2009年3月号掲載

「依存症」の日本経済

日本経済は長期にわたって低落傾向にある。その原因は何か。本書は、「依存症」を切り口に、わが国の経済を考察する。「米国依存」「預金依存」「建設業依存」「規制依存」…。著者が言うところの計10の依存症こそが、すなわち今の日本経済の特徴であり、そして解決すべき問題である。これらをわかりやすく説明するとともに、その脱却法にも触れる。

著 者:上野泰也 出版社:講談社(講談社BIZ) 発行日:2009年1月
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2008年12月号掲載

強欲資本主義 ウォール街の自爆

サブプライム問題を発端にした金融危機により、その栄華に終止符が打たれたウォール街。失敗の原因は、そこにはびこる「強欲資本主義」にある ―― 。前著『さらば、強欲資本主義』(亜紀書房)で、ただ利益だけを追い求める強欲資本主義を批判した著者が、欲にまみれたウォール街の実態を暴く。そして、大不況に向かいつつある世界経済に対し、処方箋を提示する。

著 者:神谷秀樹 出版社:文藝春秋(文春新書) 発行日:2008年10月
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2008年11月号掲載

大暴落 1929

1929年のニューヨーク株式市場での株価大暴落、世界大恐慌へと至る経緯を分析し、バブルの発生と崩壊の要因を明らかにする。富裕層に富が集まり、投機熱が高まると、経済・社会はどうなるのか。その時、政治家はいかに対応するのか。歴史の中で、幾度となく繰り返されるバブルの本質に迫る。1954年刊の恐慌論の名著を読みやすい新訳で復刊したもの。

著 者:ジョン・ケネス・ガルブレイス 出版社:日経BP社(日経BPクラシックス) 発行日:2008年9月
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2008年9月号掲載

次のグローバル・バブルが始まった! 国際マネーはこう動く

サブプライム危機は終わった! 著者であるゴールドマン・サックス投信元社長・山﨑養世氏はこう断言する。そして、この問題は世界不況の引き金になるのではなく、実は、新興国を中心とした世界規模の「グローバル・バブル」を生み出すと指摘。世界経済がサブプライム・ショックを契機に再び成長を加速させ、バブルへと向かうそのメカニズムを詳しく解説する。

著 者:山﨑養世 出版社:朝日新聞出版 発行日:2008年7月
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2008年8月号掲載

暴走する資本主義

市民、労働者を軽んじる今の資本主義 ――「超資本主義」のあり方に、警鐘を鳴らした書である。経営者は絶えず競争に追い立てられ、労働者は失業の不安に怯えながら生きる。こうした弱肉強食の社会になったのは、資本主義が暴走し、民主主義を締め出しているからだ、と指摘。現在の資本主義のもたらす、社会的な負の側面を克服するにはどうすればよいのかを説く。

著 者:ロバート・B・ライシュ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2008年6月
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2008年7月号掲載

金融権力 グローバル経済とリスク・ビジネス

世界経済に激震を与えたサブプライムローン問題。その背後には、「金融複合体」とも呼ぶべき構造的権力の姿がある ―― 。金融の現状を憂える著者が、この権力の実態に迫るべく、1990年代に加速した「金融革命」を解剖し、そして金融の自由化が生んだ「リスク転売ビジネス」の根本的な欠陥を明らかにする。さらには、今後の国際金融の行方についても占う。

著 者:本山美彦 出版社:岩波書店(岩波新書) 発行日:2008年4月
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2008年6月号掲載

デフレは終わらない 騙されないための裏読み経済学

「やがてインフレになる」「長期金利は上昇する」…。こうしたマスコミ情報を鵜呑みにするのは危険である! ――『日経公社債情報』エコノミストランキング6年連続第1位の著者が、脚色された経済報道に異議を唱える。依然デフレ基調にある日本経済の実態を描くとともに、景気の足元が固まらない段階で、利上げを繰り返す日銀の金融政策についても疑問を呈する。

著 者:上野泰也 出版社:東洋経済新報社 発行日:2008年5月
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2008年6月号掲載

資本主義と自由

シカゴ学派の代表的な経済学者ミルトン・フリードマン。「国家の裁量による政策をできるだけ排除し、市場の自由な調節に任せよ」 ―― 。こう主張した彼の著書『資本主義と自由』は1962年の刊行後、長らく絶版となっていた。その書が新たな訳で蘇った。50年以上前の本だが、内容は全く古びておらず、まるで今日の経済問題を論じているかのようである。

著 者:ミルトン・フリードマン 出版社:日経BP社(日経BPクラシックス) 発行日:2008年4月
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2008年5月号掲載

クリエイティブ資本論 新たな経済階級の台頭

「クリエイティブ・クラス」。今、この全く新しい知識労働者階級が社会の支配階層になりつつある ―― 。こう指摘する著者が、人のクリエイティビティが自由に発揮されるよう経済・社会を再構築すれば、企業や都市はむろん地球全体の富も最大になることを、様々なデータを基に論じる。米国でベストセラーとなり、その後15カ国以上で翻訳された、新たな“資本論”。

著 者:リチャード・フロリダ 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2008年2月
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2008年4月号掲載

戦略不全の因果 1013社の明暗はどこで分かれたのか

かつて、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』という本が著されるほど、力強い発展を誇った日本。しかし近年、その発展の原動力だった日本企業の様子がおかしい。多くの企業が低収益に苦しみ、新たな成長のための未来図を描けずにいる。その原因は何か? 過去40年の企業財務データを分析した結果、浮かび上がってきたもの、それは「戦略不全」の4文字だった!

著 者:三品和広 出版社:東洋経済新報社 発行日:2007年12月
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2008年3月号掲載

反米大陸 中南米がアメリカにつきつけるNO!

これまで“米国の裏庭”として、いいようにされてきた中南米諸国。1990年代には、米国の圧力の下で、新自由主義政策が推進された結果、格差が拡大し、社会はボロボロになった。そんな中南米の国々が今、米国に対しこぞって「NO!」を唱え始めている。もはや「反米大陸」と化した中南米の現状と歴史、そして今後について、かの地をよく知る新聞記者が語る。

著 者:伊藤千尋 出版社:集英社(集英社新書) 発行日:2007年12月
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2008年3月号掲載

最強の経済学者 ミルトン・フリードマン

米レーガン政権、英サッチャー政権の思想的バックボーンとなった20世紀を代表する経済学者、ミルトン・フリードマン。本書は反ケインズ理論の先鋒となり、「小さな政府」「規制緩和」を信条とした彼の「リバタリアニズム(自由至上主義)」の思想および生涯を、その著作に触れつつ紹介する。巻末には、生前の2005年に行われた本人へのインタビューを付す。

著 者:ラニー・エーベンシュタイン 出版社:日経BP社 発行日:2008年1月
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2008年2月号掲載

日本は没落する

社会の「幼児化」や「脳力」の低下により、日本は没落する ―― 。このように危惧する著者が、経済、教育など様々な面からその根拠を示しつつ、警鐘を鳴らす。年金等の財政危機、新興国での競争に疲弊する企業、教育の弱体化、そして国民の意欲の低下。こうした現状が改められない限り、国家の没落という事態は避けられないことを痛感させられる。

著 者:榊原英資 出版社:朝日新聞社 発行日:2007年12月
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2008年1月号掲載

波乱の時代(上・下)

大統領よりも影響力がある、とも言われた前FRB議長アラン・グリーンスパン。1987~2006年、氏が議長として米経済の舵取りを行っていた時期は、同時に市場資本主義が世界中に急拡大した激動期でもあった。この時、氏は何を見つめ、何を考えていたのか。そして今後の世界の姿をどう見るのか。その半生、および資本主義に関する氏の哲学が余すところなく語られる。

著 者:アラン・グリーンスパン 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2007年11月
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2007年12月号掲載

モノづくり幻想が日本経済をダメにする 変わる世界、変わらない日本

日本は今、先進国から取り残されつつある。国の屋台骨たる産業構造が古いままなのだ。欧米各国がその比重を金融業などに大きく傾けつつある中、わが国はいまだモノづくりにしがみついている。だが、アジア諸国の追い上げもあり、日本の製造業が優位性を保っていられる時間もそう長くはない。著者は、こうした現状に警鐘を鳴らし、その向かうべき道を指し示す。

著 者:野口悠紀雄 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2007年10月
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2007年11月号掲載

日本の人口は減らない 医師の論理で導く「新・人口論」

今、先進国では人口の減少が問題になっている。わが国もまた例外ではなく、様々な少子化対策が講じられている。だが、日本の人口は、本当にこのまま減少し続けるのだろうか? 本書では、医師である著者が、ヒトの自己保存本能と種の保存本能から仮説を導き出し、論理的に「人口減少説」を覆す。生物学的、医学的な視点から展開される論理に納得の1冊である。

著 者:南 俊秀 出版社:マネジメント社 発行日:2007年7月
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2007年9月号掲載

21世紀の国富論

今、日本では時価総額の拡大やM&Aといった、米国型資本主義が広がりつつある。だがそれは、産業界に様々な弊害をもたらしている。今後日本は、米国の真似ではない、新しい資本主義のルールを作り、新たな基幹産業を生み出さねばならない ―― 。米国で活躍するベンチャーキャピタリストが、現行の資本主義の問題点を検証し、日本が歩むべき道を指し示す。

著 者:原 丈人 出版社:平凡社 発行日:2007年6月
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2007年9月号掲載

幼児化する日本社会 拝金主義と反知性主義

今の日本には、将来を憂えずにはいられないような出来事が続発している。深刻化する子供のいじめ問題、企業モラルの低下、テレビ番組の低俗化…。こうした事象の背景にあるのが、日本人全体の思考の退化であり、「幼児化」である! こう指摘する著者が、家庭や教育、企業、マスメディアなど様々な現場で生じている崩壊の予兆を具体的に挙げ、警鐘を鳴らす。

著 者:榊原英資 出版社:東洋経済新報社 発行日:2007年7月
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2007年8月号掲載

資本開国論 新たなグローバル化時代の経済戦略

工業製品ではなく、労働と資本が直接国境を超える新しいグローバリゼーションが今、世界に広がっている。その流れに乗り遅れ、凋落傾向にあるのが日本だ。そんな日本を活性化するにはどうすればよいのか? その問いに、著者は“資本開国”を提言する。すなわち外資を積極的に受け入れ、経営を競争にさらし、強い企業を育てる、それが唯一の経済活性化策だと。

著 者:野口悠紀雄 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2007年5月
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2007年6月号掲載

新帝国主義論 この繁栄はいつまで続くか

欧米先進国ばかりか、中国やインドを筆頭とする新興諸国でも好況が続いている。世界同時完全好況といえるこの状況が意味するもの、それは“世界経済は1つになった”ということだ。と同時に、従来の経済学の常識が通用しない未踏の領域に入った、ということでもある。本書では、歴史上でも稀有の特徴を持つ、この世界経済の運動法則、そして行く末を見通す。

著 者:武者陵司 出版社:東洋経済新報社 発行日:2007年4月
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