新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2021年11月号掲載
社会に蔓延する虚無感、増える若者の自殺…。第二次大戦下、ナチスの強制収容所に送られた精神科医が、現代人が抱える様々な心の問題を論じる。過酷な体験の後、独自の心理療法を生んだ著者は、人は探求すべき“意味”さえ見いだせば、苦しみをも甘受するという。生きる意味を求めてもがく人々に一筋の光を与えてくれる1冊。
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2021年10月号掲載
中国最古の兵法書『孫子』。戦争における戦略・戦術を論じたこの書は、約2500年もの間読み継がれてきた。それは、随所で示される深い洞察が人生の問題にも適用できるものだからだろう。「兵とは詭道なり」「彼れを知りて己れを知れば、百戦して殆うからず」…。現代にも通じる普遍的な戦略の数々を、平易な現代語訳で紹介。
2021年8月号掲載
時代を超える名曲を生んだ近代西洋の音楽家たち。バッハ、ハイドン、モーツァルト…。彼らの創作活動は、当時の社会体制と深く結びついていた。それはどのようなものだったか。クラシック音楽に造詣の深い経済学者が、名曲の数々を交え考察する。音楽をめぐる近代史を社会科学の視点から読み解いた、リベラル・アーツ講義。
ある人種は生まれながらに優秀で、他の人種はそうではない。レイシズムは、こうした優劣が人種ごとにあるとする。だがそれは、根拠のない偏見に過ぎない ―― 。ナチス台頭の時代、文化人類学者の著者はそう指摘し、レイシズムの迷妄を明らかにした。本書が鳴らした警鐘は、社会の断絶が深まっている現代にも通じるものである。
2021年7月号掲載
著者は、アダム・スミス。ご存じ、『国富論』を著した“経済学の父”である。同書では「自己の利益」の追求が語られたが、それに先立って書かれた『道徳感情論』では、他者への「共感」が人間行動の根底にあるとする。人は「他の人のことを心に懸けずにはいられない」と。この道徳哲学の名著を、新訳で紹介する。
2021年6月号掲載
貧しい家庭に生まれながらも、印刷業者として成功し、米国の独立宣言の起草に携わるなど、政治家としても活躍したフランクリン。有名な「13の徳目」をはじめ、彼が成功への歩みの中で行ったことを詳述した本書は、立身出世のバイブルとして、米国ばかりか日本でも読み継がれてきた。この自伝文学の古典を、完訳で紹介する。
2021年5月号掲載
アメリカの社会や政治は、「宗教」を抜きに語れない。中でも大きな影響力を持つのが、聖書を絶対視し、中絶に反対し、進化論を否定するキリスト教の「福音派」だ。政治的には、トランプ前大統領誕生のカギとなった。この教派はいかに発展し、いつから政治化したのか。歴史を遡り、地理的な条件を考察し、実態を明らかにする。
真の幸福とは何か。幸福な人生を過ごすには何が必要か ―― 。古から考察されてきたこのテーマについて、19世紀ドイツを代表する哲学者が論じた。古人の箴言などを引きつつ、風刺とユーモアの効いた筆致で人生の意義や幸福の本質を描きだす。現代社会を生きる我々にも多くの示唆を与えてくれる、人生論の古典的名著である。
2021年4月号掲載
不敗の剣豪として知られる宮本武蔵。彼が遺した著作には、命がけの体験を通して究めた兵法の奥義、そして人生観が詰まっている。「我に師匠なし」「別れを悲しまず」「事において後悔をせず」…。一切の甘えを捨て、ただひたすら剣に生きた武蔵の言葉は、人生を生き抜く上で大切にすべきことを、私たちに教えてくれる。
2021年2月号掲載
貨幣制度の統一、近代的銀行制度の立ち上げ、太陰暦から太陽暦への変更。これら全てに関わったのが、渋沢栄一だ。彼なくして、日本の近代化はなかったといえよう。では、偉業を支えた行動原理は、何だったのか。その人生をたどりつつ、彼の思想の核である「論語と算盤」 ―― 道徳と経済を一致させた思想を解き明かす。
「戦争は他の手段をもってする政治の継続」だ ―― 。こう喝破したクラウゼヴィッツの『戦争論』は、『孫子』と並び称される戦略論の名著である。ただ、その難解さゆえ、通読するのは骨が折れ、読まれざる名著の代表でもある。本書は、そんな難攻不落の書の“縮訳版”。重要な部分を抜き出し、わかりやすい日本語で紹介する。
2021年1月号掲載
「ポストトゥルース」。これは、客観的事実より感情に訴える方が影響力のある状況のこと。2016年の米大統領選でのトランプの勝利等を機に、急速に広まった語だが、現象そのものは古くからある。科学の否定、認知バイアス、メディアの変容…。様々な角度から、“真実が輝きを失う”プロセスを、科学哲学の専門家が明らかにする。
中国の兵法書といえば『孫子』が有名だが、もう1つ忘れてならないのが『兵法三十六計』。その教えは『毛沢東語録』に引用され、中国指導者の発言にもよく登場する。本書では、元防衛省情報分析官が、現実に応用されている事象などを挙げつつ、各計をわかりやすく解いた。中国の対日工作の狙いを知る上で、参考となる1冊だ。
2020年12月号掲載
「道教」は、日本ではなじみが薄い。だが、中国では儒教、仏教と並ぶ三教の1つだ。『老子』の「道」の思想を基盤に、不老長生を求める神仙術、仏教の影響を受けた経典・儀礼、儒教の思想など、様々な要素から成る。その哲学と教理を、生命観、宇宙論、仏教との関係といった切り口から、わかりやすく解説した入門書である。
天地自然の摂理である「道」を尊重する。柔弱でありながら強い存在である「水」を重んじる…。2000年超にわたり受け継がれてきた中国古典『老子』。自然と人間を深く洞察したこの書の珠玉の名言を、平易な現代語訳で紹介する。科学文明が極限に達し、むしろ弊害の方が目立つ現代、その普遍的な教えから学べることは多い。
2020年11月号掲載
偉大さとは、その者の業績の善悪で決まる。たとえ、それを行ったのが「悪党」であっても ―― 。6人の妻を娶り、うち2人を処刑したヘンリ8世から、帝国主義者でアジア・アフリカの人々を見下したチャーチルまで。16~20世紀のイギリスを動かし、世界に冠たる大英帝国を築いた“悪いやつら”の実像から、歴史を繙く。
2020年9月号掲載
日本人は自らに厳しい。物事がうまくいかないと、つい自分を責めてしまう。しかし、穏やかに日々を過ごすには、厳しさではなく、「やさしさ」が必要。本書では、自分を思いやるための方法、「セルフ・コンパッション」を紹介。自分の気持ちや考えをやさしく受け入れ、自己と他者の共通性に気づくことで、幸福感を高める手法だ。
儒教というと、死を語る宗教ではなく、単に倫理道徳として捉える日本人は多い。しかし、儒教こそ、実は死と深く結びついた宗教である。そう述べる中国哲学史の研究者が、儒教の歴史をたどりながら、死という根本の問題から「儒教とは何か」を問い直す。現代人が見落としがちな、儒教の宗教性に焦点を当てたロングセラー。
2020年8月号掲載
トランプ政権誕生後の米国、そして近年、欧州各地で目に付くのが「白人ナショナリズム」だ。自国第一主義、白人中心の社会秩序の維持、反移民などを訴え、勢力を伸ばしつつある。その論理、心理はどのようなものか。今後どうなるのか。社会の分断を深め、リベラルな国際秩序を揺るがす、この文化的反動の動向を考察する。
今日、日本だけでなく、世界的なものとなりつつある禅。その思想は、忙しい現代人の“心の問題”に応えてくれる ―― 。禅修行を経験した仏教学者が、深い学識に裏付けられた研究成果を基に、禅の世界をわかりやすく説いた入門書である。自分を縛るものから解放され、あくせくせず、心豊かに生きるヒントを与えてくれる。
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