新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2011年11月号掲載
先の見えない不況の中、プレイングマネジャーとして自身の成果目標を課せられ、部下を指導する時間の少ない上司が多い。本書は、こんな現状に即した、効率的なマネジメント手法、「マネジメント・バイ・クエスチョン」を紹介するものだ。「質問」することで、部下が自ら考えて動き、成果が生まれる ―― 問いが持つ力を活かした、短時間でできる管理手法を説く。
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「マネジャーの仕事は誰かに“教え授かる”ものではない」。かく語る世界的経営学者、ヘンリー・ミンツバーグ教授を義父に持つフィル・レニール氏が、教授の助言を得て考案した、マネジャー同士による“勉強会”を紹介。マネジャーとして存分に力をふるい、職場や会社を変えていく。それを可能にするプログラムの全容を、物語仕立てでわかりやすく解説する。
2011年10月号掲載
バブル経済の崩壊、リーマン・ショック、そして東日本大震災…。企業を襲う突然の危機に、経営者はいかに対処すればよいのか。信越化学工業を優良企業に育て上げた著者が、自社で実践してきたことを例に、危機に対する心構え、企業の体質を強化するための具体策を語る。『社長が戦わなければ、会社は変わらない』(2002年刊)を大幅に加筆修正したもの。
モノ・サービスが溢れ、それらがすぐ陳腐化する今日、新たなものを次々に生み出さない限り、企業が収益を上げるのは難しい。こうしたビジネス環境の中、新規事業を創出する上で有効なのが、本書で紹介する「マーケットアウト」という発想だ。顧客をビジネスの起点に置き、顧客の視点からモノやサービスを生み出していく、この発想のポイントを説く。
屁理屈ばかりで行動しない、あるいは、頭が固く今までのやり方に固執する…。どの組織にも生息する、こうした「困った人」を掌握し、使いこなすノウハウを紹介した書である。理不尽、不遜な振る舞いをする彼ら彼女らの心理や行動のメカニズムを分析して「評論家型」「職人型」「思考停止型」「現実逃避型」「近視眼型」の5つに分類、それぞれに適した対策を示す。
創造的な仕事をするには、失敗に学ぶべし!「失敗学」の提唱者である畑村洋太郎氏が、ともすると失敗を直視せず、隠そうとしがちな私たち日本人に向け、「失敗学の真髄」を伝授する。どうして失敗は起こるのか。失敗はいかに生かすべきか。失敗学の基礎知識から具体的な失敗の活用の仕方まで、実際の仕事に役立つ失敗学の知識がわかりやすく語られる。
2011年9月号掲載
ドラッカーを敬愛し、全著作を読破した経営コンサルタントが、“マネジメントの父”の教えの真髄をやさしく説いた書である。どこもかしこも重要に見える『マネジメント』。同書で、読者に最も伝えたかったことは何かが、端的に示される。ドラッカーのいうマネジメントの本質、それは経営者ばかりか、多くのビジネスパーソンにとっても貴重な指針となるはずだ。
グローバル競争、そしてビジネス環境の急速な変化に伴い、今後、経営の悪化に苦しむ企業が増えると思われる。では、経営不振に陥った企業は、どうすれば健全な企業に生まれ変わることができるのか。その具体策を提示するのが本書だ。世界最大の企業再生専門ファームのプロが、日米の業績不振企業の分析を基に、企業再生のための“7つの鉄則”を解き明かす。
座席指定なし、機内食なし、航空機は1機種のみ…。“とっぴな経営戦略”でありながら顧客の支持を得、業績好調なサウスウエスト航空。同社は利益を徹底的に追求しつつも、職場の明るさを大切にする。従業員採用で重視するのはユーモア。客室乗務員は、様々な仕掛けで乗客を楽しませる。本書は、“楽しみながら成長する”、このユニークな組織の全貌を描き出す。
2011年7月号掲載
人間が生きる上で、最も大切なのは「人の役に立つ」こと ―― 。ひょんなきっかけで知的障害者を雇い、今や社員の7割が知的障害者。そして、チョーク製造で国内シェアNo.1。そんな企業の会長が、知的障害者と働く中で学んだ、幸せに生きるための根本原理、「利他の心」を説く。「自分が、自分が」となりがちな現代人に、貴重な気づきを与えてくれる1冊である。
景気の低迷が続く中、日本企業の活力低下もまた甚だしい。何か新しいことを提案しても、「やってやろう!」という雰囲気にならない。無気力、無関心が蔓延し、人間関係は希薄。この企業を覆う閉塞感は、どうすれば打破できるのか。カギは「ノリ」を良くすること、すなわち社員のやる気に火をつけ、皆で盛り上がることだという著者が、その具体策を解説する。
2011年5月号掲載
著者の酒巻久氏は、キヤノン電子(株)の社長を務める人物。社長就任からわずか6年で、同社を利益率10%超の高収益企業へ成長させた実績を持つ。その氏が長年にわたり座右の書としてきたのが、P・F・ドラッカーの『経営の適格者』だ。本書では、同書をはじめとするドラッカーの著作から文章を引きつつ、氏がその教えをどのように実践してきたかが語られる。
2011年4月号掲載
最近、ビジネスの世界ではリーダーシップがもてはやされ、偉大なリーダーの成功談をよく聞く。しかし、著者は言う。リーダーシップはマネジメントの一部であり、まずはマネジメントへの理解を深める必要があると。本書では、そのスタンスの下、様々なタイプのマネジャーの仕事ぶりを観察した著者が、マネジャーの実態、そしてマネジメントのあるべき姿を描く。
2011年3月号掲載
P&Gは、洗剤など生活消費財の分野では世界最大の企業である。80カ国以上に事業拠点を持ち、現在、世界全体での売上は約800億ドル。そんな同社の成長を支え、社員の力を育んできたノウハウを、元広報渉外担当部長が明かした。「情報は3つのポイントにまとめる」「書類には『目的』を明記する」等々、全ての企業に役立つ取り組み、考え方が披露される。
2011年2月号掲載
「ザッポス」は、靴や衣料などを販売するオンライン小売会社である。卓越した顧客サービスで知られ、2009年、アマゾンに12億ドルの評価額で買収された時は話題になった。そんな同社の経営に1999年から携わり、ほぼゼロから売上高10億ドル超の企業にまで育てたCEO、トニー・シェイが自らの生い立ち、ザッポスとの歩み、独自の経営哲学などについて語る。
明治政府のエリート官僚から民間に転じ、日本の近代産業の発展に貢献した渋沢栄一。彼が実業界に乗り出す際、指針としたのが幼い頃から親しんだ『論語』の教えだった。そして、実業界から引退後、自らの人生体験、事業体験などを踏まえつつ論語を説いた『実験論語』を著した。本書はその現代語訳であり、実業家が肝に銘ずべき教え等がわかりやすく紹介される。
2011年1月号掲載
リーマン・ショック以降、世界経済は長引く低成長時代に突入した。その結果、各国の政府や産業界、さらには消費者も大きく変貌しつつある。本書は、こうした時代に企業が成功するためのヒントを提供するもの。景気低迷期の企業を襲う“新しい現実”について明らかにした後、その厳しい環境下で勝ち残るために必要な、「守り」と「攻撃」の戦略を解説する。
2010年12月号掲載
岐阜県に本社をおく未来工業(株)は、電気、紙などの節約を徹底しており、「ドケチ」なことで有名である。しかし、何に対してもケチというわけではない。社員の給料や、提案に対する報奨金など、社員をやる気にさせることには気前よくお金を使う。こうした経営により、同社は創業以来赤字なし。この「ドケチ」と「反ドケチ」を両立した経営について、創業者が語る。
経営目標の達成は難しい。世界的な優良企業でも、達成には何度も失敗している。そして、その時、よく使われる言い訳が次のフレーズだ。「戦略が間違っていた」。だが、そうではない。大抵の場合、目標に届かないのは、戦略がきちんと実行されないからだ。著者はこう指摘し、実行力を高めるための鉄則を説く。2002年、米国で話題を呼んだ『EXECUTION』の改訂新版。
イノベーションを成功させる上で大切なものとは? その答えを求め、著者たちは、全長が軽自動車より40cmも短い超小型車「iQ」を開発したトヨタ、汚染の進む霞ヶ浦の再生に取り組んだNPO法人「アサザ基金」等々、大きな変革を成し遂げた事例を取材。リーダーやメンバーがどう考え、行動したかを分析し、イノベーションを成功させるカギを見つけ出す。
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