2013年1月号掲載

世界の経営学者はいま何を考えているのか

マネジメント経済・経済学
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著者紹介

概要

経営学者というと、マイケル・ポーターやヘンリー・ミンツバーグといった大御所の名前が浮かぶ。だが、今や世界の経営学は、彼らの研究のさらに先へと進んでいる。競争戦略、イノベーション、組織学習…。ビジネス界の重大な「問い」はどこまで解明されているのか、米国ビジネススクールで活躍する若手経営学者が、世界レベルの最新の研究の数々を紹介する。

要約

ポーターの戦略だけでは不十分

 今、経営学ではグローバル化が急速に進展し、欧米の他、アジアや南米、さらには中東の研究者までもが、同じ土俵の上で研究を行う。そしてその中から、多くの優れた経営学者が登場し、そのフロンティアを前進させている。例えば ――

*  *  *

 競争戦略といえば、ハーバード大学のマイケル・ポーター教授の名前が浮かぶのではないか。

 だが、これからの競争戦略を理解するには、ポーターの理論だけでは通用しない。

ポーターの戦略とは

 そもそも企業の究極の目的とは何だろうか。

 競争戦略論では、それは「持続的な競争優位」を獲得することであるとされる。

 それを説明する上で代表的なのがポーターの考えで、経営学では「Structure(構造)、Conduct(遂行)、Performance(業績)」の頭文字をとって、SCPパラダイムと呼ばれる(以下、SCP)。

 SCPを一言で表せば、それは「ポジショニング」に尽きる。企業は優れたポジションをとることで持続的な競争優位を獲得できるということだ。

 ここでいうポジショニングには2種類がある。

 第1に、事業を行う上で適切な産業を選ぶ、という意味でのポジショニングだ。SCPでは、「企業の間の競合度が低く、新規参入が難しく、価格競争が起きにくい産業が望ましい」とされる。

 第2は、自社がいる産業の中でできるだけユニークなポジションをとる、というもの。他社と違うユニークな商品やサービスを提供できれば、ライバルとの直接の競争を避けられるというわけだ。

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