2009年3月号掲載

「会社のアカスリ」で利益10倍!

著者はキヤノン電子社長に就任後、9年で経常利益率を9倍以上も伸ばした人物。その成功のカギは「環境経営」にある。環境経営=儲からないと見がちだが、さにあらず。本書の説くそれは、水、電気から人の移動まで、あらゆるもののムダを削ることで、環境負荷を抑え、利益を伸ばし、さらには社員のモラル向上につなげるもの。この一石三鳥の環境経営を紹介する。

著 者:酒巻 久 出版社:朝日新聞出版(朝日新書) 発行日:2009年1月

2008年7月号掲載

疑似科学入門

怪しげな健康食品や超能力。さらには地球環境問題など、要素が複雑で、現代科学では明白な結論が出ていない問題に対する強引な決めつけ ── 。これらの科学を装った不合理を「疑似科学」と呼ぶ著者が、そのカラクリを解明し、対処法を説く。「それを信じれば全て解決する」。これが売りの疑似科学のワナにはまらないためには、“考える”ことがまず大切と訴える。

著 者:池内 了 出版社:岩波書店(岩波新書) 発行日:2008年4月

2008年4月号掲載

脳と創造性

コンピュータの時代だからこそ、我々人間には機械にはない創造性が求められている。その創造性を、「脳科学」という切り口から解説したのが本書だ。創造性は特別なものではなく、誰もが普段から発揮しているとの考え方を出発点に、人間の創造性の起源や、創造力が発揮される仕組みを明らかにする。アイデア発想法などのハウツウ書を読む前に読んでおきたい1冊。

著 者:茂木健一郎 出版社:PHP研究所 発行日:2005年4月

2008年2月号掲載

資源世界大戦が始まった

今、地球上の限られた資源を巡り、世界各国が熾烈な争いを繰り広げている。その様子はまるで、国家利益が激しく対立した1930年代に逆戻りしたかのようだ。本書は、そうした各国による資源争奪戦の最前線をレポートするとともに、それが引き起こすパワーバランスの変化についても鋭く指摘する。米国頼みの日本の危うさを、まざまざと思い知らされる1冊である。

著 者:日高義樹 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2007年12月

2008年2月号掲載

家、三匹の子ぶたが間違っていたこと

マンションの耐震偽装が世間を騒がせて以来、「構造計算」という言葉は、すっかりおなじみのものとなった。ところが、である。実は、日本の2階建て木造住宅のほぼ全てが構造計算されていない! 本書は、この知られざる衝撃的事実を出発点として、真に安全な家とは何かを説き、そして、いつまでも快適に暮らせる「よい家」をつくるにはどうすべきかを提言する。

著 者:田鎖郁男、金谷年展 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2007年11月

2007年12月号掲載

「温暖化」がカネになる

深刻化の一途をたどる地球温暖化問題。だが、地球環境を守ろうという掛け声だけでは、人々はなかなか動かない。そんな中、金儲けという人間の欲望を利用して地球環境を守ろうとする動きが、世界中で活発化している。本書では、温室効果ガスの「排出権」取引の実態やそのプレーヤーを明かしながら、「市場原理導入による地球環境保全」の動きを解き明かす。

著 者:北村 慶 出版社:PHP研究所 発行日:2007年9月

2007年6月号掲載

環境問題はなぜウソがまかり通るのか

地球に優しいはずの環境活動。だが実は、往々にしてそれは環境を悪化させる。例えば、ペットボトルのリサイクルは、むしろ石油の消費量を増やす。また、自治体による古紙リサイクル運動は、民間の回収業者を圧迫する結果となった。そして、巨額のカネと利権が、環境保全という錦の御旗の影で動いている…。環境問題を巡るウソと、その裏事情がよくわかる1冊。

著 者:武田邦彦 出版社:洋泉社 発行日:2007年3月

2007年5月号掲載

感動する脳

気鋭の科学者が、最新の研究成果を元に、脳と心の関係について、わかりやすく解説する。「意欲が脳を活性化させる」「感動が脳を進化させる」「何歳になっても脳は成長する」など、従来は精神論で済まされていた事柄にも、実は科学的根拠があったことに驚かされる。前向きな気持ちや感動する心の大切さを、改めて脳科学の見地から教えてくれる1冊。

著 者:茂木健一郎 出版社:PHP研究所 発行日:2007年4月

2006年12月号掲載

データの罠

内閣支持率、経済波及効果、視聴率、各種の平均値やランキング ── 。こうした統計データは頻繁にマスコミで発表されているが、それは信頼できるものなのか。実は、中には意図的に世論を誘導しようとするものなど、かなり危ういものがあるという。本書では、そうした“データの罠”を見抜き、それらに振り回されないための正しい情報の読み取り方を提案する。

著 者:田村 秀 出版社:集英社(集英社新書) 発行日:2006年9月

2006年10月号掲載

石油最終争奪戦

石油の供給量が減少に転じる日は、すぐそこまで迫っているのに、日本はこの現実を直視しようとしない ―― 。本書は、そんな現状に警鐘を鳴らすもの。石油の需給関係の現状を分析し、主要国による資源の争奪戦を解説するとともに、来るべき激動を新たなチャンスに変える道を説く。すなわち、脱浪費を旨に「自然と共存する国家」を築くための国家戦略を提示する。

著 者:石井吉徳 出版社:日刊工業新聞社 発行日:2006年7月

2006年2月号掲載

危険な脳はこうして作られる

エゴイスティックな独裁者や殺人者が現れるのはなぜか? また、逆に人生を謳歌し、充実して生きられる人がいるのはなぜか? 本書では、その答えを“脳”のありように求める。例えば、幼少期の放置や虐待は、被害者の脳に深刻なダメージを与え、後の人生に大きく影響する。犯罪事件から文学作品の登場人物まで、様々な事例を脳科学の視点から読み解く。

著 者:吉成真由美 出版社:新潮社 発行日:2005年11月

2005年10月号掲載

テクノロジストの条件

「ドラッカーは、ものづくりの技術が文明をつくるという。だからこそ技術のマネジメントに力を入れる」(編訳者・上田惇生氏)―― 。“マネジメントの生みの親”ドラッカー教授の、初の技術論の集大成が本書である。「技術のマネジメント」「イノベーションの方法論」など、いわゆる技術者だけでなく、あらゆる知識労働者が学ぶべき知恵が凝縮されている。

著 者:P・F・ドラッカー、上田惇生(編訳) 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2005年7月

2005年6月号掲載

ナノテク革命を勝ち抜く!

あらゆる業界での技術を刷新する可能性を持った「ナノテクノロジー」の革命が、今、始まろうとしている。それは技術者ばかりか、ビジネスマンなどにとっても避けて通れないものだ。つまり、ナノテクは技術論だけでなく、今後はビジネスのテーマとなる。本書では、ナノテクビジネスに成功するにはどうすべきか、その基本的な“知識と心得”を説く。

著 者:桐畑哲也、久保浩三、戸所義博/岩田章裕 出版社:講談社 発行日:2005年4月