

スイスの哲学者で、『幸福論』の著者として知られるカール・ヒルティ。その彼が、眠れない夜を嘆くのではなく、普段忘れがちな自己反省の機会にしようと説き、安眠に誘う「眠られぬ夜のための思想」の数々を披露する。原著の刊行から100年以上たつが、自らの経験、思索に基づく言葉は深く、色褪せない。人が生きる上で何が大切か、貴重な示唆を与えてくれる。

著 者:カール・ヒルティ 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:1973年5月
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2014年1月号掲載

ギリシャ人の真実

“ギリシャ危機”により、偉大な古代の歴史を持つ国のイメージから一転、外国から「悪者」扱いされることになったギリシャ。今も綱渡りの財政運営が続くこの国と、人々の思いや現実を、長年ギリシャに関わってきた著者が綴る。国が借金だらけなのに政府がばらまき政策を続け、五輪で浮かれるうちに危機が到来…。同国の出来事は、決して対岸の火事ではない。

著 者:柳田富美子 出版社:講談社 発行日:2013年11月
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2014年1月号掲載

二宮金次郎に学ぶ生き方

江戸末期に生まれた二宮金次郎は16歳で無一文の孤児となった後、猛烈に働いて農村再建の指導者となり、600余の村を甦らせたといわれる。「薪を背負って本を読む」。あの銅像のイメージが強い金次郎だが、実際、その素顔はどうだったのだろう。どんな考えの持ち主だったのか。彼の7代目の子孫が、祖母から聞いた、知られざる“人間金次郎”について語る。

著 者:中桐万里子 出版社:致知出版社 発行日:2013年10月
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2014年1月号掲載

文明が衰亡するとき

「衰亡論は、我々に運命を考えさせる」 ―― 。こう語る著者が、巨大帝国ローマ、通商国家ヴェネツィアなどの国家、文明の興亡を本書で描いたのは、30年余り前のこと。その間、世界第2位の経済大国だった日本は3位に転落し、代わって中国が2位に浮上した。そんな今だからこそ、改めて読みたい。「我々の運命」を考えるために。

著 者:高坂正堯 出版社:新潮社(新潮選書) 発行日:2012年5月
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2013年12月号掲載

日中海戦はあるか 拡大する中国の海洋進出と、日本の対応

尖閣諸島の領有権を巡って、日中両国の対立が続く。中国政府の公船、海軍の艦艇が尖閣諸島近海での活動を活発化させているが、果たして軍事衝突につながる恐れはないのか。自衛隊の元海将たちが、中国の現状、海洋進出の戦略、考えられる最悪のシナリオ、日本がとるべき対応などを説く。監修は、自衛隊のトップである統合幕僚会議議長を務めた夏川和也氏。

著 者:夏川和也(監修) 出版社:きずな出版 発行日:2013年10月
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2013年12月号掲載

粗食のすすめ 新版 「本物の健康」をつくる「正しい食事」

欧米化した日本の食生活に警鐘を鳴らし、話題を呼んだ『粗食のすすめ』の新版。日本は世界一の長寿国といわれる。だが、今の元気なお年寄りは、肉や卵をたくさん食べて長生きしているのではないと述べ、米を主食とする伝統食 ――「粗食」の素晴らしさを説く。栄養学や健康本に惑わされがちな現代人に、風土に根差した食生活の大切さを教えてくれる一書である。

著 者:幕内秀夫 出版社:東洋経済新報社(プレミア健康選書) 発行日:2010年8月
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2013年11月号掲載

「雑巾がけ」から始まる 禅が教えるほんものの生活力

「禅」というと、坐禅のイメージが強い。しかし、坐禅や読経より、掃除や食事、入浴等、日々の暮らしに真正面から取り組むことを何よりの修行とするのが禅だと、禅僧の著者・有馬賴底氏は言う。そして、生活を正しく行い、自らの足元を固めた先に、初めて広い世界が見えると。本書では、そうした生活力を鍛え、自らに磨きをかけるための智慧の数々が語られる。

著 者:有馬賴底 出版社:集英社 発行日:2013年8月
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2013年11月号掲載

祖国とは国語

「一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数」。著者の藤原正彦氏は、数学者でありながら、小学校における教科の重要度を、こう位置づける。それは、国語が論理を育み、情緒を培い、全ての知的活動・教養の支えとなる読書する力を生むからだ。本書では、こうした国語教育の重要性に加え、我慢力や祖国愛を養うことの必要性など、独自の教育論を展開する。

著 者:藤原正彦 出版社:新潮社(新潮文庫) 発行日:2006年1月
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2013年10月号掲載

日本人の原点がわかる「国体」の授業

「国体」は重要な語でありながら、戦後、連合国軍総司令部(GHQ)が教科書での使用を禁じたこともあり、死語と化した。使われたとしても本来の意味とは違って、軍国主義とセットであるかのように不当な扱いを受けている。こう嘆く著者による、国体の講義である。日本人のアイデンティティの根本をなす、“和の精神”に根差した国体について、わかりやすく解説。

著 者:竹田恒泰 出版社:PHP研究所 発行日:2013年8月
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2013年10月号掲載

イスラム圏でビジネスを成功させる47の流儀

現在、世界のイスラム教徒の数は16億人。一説によれば、やがて世界人口の半数がイスラム教徒になるという。市場規模200兆円ともいわれ、成長拡大するイスラム市場は、モノを売る場所としても、作る場所としても魅力的だ。本書では、イスラム諸国に豊富な人脈を持つ著者が、イスラム圏でビジネスを成功させるための人脈開拓、ビジネススタイルの流儀を説く。

著 者:佐々木良昭 出版社:実業之日本社 発行日:2013年7月
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2013年10月号掲載

悪魔のささやき

現代科学では、悪魔の存在を認めていない。だが著者は、悪魔は存在するという。実際、これまでに会った多くの殺人犯や自殺未遂者は、実行する際、「悪魔がささやいた」と語ったという。悪魔がささやくとは、どういうことか。精神科医・作家として長年日本人の心を見つめてきた著者が、人を破滅に追いやる「悪魔のささやき」の正体を、各種の事例を基に分析する。

著 者:加賀乙彦 出版社:集英社(集英社新書) 発行日:2006年8月
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2013年9月号掲載

しあわせる力 禅的幸福論

副題は「禅的幸福論」。ではあるが、実は、著者の玄侑宗久氏は「幸福」という言葉の使用を好まない。そもそも日本人が感じる「しあわせ」は、西洋的な幸福とは違うという。もっと便利に、もっと豊かに、という欲望の追求ではなく、人との関係性を大切にし、その関係性の中でしあわせを感じていた。そんな、日本人が長年培ってきた独自のしあわせについて説く。

著 者:玄侑宗久 出版社:角川SSコミュニケーションズ(角川SSC新書) 発行日:2010年1月
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