新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2014年8月号掲載
世界で通用するビジネスパーソンになる方法。それは「世界標準のコミュニケーション上のルール」を身につけること! 外交官などとして、120カ国以上の人々と交流してきた著者が、自らの体験などを基に、日本と世界標準のコミュニケーションの違い、効果的な自己PRのルールなどを解説。グローバル時代の今、説かれるノウハウは、国内で働く人にも有用だ。
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2014年7月号掲載
「なぜ、高学歴の人物が、深い知性を感じさせないのか?」。周囲にいそうな、興味深い人物の話を皮切りに、「知性」とは何か、どう磨けばよいかを考察していく。知能でも、知識でもない、優れた知性は、思想や志、戦略など、様々なレベルの思考を瞬時に統合できる。このような思考のあり方が、困難な問題を解決し、自分の中に眠る可能性を開花させるという。
「スロー・フィックス」が、本書のキーワード。時間をかけて忍耐強く、問題を根本から解決する方法を意味する。政治、外交、ビジネス…、様々な問題が複雑になり、生半可な解決策では対応が難しい今日、力を発揮するのは即効策ではなく、“遅効策”。長期的な視点で受刑者の更生を図るノルウェーの刑務所をはじめ、各種事例を交え、スローな解決の極意を説く。
経済の健全性を維持し、景気を回復させる上で、イノベーションは欠かせない。新しいアイデアや製品・サービスは、富と雇用を生み出す。では、それを担う人材は、どうすれば育つのか? 最も重要なスキルとは? 150人以上のイノベーターと親、経営者などへのインタビューを基に、今後、様々な分野で求められる“イノベーション能力”を浮き彫りにする。
「情報化の時代」から「ハイ・コンセプト(新しいことを考え出す人)の時代」へ ―― 。これからの社会や経済を築くのは、情報化の時代のロジカルで直線的な能力ではない。今後、重要なのは、感性の領域に属する資質だと著者は指摘。デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがい。新しい世界で成功する上でカギとなる、これら「6つの感性」について詳述する。
2014年6月号掲載
ダボス会議。それは、政治家、企業家、文化人など、世界のトップリーダーが集う場。公式会議の他、政府首脳同士の個別会談、世界的企業のCEO同士の商談等、様々な会合が行われる。話し手、聞き手ともに一流の人々で、発言者は聴衆に厳しく“値踏み”される。そんなダボス会議のメンバーである著者が、トップリーダーが使っている「最高の話術」を紹介する。
経営者、脳科学者、料理人など、各界の著名人がプレゼンテーションを行う世界的イベント「TED」。聴衆の心を魅了してやまない、このTEDのプレゼンを徹底分析し、優れたスピーチの共通点と極意を解き明かした。心に残る強力なフレーズを繰り返す、導入部で聞き手の心をつかむ、ユーモアを交える等々、ワンランク上のスピーチを行うためのヒントが満載。
昇進、あるいは、新しい職場に異動したら、「最初の90日」が勝負。この期間をどう乗り切るかで、以後の成功、失敗がほぼ決まる。では、90日の間にすべきこととは? リーダーのキャリア移行を支援する著者が、「効率よく学ぶ」「初期の成果をあげる」「味方の輪をつくる」など、必要な作業を紹介。あらゆる新任管理職が踏まえるべきガイドラインを示す。
48歳から勉強を始め、50歳で司法試験合格。54歳にして弁護士として独立し、55歳で名古屋商科大学教授に就任した著者が、「豊かな後半生を切り開く」ための勉強法を伝授する。人生90年時代の今日、“45歳”は人生、会社人生の折り返し点。ここで発想を転換し、70歳まで現役を続けるための勉強をすれば、知的刺激に満ちた、実りある生活を実現できるという。
「ブレイクスルー」とは、飛躍的な進歩のこと。本書によれば、ブレイクスルーは偶然の産物で、起きるのを待つしかないというものではなく、誰でも狙って起こすことができるという。その具体的な方法を、ベストセラー作家、医学博士など、様々な分野のエキスパートが体験談を交え、わかりやすく語る。人生を変える可能性のある知恵、方法が凝縮された1冊。
2014年5月号掲載
「シンプルな戦略」とは、戦略目的や達成目標が明快で、目指す方向性が一言で言える戦略のこと。巷の“戦略”を見ると、複雑で、的が絞られておらず、それゆえ残念な結果に終わるものが少なくない。重要なのは、シンプル。マッキンゼー在籍25年のコンサルタントが、シンプルな戦略の要件、作り方の基本、それを応用した戦略構築のパターンなどを教える。
「レジリエンス」とは、失敗することへの恐怖心を消し、一歩前に踏み出す力のこと。いわば“逆境力”。本書は、このレジリエンスを解説するとともに、その鍛え方を説く。紹介されるトレーニング法は、欧州で生み出されたもので、認知行動療法やポジティブ心理学などの研究・手法を統合したもの。IBM等のグローバル企業も注目し、研修に取り入れているという。
これまで感動的なプレゼンテーションを数多く行ってきた、アップルのスティーブ・ジョブズ。彼のプレゼンは、なぜあれほど人々を魅了し、熱狂させたのか、その秘密を探った。ツイッターのように一文で製品やサービスを表す、ポイントを3つにする、簡単そうに見せる…。紹介されるやり方を正確に学べば、彼同様、聞き手の心を動かす話をすることは可能だ!
2014年4月号掲載
30年連続生保セールス日本一。“伝説のセールスマン”、第一生命保険の柴田和子氏が、75歳で定年を迎えたのを機に著された1冊。セールスのあり方、人脈づくり、人の育て方など、長年の経験で得たものを伝える。「セールスで大切なのは熱い思い、信念です」。序章のこの言葉通り、単なるテクニックではない、人間力に根差した「最強の成功哲学」が披露される。
イノベーションの源泉となる「ひらめき」。これを効果的に生み出すには、どうすべきか。「カオス」 ―― 物事が制御できない状態を意識的に導入することで、斬新なアイディアが芽吹くという著者たちが、そのユニークな方法をわかりやすく説く。ペストが猛威をふるった中世の欧州、アインシュタインが相対性理論を導いた経緯など、事例も盛り沢山。楽しく読める。
2014年3月号掲載
時間をかけて議論したのに何も結論が出ない、何の目的のために決めたかわからない…。世間では、会議は“ダメなものの象徴”になっている。しかし、会議には「会議モドキ」「ダメな会議」がある一方、真の問題解決に役立つ「本当の会議」があると指摘。「目的」「議題」「資料」「メンバー」の4つの点から、ダメな会議の病巣を明らかにし、打ち手を示す。
「驚きの成果」を上げる人と、「並の仕事」で終わる人。両者を分かつものとは? 著者いわく、結果を出す人は、流行に流されず、わが道を行く。「“品質第一”にとらわれない」「事業計画を立てない」「“あと出しジャンケン”をする」…。本書では、“その他大勢”との差をつける上で欠かせない、「自分で考える力」を磨くためのヒントの数々を披露する。
世界的ベストセラー、『人生を変える80対20の法則』の著者の最新作。今回は、結果の80%は原因の20%から生まれるという、あの「80対20の法則」をマネジャーに適用。仕事に振り回されることなく、心にゆとりを持ち、並の努力で並外れた成果を上げられるマネジャーになるための方法を説く。披露される方法はいずれも、努力すればその見返りは大きい!
2014年2月号掲載
著者はソニーの社員として、20年にわたり9カ国に赴任した経験を持つ。インドでは映画を通じ現地の人と接近、関係がギクシャクする韓国ではブログで自分をさらす…。本書では、試行錯誤の中で掴んだ「現地に溶け込み、楽しみながら成功する方法」を伝授する。「スキルよりも大切なもの」。この副題通り、最高の仕事をするカギは技術にあらず、“心の姿勢”だ!
「予測」が、本書のテーマ。金融市場、政治など、様々な分野における予測の失敗例・成功例に触れながら、情報洪水の中から、真実(シグナル)を見つけだすための理論と方法が説かれる。メディアによく登場する専門家ほど予測が当たらない、といった興味深い話も随所で紹介。著者は、2012年の米大統領選の結果を完璧に予測し、話題を呼んだデータアナリスト。
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