ボールド 突き抜ける力

Original Title :BOLD:HOW TO GO BIG, CREATE WEALTH, AND IMPACT THE WORLD

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著者紹介

概要

副題は、「超ド級の成長と富を手に入れ、世界を変える方法」。そのカギとなるのが、センサーや人工知能、ロボティクスといった指数関数的な成長曲線を描く技術だ。こうした急激な技術進歩はいかなる現象、変化を生み出すのか、それらをどのように活用すればよいのか、といったことを、起業家に向けて実践的かつ具体的に説く。

要約

「エクスポネンシャル」の威力

 1884年、ジョージ・イーストマンは写真用のロールフィルムを発明した。4年後にはそのフィルムの強みを生かせるカメラも考案。「あなたはシャッターを押すだけ、あとは私たちにお任せ」という触れ込みで、大々的に販売された。

 イーストマンは「写真を鉛筆と同じぐらい便利なものにしたい」と語り、それから100年、イーストマン・コダック社は、写真を生活の一部にしようと活動してきた。

コダックの失敗

 1975年、コダックの社員スティーブン・サッソンは世界初のデジタル・スチル・カメラを開発した。トースターほどの大きさで、重さは約3.85kg、解像度は0.01メガピクセルだった。

 この世界初のデジタル・スチル・カメラの発明を、コダックの経営陣はどのように見たのか?

 コダックは米国のフィルム、カメラ市場を支配していた。支配できたのは“便利さ”を提供する会社であったためだ。

 では、何を便利にしようとしていたのか。写真を撮ることか? 否。写真は表現の手段にすぎない。何を表現するのか? 自分の人生を記録したいという願望だ。すなわち同社は、思い出を記録する手段を提供する会社であった。

 この点において、デジタルカメラ以上に、思い出を記録する便利な手段があるだろうか?

 だが経営陣は、そう考えなかった。デジタルカメラは自ら敵を生み出すようなものだと判断し、この技術をボツにした。また、この技術が指数関数的な成長曲線を描き、いずれ高解像度の画像を撮影できるようになることも理解していなかった。

猛烈な進歩をもたらすエクスポネンシャル技術

 指数関数的な成長曲線を描く技術(エクスポネンシャル・テクノロジー)とは、一定期間ごと(半年ごと、1年ごとなど)に性能が倍増する技術で、その最たる例がコンピューティング技術だ。

 現在使われているスマートフォンは、1970年代に最も性能の高かったスーパーコンピューターと比べて、価格は100万分の1、性能は1000倍。これが、エクスポネンシャルな変化の姿である。

 リニア(線形関数的)な成長では、1が2になり3になりと、「プラス1」ずつ増える。一方、エクスポネンシャルな成長では、1が2になり4になり8になりと、倍々ペースで増えていく。

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