AI以後

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著者紹介

概要

急速に進化するAI(人工知能)を巡り、論議が盛んだ。万能論もあれば脅威論もある。だが、真のリスクと可能性は、2元論を超え、フラットに現状を見つめることで見えてくるという。本書では、物理学や哲学など、異なるジャンルの知の巨人たちが、自らの研究領域から、人類とAIを巡る最先端のビジョンを示す。

要約

意識:AIはどこまで信頼できるか

 「AI」を巡る言葉が、日々メディアを賑わせている。AIが職を奪うといった極端な敵対論や、逆に過剰な礼賛論。だが、それらに一喜一憂することなく、その本質を捉えようとする姿勢が今、問われているのではないか。

 そもそもAIとは何なのか? いかに進化するのか? そこで生まれるAIの自律性とは?

 本書は、こうした問いに、様々なフィールドの知の巨人たちが答えるものだ。ここでは、そのいくつかを紹介しよう。まず、「意識」の問題から。

マックス・テグマーク/物理学者

 AIの知能を、どのように捉えたらよいのか。

 私は、知能とは「目標を達成する能力」とシンプルに定義する。目標が複雑であればあるほど、知性が高くなる。

人間を超える知能の開発は可能か?

 こうした包括的な定義にしているのは、生物的な知能と、人工的な知能の両方を含めるためだ。

 「肉体がなければ知性ではない」というのは、浅はかな考え方である。AI革命をもたらす真のブレークスルーは、それとは逆の考え方が基本にある。すなわち「知能」として処理される情報が、脳やニューロンの炭素原子、あるいはシリコン原子で処理されようが構わない、という考え方だ。

 今日のAIは限られたタスク、例えば計算や囲碁、車の運転などにおいて、人間よりはるかに高い能力を持っている。しかし、人間の子どものような幅広い能力は持っていない。

 AI研究の究極の目標となっているのが、こうした広範な能力を持つ汎用人工知能(AGI:Artificial General Intelligence)である。学習能力があり、何でも人間より上手くできるAIだ。それは「超知能」と言ってよい。

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