2024年6月号掲載

「アート」を知ると「世界」が読める

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著者紹介

概要

「アートの素養は社会や人間への理解につながる」と著者は言う。民族や差別、貧困など、様々な問題へのメッセージをアートは発している、と。それをどう読み取るか? 世界97カ国を訪ね、学んだ元外交官が、古今東西の作品を基に向き合い方を解説。世界のエリートにとって不可欠な教養「アート」を、鑑賞しつつ学べる1冊だ。

要約

アートがもつ「3つの効能」

 欧米のエリートにとって、アートをチェックするのは、ごく日常的なことである。

 絵画、音楽、オペラ…。どんなアートであれ、一定の知識があり、自分独自の意見を披露できる。これが世界のビジネスエリートの“標準装備”だ。

アートはどんなビジネスにとっても有効である

 「アートが、どう役に立つんですか?」

 企業研修でアートの話をすると、だいたいこう質問される。美術館に行って「なんだか感性が刺激された」と満足しても、結果として何がどのように仕事に役立つのかよくわからない…。

 これは「アートは感じるもの」と強く思い込んでいるゆえの弊害だ。私の仮説では、アートにはビジネスパーソンに役立つ「3つの効能」がある。

①コミュニケーションツール

 アートは、絵や音楽を介して人々が共通認識をもったり、一体感を得たりすることを促す。

 人は、言葉を通して物事を理解する。母語や日常に用いる言語が違えば、微妙なニュアンスは伝わりにくい。その点、アートによる伝達は、言語よりわかりやすいともいえる。

②心を動かす

 アートは、感性を刺激して理解や気づきを与える。「心を動かす」というのは、抽象的なようで、非常に大切なことだ。なぜなら心を動かされない限り、人は行動を起こさないからである。

③思考を促す

 アートは、1つの作品が複雑な歴史的背景をもつことも多く、民族性や政治・経済に関係することもある。そのため、「世界」を読み解くためのツールとして、大いに威力を発揮する。

仮説をもとに思考し、問いかける

 ChatGPTなどの生成AIは、どのように「問い」を発するかで、引き出せる答えがまったく違う。

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