新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
2019年1月号掲載
自動運転など新しいテクノロジーやアマゾンなど既存業界に参入する新しいプレーヤーが、従来のビジネスモデルを変え、業界ルールを壊しつつある。こうした変化は、企業にとってリスクになりかねない。だが、逆手にとればチャンスにできる。本書では、日経BP総研が、2019年以降注意すべきリスクを100件選び、解説する。
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今、経済成長が、気候や地球に意図せぬ危険な変化をもたらしている。これを「気候カジノに足を踏み入れつつある」と例える著者が、地球温暖化問題を論じた。温室効果ガスの過剰排出の原因、気候変動に立ち向かうための方策などが、2018年にノーベル経済学賞を受賞した経済学者の目から、わかりやすく、論理的に説かれる。
2018年12月号掲載
今、自動車業界では、車両の大量生産を競う時代が終わりつつあり、デジタル化や環境問題に対応したビジネスモデルの構築に向けて、各メーカーがしのぎを削る。自動車が「人やモノ」を運ぶモビリティ1.0から、「データ」を運ぶモビリティ2.0へ。進展する電動化やライドシェアリングの背景を、自動車アナリストが読み解く。
2018年11月号掲載
近年、通貨の電子化が進む。そんな中、デジタル通貨を巡る、三つどもえの覇権争いが始まった。ビットコインなどの仮想通貨と、民間銀行、中央銀行が発行するデジタル通貨の争いだ。それぞれの特徴とは? 将来性は? また、キャッシュレス化で金融や社会はどう変わるのか? 元・日銀審議委員がデジタル通貨の今後を見通す。
製造やサービスなど、テクノロジーを生業としない業界にあって、デジタル化の推進によりビジネスを変革し、優れた業績を上げている企業 ―― 。このような企業を、本書は「デジタルマスター」と命名。彼らはいかにして、デジタルマスターになり得たのか。その戦略とフレームワークを、多数の事例を交え明らかにする。
2018年9月号掲載
副題「GDPRはネットとデータをどう変えるのか」。GDPRとは、EU(欧州連合)が定めた「一般データ保護規則」のこと。インターネット上の個人データやプライバシーを保護する法律だ。誕生の背景には、IT企業による大規模な利益目的の個人データの利用があった。今ネットの世界で何が起こっているのか? メディア論の泰斗が報告する。
2018年8月号掲載
今、AI(人工知能)は世界中の様々な場所で活躍している。作曲する、犯罪者を特定する、あるいは人事考課を行ったり、ビールのレシピを作ったり。2045年、AIが人知を超える「シンギュラリティー(特異点)」が訪れると予測される中、脅威を感じつつも、AIとの共存の道を模索し続ける。そうした人々の挑戦を描いた1冊である。
表題の「エクスポネンシャル思考」は、指数関数的(エクスポネンシャル)に加速する科学技術の進化とどう向き合うかを考えるもの。米シリコンバレーのシンギュラリティ大学が教える思考法だ。テクノロジーを俯瞰し、地球規模の課題の解決を目指す。この、AI時代を生きる上で欠かせないスキルを、日本人向けにかみ砕いて説く。
2018年7月号掲載
「限界費用」とは、モノ・サービスを1つ増やした時にかかる費用のこと。今後、IoT(モノのインターネット)によって効率性・生産性が高まると、限界費用はゼロに近づき、モノやサービスはほぼ無料に。今の資本主義から「共有型経済」へ移行するという。この経済パラダイムの大転換を事例を挙げて説いた、世界的ベストセラー。
世界人口は2050年までに100億人を突破、止まらない農村部から都市部への大量移動、西洋の衰退とアジア・アフリカの台頭 ―― 。未来予測プログラム「フューチャー・アジェンダ」が行ったワークショップの成果を公開。地球規模で起きる重大な変化、今後、進むべき方向を示す。より豊かな未来を築くためのヒントとなる1冊だ。
副題「21世紀の黄金をめぐる新時代のゴールドラッシュ」。今、アマゾンなど巨大IT企業やシリコンバレーのベンチャーが、続々と宇宙開発に乗り出している。その勢いは、19世紀アメリカのゴールドラッシュにたとえられるほど。彼らの狙いは何か?宇宙がもたらす可能性は? 近年、急拡大している宇宙ビジネスの全貌を明かす。
2018年6月号掲載
テクノロジーやグローバリゼーションのあまりに速い進展を前に、多くの人は戸惑っている ―― 。今、世界で何が起きているのか、加速する変化にいかに対処すればよいかを、ピュリツァー賞3度受賞のトーマス・フリードマンが語った。自らの世界的ベストセラー『フラット化する世界』後の時代、“加速の時代”の道案内だ。
副題「機械は人と企業の未来をどう変える?」。近年、急速に能力が向上した「マシン」は、人間から仕事を奪うのか。運輸業のUberをはじめ、「プラットフォーム」が勢いを増す中、既存企業が生き残る道とは。今、ビジネスの世界を大きく変えつつあるトレンドを示し、それと向き合い、活かし、成功するためのヒントを提供する。
今日、3~4歳の幼児の16%が自分用のタブレットを、8~11歳児の30%超がスマートフォンを持っているという。こうしたデジタル・テクノロジーは、彼らの成長にどんな影響を及ぼすのか。米人気ドラマ「CSI:サイバー」の主人公のモデルにもなった心理学者が、最新の研究を踏まえ解説。子どもを持つ親たちに警鐘を鳴らす。
2018年5月号掲載
スマートフォン(スマホ)を使う時間が長いほど、子どもの成績が下がる ―― 。「脳トレ」の第一人者が、スマホ使用の危険性や、脳に及ぼされる影響を、数年間にわたる大規模調査の結果を基に解き明かした。今や青少年の約95%が利用するスマホ。親も子も共に使い方を考えなければ、脳機能はどんどん低下すると警鐘を鳴らす。
来るべきAI(人工知能)時代を生き抜くための“指南書”である。語るのは、AIの実用化がいち早く進む航空業界の研究者。将来、どんな仕事がAIやロボットに奪われるのか? これから求められる人材・スキルとは? 最近注目される「STEAM」教育とは? こうした疑問について、様々な事例を交え、わかりやすく解説する。
2018年4月号掲載
シンギュラリティは訪れない。つまりAI(人工知能)が自分より優れたAIを作ることはない。だが、人の仕事の多くを奪う ―― 。AIの研究開発を指揮する著者は、こう予測する。そして教科書もろくに読めない、読解力の低い今の子どもは、将来、AIにできない仕事を引き受けられない、行き着く先は「AI恐慌」だ、と警鐘を鳴らす。
次に“来る”テクノロジーはこれだ! 身体的特徴や癖などを基に個人を識別する「バイオメトリクス認証」、着るだけで心拍数などの生体データが得られる「スマートクロージング」…。野村総研のアナリストが、先端テクノロジーについて、国内外の先行事例を紹介しつつ展望する。今後のビジネスを考える上で参考になる1冊。
2018年1月号掲載
人類はいつの日か、我々の知能をはるかに超える人工知能(AI)、「スーパーインテリジェンス(超絶知能)」を生み出す ―― 。それは世界に何をもたらすのか。人は、AIが暴走しないようコントロールできるのか。この“超絶知能”出現の可能性、卓越した能力、世界乗っ取りのシナリオなど、迫り来る危機の本質をあぶり出す。
メールの返信、ツイッターの更新、ニュースアプリのチェック…。スマートフォンの普及後、人々は暇さえあれば端末をいじり、時間を潰している。だが、そのせいで集中力や創造力が失われているとしたら? 本書は、スマホなどテクノロジーの問題点を、興味深い実験・研究を紹介しつつ述べ、「退屈する」ことの大切さを説く。
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