2014年9月号掲載

なぜ昇進するのはいつもあなたではないのか もっと早く知っておきたかった「社内政治」の技術

Original Title :I Wish I'd Known That Earlier In My Career:The Power of Positive Workplace Politics

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著者紹介

概要

いい仕事をするだけでは、昇進は望めない! グローバル化が進み、海外の人材との競争も激化する今日、有能で成果をあげても、“社内政治”がわからないと過小評価され、望むキャリアを築けない。日本では、派閥抗争など負の印象が強い社内政治。本書は、それを建設的に用いる方法 ―― 欧米エリートたちの「自分をより良く見せ、認めてもらう」技術を解説する。

要約

政治力をつける

 ウォルト・ディズニー社で働いていた時、マーティ・セルドマン博士と出会った。彼は組織内政治に関する専門家で、その「組織で生き抜く知恵」は、ディズニーで人気の高い講座だった。

 それから間もなく、私は、組織で生き抜く知恵を職場で教えるようになり、このスキルをエグゼクティブ・コーチングに活用した。

 その中で気づいたのは、組織内政治という問題を避けるか、存在そのものを否定する人がいかに多いかということだった。

 彼らと話すと、同じような言葉をよく耳にした。

 「自分の仕事ぶりをひけらかす必要なんかない。やっていることを見ればわかってもらえる」「人的ネットワークづくり? 私は忙しいんだ」

 だが、組織内政治の海をうまく泳ぎきることは重要なリーダーシップ・スキルであり、成功の礎石である。政治力のある人は、権力を理解し手に入れられる。アイデアを売り込む方法を知っていて、人より早く昇進していく。

政治とは

 成功を収めたCEO(最高経営責任者)には、例外なく政治力がある。それはビジネススクールで習えるものではなく、試行錯誤を繰り返しながら、失敗や過ちから学んでいくスキルだ。

 セルドマン博士は、政治をこう定義する。

自己PRはスキルである

 「私の仕事がすべてを語ってくれる」と言う人がよくいる。だが、こうした思い込みはあなたの存在感を希薄にする。

 もちろん勤勉さは必要だが、存在感を示せないまませっせと働くより、自己PRの方が効果的だ。