2024年5月号掲載

人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの

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著者紹介

概要

「人生の成功」とは何か。それを得るために我々はどう生きるべきか。この深遠な問いを考える上でカギとなる「3つの思想」について、田坂広志氏が語った。「勝者の思想」から「達成の思想」、そして「成長の思想」へ。これらの思想を成熟・深化させていくことで、1日1日成長し、真に生き甲斐ある道を歩むことができるという。

要約

「人生の成功」について考える

 「人生の成功」とは何か ―― 。

 過去、多くの人生論において、この問いに対する様々な答え、様々な思想が語られてきた。それらを振り返ると、世の中には人生の成功について「3つの思想」が存在することに気がつく。

なぜ、我々は「勝者の思想」を抱くのか

 その3つの思想のうち、我々が人生の初期に影響を受ける思想は「勝者の思想」である。これは、人生を「競争」と考え、その競争において「勝者」となることを人生の成功と考える思想である。

 我々は子供の頃から「受験教育」という厳しい競争の中に投げ込まれ、その競争に勝つことが人生の成功につながると教えられてきた。そして、競争とは成績などの客観的な指標によって人間の優劣をつけることだと、教えられてきた。

 これは、人生の初期だけに影響を受ける思想ではない。今、世の中に溢れている思想でもある。例えば、テレビやウェブには「いかにして勝者になるか」「いかにして勝ち組になるか」というメッセージが溢れている。

 では、ここで語られる「競争の勝者」とは何か。この競争社会において「勝者」の定義は3つある。

  • ①経済的勝者:他人よりも高い給料を得ること。
  • ②地位的勝者:他人よりも高い役職に就くこと。
  • ③名声的勝者:他人よりも高い名声を得ること。

 そして今、この定義における勝者となるために、多くの人々が影響を受けている言葉がある。「自分の商品価値を高める」だ。この言葉に駆り立てられ、多くの人が専門知識を身につけ、スキルを磨き、キャリア・アップすることを目指している。

勝者の思想を抱いて歩む時、見えてくる限界

 しかし、勝者の思想を心に抱き、人生の成功を求めて歩んでいく時、必ずこの思想の限界が見えてくる。それは、「勝者になれるのは、一握りの人間だけ」という冷厳な事実があるからだ。「誰かが勝者になれば、必ず、誰かが敗者になる」。それが、この競争社会の本質である。

 その1つが「果てしない競争」という問題だ。競争社会では、1つの競争において勝者になっても、さらに上位の競争への参加を余儀なくされる。例えばマネジャーになったら、次は部長、そして次は役員になるための競争へと駆り立てられる。

 また、「人間関係の疎外」という問題もある。競争社会は人間同士を徹底的に競わせる社会なので、人間同士の深い結びつきが生まれにくい。

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