2014年3月号掲載

希望のつくり方

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著者紹介

概要

慢性化する長時間労働、あるいは累積する財政赤字…。こうした重苦しい現実を前に、日本にはもう「希望がない」といわれたりする。希望が前提でなくなった今日、人は何を糧に未来へ進めばいいのか。また、そもそも希望とは何なのか。社会のありようと希望の関係について研究を続ける著者が、これまでの研究成果を基に、希望にまつわる疑問を明らかにする。

要約

希望とは何か

 かつて、希望は前提だった ―― 。

 希望が、当たり前のように与えられていた時代が、かつてあった。そんな時代には、目の前にある希望をかなえるべく、一所懸命働いたり、新しいことに勇気をもってチャレンジできた。

 だが現代は、誰にも希望が与えられているような時代ではない。そんな時代に生きる私たちは何を考え、どんな行動に踏み出していけばよいのか。

若者の問題

 私が希望について考えようと思ったのは、若者の雇用問題を研究していたことがきっかけだった。

 1990年代末以降、定職に就かない(就けない)若者であるフリーターが増えていった。

 そんな彼らに対し、社会の目は厳しかった。真面目に働こうとする意欲に欠ける。基本的な能力が欠けている。そんな若者として考えられていた。

 だが、私はいろいろ調べるうちに、そのような意見に疑問を持つようになった。むしろ、中高年の雇用を維持する代わりとして、若者の雇用機会を奪っていると考えるのが現実に近いと確信した。

 ただ、そうした若者の多くに、共通して欠けている「何か」がある。そう感じていたのも事実だ。

4本の柱

 私は、若い人に安易に「希望を持て」とはいわない。その代わりに、希望をつくるためのヒントを紹介している。

 Hope is a Wish for Something to Come True by Action.

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