2022年6月号掲載

人はどう死ぬのか

※『TOPPOINT』にお申し込み頂き「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

「死」は必ずやってくる。自分にも、家族にも。この時、悔いを残さないためには? 在宅診療医として様々な死を見届けてきた著者が、死の実際について語った。健康増進に努めた人ほど老いの苦しみを抱える。高度な治療は受けない方がいい…。上手な最期を迎えるために知っておくべきことが説かれた「死に方」の教科書だ。

要約

死の恐怖とは何か

 誰しも、死ぬ時は苦しまず、安らかな心持ちで最期を迎えたいと思っているのではないか。

 ある男性は、90歳まで健康に暮らし、ゴルフで久々によいスコアを出した日の夜、家族と食事を楽しんだ後、寝床の中で息を引き取った。

 なんと恵まれた人生の幕引きだろう。片や私は医師として、人工呼吸器や透析器で無理やり生かされ、悲惨な最期を迎えた人を少なからず見た。

 望ましい最期を迎える人と、好ましくない亡くなり方をする人の違いは、どこにあるのか。

死の恐怖は幻影

 上手な最期を迎えるコツは、死を受け入れることである。それが簡単ではない最大の理由は、死の恐怖が頑なに存在するからだ。

 しかし、本当に死は恐いものなのか。

 当たり前のことだが、死んだら何も感じない。すなわち、恐れているのは、死を意識している今の自分だけということになる。

 私は朝、目を覚ました時によくこう思う。

 わからないうちに死ねば、死は恐くない。そう気づいて、死は目が覚めない眠りと同じだと考えるようになった。そう思えば、死の恐怖も和らぐ。

 死んだ後に地獄のようなものが待ち構えているのなら、そこへ行くのを恐れるのもわかるが、何もないものを恐れる理由がどこにあるだろう。つまり、死の恐怖は実態のない幻影である。

この要約を読んだ方は、
他にこんな要約も読んでいます。

良心をもたない人たちへの対処法

マーサ・スタウト 草思社

年寄りの話はなぜ長いのか

高田明和 東洋経済新報社

スマホ脳

アンデシュ・ハンセン 新潮社(新潮新書)

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

G・キングスレイ・ウォード 新潮社(新潮文庫)