2010年11月号掲載

百度式600万人中国観光客を呼び込む方法

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著者紹介

概要

「世界の工場」から「世界有数の消費大国」へ ―― 。中国では、経済の成長に伴い富裕層が増え、海外旅行に行く人も急増している。日本にとっては、まさに宝の山だ。中国人富裕層に旅行に来てもらえれば、大きな経済効果が望める。本書では、インターネットを使って効率的に中国人を誘客する方法を、中国の検索エンジン最大手「百度」の駐日首席代表が指南する。

要約

中国人観光客が日本を救う

 「灯台下、暗し」という言葉が日本にはある。自分のすぐそばに良い事柄があるにもかかわらず見過ごしている、という意味だ。

 実は、本格的な少子高齢化を迎えた日本の経済・景気について、この言葉が当てはまる。

 なぜか? 少子化で人口が減少しても、隣国・中国には13億人の巨大な人口があるからだ。

 彼らが観光客として、日本各地を訪れるようになれば、経済的には日本の人口が増加したのと同じ効果が得られる。

 日本の観光関係者が、中国13億人を日本に招き入れるという発想になれば、日本経済の未来は輝きに満ちたものへと激変することは必至である。

実は、日本旅行は中国人富裕層に人気!

 中国人富裕層の間では、日本は非常に人気がある。ある調査によると、高額所得者の90%程度が日本への旅行を望んでいる。

 中国では、経済成長で収入が増えるにつれて、海外への旅行者も増加傾向にある。

 2000年には約1000万人だったが、07年には4倍の4095万人にまで増えている。恐らく15年頃には、1億人の大台を突破しているだろう。

訪日する中国人富裕層は2000万人に急増!

 日本政府観光局の統計によると、09年の訪日外客数は、前年比18.7%減の679万人。国別・地域別で見ると、1位の韓国と2位の台湾からの旅行者が大幅に減少したためだ。

 これに対し、中国人旅行者は主要国で唯一増加している。シェアも、韓国が前年比マイナス5.1%の23.4%、台湾が同マイナス1.5%の15.1%と低下したのとは対照的に、中国は前年比プラス2.8%の14.8%と、過去最高を記録した。

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世界を動かす消費者たち 新たな経済大国・中国とインドの消費マインド

マイケル・J・シルバースタイン ダイヤモンド社