2025年2月号掲載

ビジネスを育てる 新版

Original Title :GROWING A BUSINESS (1987年刊)

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著者紹介

概要

著者は、自然食品店やカタログ・小売企業などを興し、成功を収めた米国の起業家。本書は、その経験をもとに起業と経営の本質を説いたものである。ビジネスプランの仕上げ方、「商売のセンス」の磨き方など、ビジネスを育てるヒントと行動指針が具体的に示される。1987年の刊行後、50カ国以上で読まれたベストセラーの新版。

要約

成長の秘訣

 ビジネスの成功は、ひとえに起業家であるあなたにかかっている。あなたが世界に2人いないように、あなたのビジネスもかけがえのない唯一絶対のものなのだ。

 「ビジネスをする」ということは、金儲けを指すのではない。あなたが、他の誰でもない、あなた自身になるための道なのである ―― 。

ビジネスプランを仕上げる

 起業のアイデアが浮かんだら、ビジネスプランに仕上げてみるとよい。ビジネスプランは、ビジネスの根っこにある性質を物語るもので、資金集めにも役立つ。製品がどう製造されるのか、サービスがどう提供されるのか。それら製品・サービスが持つ優位性、ベネフィットを語ることになる。

 また、製品を市場に投入する方法、競合分析、向こう5年間の財務計画、主要メンバーの経歴なども記載する。

 こうしたビジネスプランは、あなたがアイデアをどれだけ深く考え抜いたかをテストする。ビジネスの可能性や問題点について先を見通すことで、ミスを防ぎ、ガイドしてくれる。

ビジネスプランの書き方

 ビジネスプランの書き方には、いくつか留意すべき点がある。例えば ――

・ビジネスの性質について書く

 まず、創りたいビジネスがどんな性質を備えているのか、について語ろう。その際、重要なのは、単に製品・サービスについてではなく、ビジネス全体のオペレーションについて述べることだ。

 つまり、「業界全体の中で自社のビジネスを位置づけ」、「製品・サービスがどのように社会と接点を持つのか」「顧客がどのようにそれらを認知し、購買するのか」について説明する。

・製品・サービスのタイプについて書く

 人は、自分の製品について書きすぎるきらいがある。というのも、自分が一番知っているのが製品のことだからだ。しかし、あまりに詳しく書くと、ビジネスプランを読む投資家に、あなたがビジネスよりも製品の方に強い興味があると思われても仕方ない。肝心なのは製品ではない。あなたのビジネスであり、投資家はそこを知りたい。

 投資家はビジネス全体について考えている。だから、あまりに製品だけにこだわっているようだと、一体いつ製造やマーケティングの課題に注意を払うんだ、と訝しく思うはずだ。

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