2011年3月号掲載

P&G式 伝える技術 徹底する力

マネジメント企業・業界事例
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著者紹介

概要

P&Gは、洗剤など生活消費財の分野では世界最大の企業である。80カ国以上に事業拠点を持ち、現在、世界全体での売上は約800億ドル。そんな同社の成長を支え、社員の力を育んできたノウハウを、元広報渉外担当部長が明かした。「情報は3つのポイントにまとめる」「書類には『目的』を明記する」等々、全ての企業に役立つ取り組み、考え方が披露される。

要約

論理的コミュニケーション力の磨き方

 現在、P&Gは生活消費財の分野では世界最大の企業で、世界全体での売上は約800億ドルに上る。

 世界80カ国以上に事業拠点を持ち、140の国と地域から集まった13万人の社員が、共通理念の下に協力し合い、P&Gを支えている。

 こうした世界中の人材を1つに束ねる組織力、そして革新的な技術開発、多様なマーケットへの柔軟性…。これらP&Gの優れたノウハウの全てに共通するのが、「コミュニケーション力」だ。

 P&Gは社員のコミュニケーション力を高めることで、個々人の力を引き出し、組織力を高め、市場での成功を実現し、成長を続けているのである。

 このコミュニケーション力の礎は「論理力」だ。自分の考えを論理的にまとめる力。それは、組織人としての重要なスキルである。

 では、P&Gは、社員1人1人の論理的コミュニケーション力をどのようにして高めているのか。

①「3つにまとめる」のがP&Gのコミュニケーション

 「話は、3つのポイントにまとめなさい」。P&Gの新入社員は、これを徹底的に叩き込まれる。

 例えば、新製品の販売状況を上司に報告する時は「①新製品の売上、販売量の推移は共に予定通りです。②商品の特徴がターゲットに明確に伝わっていると確認できています。③来週はリピート購入が始まりますので、来週が重要です」と話す。

 このように、伝えたいことを3点にまとめて伝えるのが、P&Gのコミュニケーションの真髄だ。

 そして、その3点の構成はケースにより異なる。結論を伝えて合意を得たい時は「①背景、②結論、③理由」、自分の意見を上司に伝えたい時は「①結論、②理由、③今後のプラン」など様々だ。

 「3つにまとめる」ことが効果を発揮するのは、状況が複雑な時である。組織は、情報が整理されていない状態の時に最も時間を浪費する。

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