ザ・セカンド・マシン・エイジ

Original Title :THE SECOND MACHINE AGE

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著者紹介

概要

18世紀の産業革命は、人類の歴史において「第1機械時代」の扉を開いた。そして今、コンピュータが飛躍的に進歩する「第2機械時代」を迎えている。産業革命は近代的な生活をもたらしたが、デジタル技術は人間の知的能力の限界を吹き飛ばし、人類を新たな領域に連れて行こうとしている。高度化するマシンがもたらすものとは? 来るべき未来社会の姿を描く。

要約

機械とスキル

 過去数千年の間、世界の人口はごくわずかずつしか増えなかった。だが、200年ほど前に衝撃的なことが起こり、それを契機に人口は激増する。

 18世紀後半に現れた、その突然の変化とは、産業革命だ。機械工学や化学などの分野で起きた技術の発展が、人類の進歩に急激かつ持続的な飛躍をもたらした。

 特に蒸気機関の登場は、工場と大量生産に、鉄道と大量輸送につながった。言い換えれば、近代的な生活につながった。産業革命は、人類の歴史において「第1機械時代(ファースト・マシン・エイジ)」の扉を開いたのだ。

 そして今、人類は「第2機械時代(セカンド・マシン・エイジ)」を迎えている。コンピュータは、かつて蒸気機関が肉体労働において実現したことを、知的労働において実現すると言えるだろう。コンピュータは、人類を新たな領域に連れて行こうとしている ―― 。

『新しい分業』とは

 2012年の夏、グーグル本社を訪ねた際、同社が開発した自動運転車に同乗させてもらった。

 自動運転は完璧だった。他の車を無理に追い越したり、幅寄せしたり、なんてことは絶対にしない。まさに模範運転である。

 自動運転車にひどく感動したのは、ほんの数年前まで、コンピュータに車の運転はできないと決め込んでいたせいだろう。

 経済学者のフランク・レビーとリチャード・マーネインは、2004年に『新しい分業』を発表した。同書は、人間はコンピュータに対して比較優位を持つ仕事に専念すべきであり、コンピュータにはコンピュータに適した仕事をやらせておくべきだとして、両者を分ける基準を示している。

 2人は知識労働の基本である情報処理に注目し、それが「何らかのルールに従う度合い」に応じて並べた。すると、スケールの一方の端には最も厳密にルールに従う情報処理タスク、すなわち計算などのタスクが位置づけられる。計算は、ルールを適用するだけで実行できる。よって、計算はコンピュータにやらせるべきだと結論できる。

不得意とされていたタスクもできる

 このスケールで、計算とは反対側の端に位置づけられる情報処理タスクは、ルールやアルゴリズムに従わないタスクである。それは、人間のパターン認識能力に依存するタイプのタスクだ。

 人間の脳は、五感を通じて情報を得て、パターンを見抜くというすばらしい能力を持つ。こうしたタスクはコンピュータにはこなせない。彼らはその1つが自動車の運転だとし、次のように言う。

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