2024年6月号掲載

ポリティカル・スキル 人と組織を思い通りに動かす技術

Original Title :Secrets to Winning at Office Politics:How to Achieve Your Goals and Increase Your Influence at Work (2005年刊)

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著者紹介

概要

組織に「政治」は欠かせない! 無能な上司に手を焼いたり、仕事のできない部下にイラついたりするのは、「ポリティカル・スキル」―― 組織スキルを持っていないから。本書は、人と組織を思うがままに動かし、自分の目標を達成し、評価を高める方法を明かす。著者は、長年、コンサルタントとして活躍する組織心理学者だ。

要約

相手との力関係を見極める

 「政治的駆け引き」。これは、人間が集まれば自然に起こるものである。目標、興味、性格の違う人が集まれば、それらを調整するための政治がどうしても必要になる。

 ここでは、そんな駆け引きを「組織で生きるためのスキル」と呼ぶ。厄介な上司や同僚とうまく付き合い、上を目指すには、組織スキルが必要だ。

レバレッジの力学を理解する

 組織スキルでは、「レバレッジ」の力学を理解することがカギになる。レバレッジとは、他人に自分のしてほしいことをさせる能力のことだ。

 人と人との関わりには、何らかの形でレバレッジが働いている。ここで、上司に昇給の相談をするという場面を想像してみよう。次の状況を比較した時、どちらが昇給の可能性が高いだろうか?

    • a この5年間、ずっと真面目に働いてきた
    • b 他の仕事のオファーを受けている

 答えはbだ。他からも求められる存在だという事実が、レバレッジを大きくしているのである。

 自分および他人が持っているレバレッジを正確に把握する能力は、組織を生きる上で欠かせない。組織内での自分の動きを決める時は、レバレッジを正しく計算しなければならない。

 自分のレバレッジを過大評価すると、エゴは満足するかもしれないが、いずれ失敗する。反対に、自信のなさから過小評価すると、目標達成に向けて前に進むチャンスを逃すことになってしまう。

絶え間なく変化する力関係に目を光らせる

 職場での力関係は常に変化している。職場でレバレッジの変化が起こるのは、誰かが昇進や降格をした時、あるいは組織の再編が行われた時だ。

 組織で自由に働く人は変化の兆しを見逃さない。力関係は常に変わるということを理解し、そしていざ変化が起こったら適切に対処する。

 一方で視野の狭い人たちは、レバレッジのシフトに気づかないか、あるいは気づいても昔のやり方に固執してしまう。その結果、組織内で「窓際族」のような状態に追いやられてしまうのだ。

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