新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2014年3月号掲載
慢性化する長時間労働、あるいは累積する財政赤字…。こうした重苦しい現実を前に、日本にはもう「希望がない」といわれたりする。希望が前提でなくなった今日、人は何を糧に未来へ進めばいいのか。また、そもそも希望とは何なのか。社会のありようと希望の関係について研究を続ける著者が、これまでの研究成果を基に、希望にまつわる疑問を明らかにする。
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2014年2月号掲載
「アラブの春」以降、イスラム過激派の活動は、イスラム教内部の宗派対立も絡んで激化している。2013年1月には、アルジェリアのガス・プラントが武装集団に襲われ、日本人10人が犠牲となった。本書は、強大化するイスラム過激派の現状を論じるとともに、欧米とイスラム世界の相克の中で、日本にしかできない、軍事行動ではない“建設的な役割”を示す。
スイスの哲学者で、『幸福論』の著者として知られるカール・ヒルティ。その彼が、眠れない夜を嘆くのではなく、普段忘れがちな自己反省の機会にしようと説き、安眠に誘う「眠られぬ夜のための思想」の数々を披露する。原著の刊行から100年以上たつが、自らの経験、思索に基づく言葉は深く、色褪せない。人が生きる上で何が大切か、貴重な示唆を与えてくれる。
2014年1月号掲載
“ギリシャ危機”により、偉大な古代の歴史を持つ国のイメージから一転、外国から「悪者」扱いされることになったギリシャ。今も綱渡りの財政運営が続くこの国と、人々の思いや現実を、長年ギリシャに関わってきた著者が綴る。国が借金だらけなのに政府がばらまき政策を続け、五輪で浮かれるうちに危機が到来…。同国の出来事は、決して対岸の火事ではない。
江戸末期に生まれた二宮金次郎は16歳で無一文の孤児となった後、猛烈に働いて農村再建の指導者となり、600余の村を甦らせたといわれる。「薪を背負って本を読む」。あの銅像のイメージが強い金次郎だが、実際、その素顔はどうだったのだろう。どんな考えの持ち主だったのか。彼の7代目の子孫が、祖母から聞いた、知られざる“人間金次郎”について語る。
「衰亡論は、我々に運命を考えさせる」 ―― 。こう語る著者が、巨大帝国ローマ、通商国家ヴェネツィアなどの国家、文明の興亡を本書で描いたのは、30年余り前のこと。その間、世界第2位の経済大国だった日本は3位に転落し、代わって中国が2位に浮上した。そんな今だからこそ、改めて読みたい。「我々の運命」を考えるために。
2013年12月号掲載
尖閣諸島の領有権を巡って、日中両国の対立が続く。中国政府の公船、海軍の艦艇が尖閣諸島近海での活動を活発化させているが、果たして軍事衝突につながる恐れはないのか。自衛隊の元海将たちが、中国の現状、海洋進出の戦略、考えられる最悪のシナリオ、日本がとるべき対応などを説く。監修は、自衛隊のトップである統合幕僚会議議長を務めた夏川和也氏。
欧米化した日本の食生活に警鐘を鳴らし、話題を呼んだ『粗食のすすめ』の新版。日本は世界一の長寿国といわれる。だが、今の元気なお年寄りは、肉や卵をたくさん食べて長生きしているのではないと述べ、米を主食とする伝統食 ――「粗食」の素晴らしさを説く。栄養学や健康本に惑わされがちな現代人に、風土に根差した食生活の大切さを教えてくれる一書である。
2013年11月号掲載
「禅」というと、坐禅のイメージが強い。しかし、坐禅や読経より、掃除や食事、入浴等、日々の暮らしに真正面から取り組むことを何よりの修行とするのが禅だと、禅僧の著者・有馬賴底氏は言う。そして、生活を正しく行い、自らの足元を固めた先に、初めて広い世界が見えると。本書では、そうした生活力を鍛え、自らに磨きをかけるための智慧の数々が語られる。
「一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数」。著者の藤原正彦氏は、数学者でありながら、小学校における教科の重要度を、こう位置づける。それは、国語が論理を育み、情緒を培い、全ての知的活動・教養の支えとなる読書する力を生むからだ。本書では、こうした国語教育の重要性に加え、我慢力や祖国愛を養うことの必要性など、独自の教育論を展開する。
2013年10月号掲載
「国体」は重要な語でありながら、戦後、連合国軍総司令部(GHQ)が教科書での使用を禁じたこともあり、死語と化した。使われたとしても本来の意味とは違って、軍国主義とセットであるかのように不当な扱いを受けている。こう嘆く著者による、国体の講義である。日本人のアイデンティティの根本をなす、“和の精神”に根差した国体について、わかりやすく解説。
現在、世界のイスラム教徒の数は16億人。一説によれば、やがて世界人口の半数がイスラム教徒になるという。市場規模200兆円ともいわれ、成長拡大するイスラム市場は、モノを売る場所としても、作る場所としても魅力的だ。本書では、イスラム諸国に豊富な人脈を持つ著者が、イスラム圏でビジネスを成功させるための人脈開拓、ビジネススタイルの流儀を説く。
現代科学では、悪魔の存在を認めていない。だが著者は、悪魔は存在するという。実際、これまでに会った多くの殺人犯や自殺未遂者は、実行する際、「悪魔がささやいた」と語ったという。悪魔がささやくとは、どういうことか。精神科医・作家として長年日本人の心を見つめてきた著者が、人を破滅に追いやる「悪魔のささやき」の正体を、各種の事例を基に分析する。
2013年9月号掲載
副題は「禅的幸福論」。ではあるが、実は、著者の玄侑宗久氏は「幸福」という言葉の使用を好まない。そもそも日本人が感じる「しあわせ」は、西洋的な幸福とは違うという。もっと便利に、もっと豊かに、という欲望の追求ではなく、人との関係性を大切にし、その関係性の中でしあわせを感じていた。そんな、日本人が長年培ってきた独自のしあわせについて説く。
2013年8月号掲載
『厚黒学』とは、清朝末期に著された、英雄になるための研究書のこと。「面の皮の厚さと腹黒さが激動の時代を生き抜いていく秘訣」と説くこの書を中心に、実践編にあたる『厚黒伝習録』など関連書籍を、中国文学者の守屋洋氏が翻訳、解説した。今なお中国で読み継がれる“裏の帝王学”を繙けば、中国人のしたたかな駆け引き、振る舞いの秘密が見えてくる!
著者は言う。「私たちは、殆んど決断や選択という能力を持たないのではないかと思うほど『優柔不断』な国民である」。そんな日本人に向け、マキァヴェリをはじめとした先哲の言葉、古今東西の歴史事例を引きつつ、冷静な現実把握と意志決定の要諦を説く。「意志決定のバイブル」として経営者たちに読み継がれてきた、1975年刊の名著をリニューアルしたもの。
2013年7月号掲載
副題は「浮かれる日本への警鐘」。ユダヤ教に改宗してユダヤ人となった国際弁護士が、今またバブルの夢を追う日本に辛口で物申した書だ。著者によれば、アベノミクスは日本の財政を破綻させかねない。また、尖閣問題等に見るように、国際政治における戦略的嗅覚もない。そうした問題の数々を挙げ、日本が生き残るために学ぶべき、ユダヤ5000年の智慧を示す。
あらゆる価値観が揺らぎ、下降していく日本で、これからどういう姿勢で生きていけばいいか、五木寛之氏が語った。親鸞は“他力”による生き方を説いた。かたや人は“自力”で生きるべきだという考え方がある。しかし、いずれでもない、力の束縛を離れた「無力」という考え方を持つことで、自分を真に自在にでき、不安に満ちた現代をよりよく生きられるという。
米国精神をつくったといわれる、ラルフ・W・エマソン(1803~82)。「アメリカで成功した人の中で、エマソンに感化されなかった人はただの1人もいない」。こう語る渡部昇一氏が、彼の「自己信頼」の教え ―― 自らの考えを信じる生き方、そして示唆に富む言葉を紹介。自らの内面を見つめることを忘れ、時流に流されがちな現代人にとり、教えられることの多い1冊だ。
急速な経済発展を遂げ、世界の投資家たちの注目を集めるトルコ。中東のリーダーとして、近年、飛躍的に国際社会での存在感や発言力が高まっており、世界の識者たちは「今後50年、世界はトルコを中心に回るだろう」と予想する。争いの絶えない中東にあって、なぜトルコだけが躍進するのか? その理由を、アラブ・イスラム圏研究の第一人者が解き明かす。
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