2007年7月号掲載

武士道 いかに生き、いかに死ぬか

日本独自の精神文化である「武士道」。だがそれを、我々は正しく理解しているだろうか。例えば、「武士は二君に見えず」という言葉。これは江戸時代の武家道徳で、それ以前に自然発生した本来の武士道とは似て非なるものだ。本書ではこうした武士道精神の変遷、そしてその真髄ともいえる武士の死生観などを、作家・津本陽氏が豊富なエピソードを交えつつ語る。

著 者:津本 陽 出版社:三笠書房 発行日:2007年6月
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2007年6月号掲載

クリエイティブ・クラスの世紀 新時代の国、都市、人材の条件

大ヒット映画『ロード・オブ・ザ・リング』は、ハリウッドでなくウェリントンで作られた ―― 。この例が示す通り、これまで経済、文化等の面で世界一だった米国の座が揺らいでいる。原因は、創造的な才能を持つ“クリエイティブ・クラス”の大移動にある。こうした現象を、産業革命以来の大変化という著者が、彼らを軸とする新たな競争、経済等について語る。

著 者:リチャード・フロリダ 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2007年4月
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2007年5月号掲載

〈スピリチュアル〉はなぜ流行るのか

今、スピリチュアル・ヒーリングやスピリチュアル・ケアなど、“スピリチュアル”が流行っている。これは、宗教の枠に収まりきらない宗教的なるものと言え、最近、日本の社会で、重要な役割を担いつつある。本書では、ヒット曲やベストセラー、ブログなど身近な社会現象を素材に、スピリチュアルとは何かを紹介し、我々はそれとどう向き合うべきかを考える。

著 者:磯村健太郎 出版社:PHP研究所(PHP新書) 発行日:2007年3月
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2007年4月号掲載

「人望力」の条件 歴史人物に学ぶ「なぜ、人がついていくか」

人望のある人の周りには、自然と人が集まってくる。そして、その人のために、と皆、誠意を持って働く。どうすれば、そうなれるのか。加藤清正は人使いの名人として人望があった。豊臣秀吉は斬新な経済感覚で人を惹きつけた。吉田松陰の先見力に人々は魅了された…。数々の歴史上の人物を例に挙げながら、童門冬二氏が、人望力の要諦を解き明かす。

著 者:童門冬二 出版社:講談社(講談社+α文庫) 発行日:2002年7月
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2007年3月号掲載

いい茶坊主 悪い茶坊主 強い組織とは何か

ゴマすり、おべっかつかいなど「茶坊主」には悪いイメージが先行する。だが、江戸幕府内の特殊な職業集団であった茶坊主は、協調性、情報収集力、調整力などに優れた、「江戸城内のコンサルタント」として諸大名に重用されていた。このような茶坊主の特性は、現代の厳しい雇用環境の中で生き残り、そして昇進していくために、学ぶに値する能力である。

著 者:立石 優 出版社:祥伝社(祥伝社新書) 発行日:2007年1月
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2007年3月号掲載

人生の問題がすっと解決する 名僧の一言

人間関係で悩んだり、仕事がうまくいかず落ち込んだり…。そんな悩み多き我々に、問題解決のヒントを与えてくれる書。「けんかしないでくらそじゃないか。末はたがいにこの姿」「人の心もとより善悪なし」等、一休、道元ら日本の名僧が残した数々の名言を、わかりやすい解説とともに紹介する。考え方一つで人の心は楽になり、幸せになれることがわかるだろう。

著 者:中野東禅 出版社:三笠書房(知的生きかた文庫) 発行日:2007年1月
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2007年2月号掲載

アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか 超大国に力を振るうユダヤ・ロビー

人口の上ではマイノリティなのに、米国の政治に強い影響力を持つユダヤ社会。その政治的パワーの源といえる“人脈と金脈”を分析した1冊。ユダヤ人史を専門とする大学教授の著書だけに、ユダヤ人の民族的背景にスポットを当てながら、現状に踏み込んでいく。感情論や奇想天外な空想に染められた凡百のユダヤ本とは、一線を画した研究書だ。

著 者:佐藤唯行 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2006年11月
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2007年2月号掲載

英国のバランス 日本の傾斜

同じ島国だが、日本と英国は大きく異なる。バランス感覚をもって欧米の掛け橋を目指す英国。世論が偏りがちでアジアで孤立しつつある日本。在英16年の著者が、両国の違いを浮き彫りにする中で、日本の課題を明らかにする。それは一言で言えば、“バランス感覚のなさ”だ。とかく米国一辺倒になりがちな日本人に、新たな視点をもたらしてくれる1冊である。

著 者:渡辺幸一 出版社:河出書房新社 発行日:2006年11月
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2007年2月号掲載

ラッセル 幸福論

いわゆる“世界三大幸福論”の1つ。アランの幸福論は文学的、ヒルティの幸福論は倫理的、道徳的という特徴を持つが、このラッセルの幸福論は実用主義的といえるだろう。英国の思想家ラッセルが、不幸の原因と、幸福になるための知恵を解き明かす。不幸の原因を分析した部分では身につまされ、後半では「それでも幸福になれる」と勇気を与えられる。

著 者:バートランド・ラッセル 出版社:岩波書店(岩波文庫) 発行日:1991年3月
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2007年1月号掲載

中国古典の名言・名句三百選

「合うは離れの始め、楽しみは憂いの伏す所」「一利を興すは一害を除くに若かず」…。『論語』や『荘子』など、中国古典の中に登場する名言は、千年、二千年という年月を経てもなお、我々の心に響き、人生の指針となるものも多い。本書は、そうした珠玉の言葉を凝縮した1冊。50音順に、1頁に1つの言葉が紹介されているので、辞書としても活用できる。

著 者:守屋 洋 出版社:プレジデント社 発行日:2006年11月
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2006年9月号掲載

日本史に刻まれた最期の言葉

名君、武将、名僧、学者…。わが国の歴史を彩ってきた偉人たちの“最期の言葉”を、古代から編年的に時代を追って紹介した書。苦難を乗り越え、生を燃焼し尽くした者たちの言葉が、童門冬二氏ならではの語り口で、味わい深く披露される。重く、力強いこれらの言葉は、様々な悩みを抱える現代人にとって、生きていく上での大きな励まし、ヒントになることだろう。

著 者:童門冬二 出版社:祥伝社(祥伝社新書) 発行日:2006年7月
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2006年8月号掲載

「中興の祖」の研究 組織をよみがえらせるリーダーの条件

ビジネスの世界だけでなく、政治の世界でも行政でも、「改革」が求められている。だが、一部の例外を除けば、お世辞にも改革がうまくいっているとは言い難い。なぜなのか? 改革を成し遂げるには、何が必要なのか? その答え、すなわち「組織をよみがえらせるリーダーの条件」を、「中興の祖」と呼ばれる歴史上の人物の言動から学ぼうというのが本書である。

著 者:童門冬二 出版社:PHP研究所 発行日:2006年6月
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2006年8月号掲載

30代未婚男

30歳を過ぎても結婚しない男たち。相手がいない、お金がない、自由な時間が大事…。彼らは結婚しないのか? できないのか? やがては「男性の3人に1人が一生独身」という時代がやってくる!? 数多くのインタビュー、アンケート調査のデータをもとに、「男性の未婚化」現象を探ると、その背景や構造のみならず、いくつかの「罠」も見えてきた ―― 。

著 者:大久保幸夫、畑谷圭子、大宮冬洋 出版社:NHK出版(生活人新書) 発行日:2006年6月
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2006年8月号掲載

安岡正篤一日一言 心を養い、生を養う

『人物を修める』『東洋人物学』『先哲講座』『日本精神の研究』『運命を創る』『佐藤一斎「重職心得箇条」を読む』…。東洋学の大家であり、日本人の精神のあり方を説き続けてきた故・安岡正篤氏の遺した数々の名著は、今も多くの人々に読み継がれている。本書は、そうした著作の中から琴線に響く言葉を抽出し、「一日一言」としてまとめたもの。

著 者:安岡正泰(監修) 出版社:致知出版社 発行日:2006年6月
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2006年7月号掲載

ユダの福音書を追え

1800年前、キリスト教の世界で「異端」のレッテルを貼られ、禁書とされた『ユダの福音書』。この幻の福音書の写本が、長い時を経て、1970年代半ばにエジプトの洞穴で見つかった。そして、その解読作業が進むにつれ、明らかになったのは、従来の常識を覆す、驚くべき事実だった。何と、ユダは“キリストを売った男”ではない、というのだ!

著 者:ハーバート・クロスニー 出版社:日経ナショナル ジオグラフィック社 発行日:2006年5月
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2006年6月号掲載

この国のけじめ

本書は、大ベストセラー『国家の品格』(新潮新書)の著者・藤原正彦教授が、03年からの3年間、新聞や雑誌に寄稿したエッセイを集めたもの。すなわち、『国家の品格』の母体となった論考集である。時事評論から教育論、私生活から作家批評まで、幅広い分野を網羅してあり、『国家の品格』への理解がさらにすすむ1冊。

著 者:藤原正彦 出版社:文藝春秋 発行日:2006年4月
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2006年5月号掲載

食がわかれば世界経済がわかる

今、マックやコーラの売上が低迷し、日本食が世界的ブームとなっている。こうした食の世界を見ることで、近代西欧文明の問題点が浮かび上がり、文明の西から東への動き、「リ・オリエント」現象が見える ―― 。“ミスター円”こと榊原英資氏が、「食」という視点から人類の歴史や文化、そして世界経済のパラダイムシフトを解き明かしたユニークな1冊。

著 者:榊原英資 出版社:文藝春秋 発行日:2006年2月
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2006年2月号掲載

使える 弁証法 ヘーゲルが分かればIT社会の未来が見える

世の中の変化の本質を鋭く洞察し、未来を予見した書を数多く世に送り出す田坂広志氏。そんな氏が、未来を予見する時に使うもの、それは驚くなかれ、「哲学的思索」だという。かつて、“複雑系の知”を見事なまでに平易に解説した氏が、今回は、ドイツの哲学者ヘーゲルの「弁証法」を紐解きながら、未来を読む、その技術を解き明かす。

著 者:田坂広志 出版社:東洋経済新報社 発行日:2005年12月
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2006年2月号掲載

「貞観政要」のリーダー学 守成は創業より難し

中国の長い歴史の中でも、屈指の名君として知られる唐の太宗・李世民。その太宗と重臣たちとの問答を通じて、政治の要諦をまとめた『貞観政要』は、北条政子や徳川家康も愛読し、多くの歴代天皇がその御進講を受けたという“帝王学の原典”である。全10巻40篇から、さわりを抽出し、現代語訳を付した上で、わかりやすく解説する。

著 者:守屋 洋 出版社:プレジデント社 発行日:2005年12月
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2006年1月号掲載

国家の品格

現在、わが国では、グローバル化は推進すべき、との論調が主流である。そんな中にあって、この趨勢に闘いを挑み、“孤高の日本”たれと説く、異色の日本論。欧米社会の根底にある「論理」、そして「自由」「平等」といった概念の限界を明らかにするとともに、わが国古来の「情緒と形」の大切さについて述べる。今日本に必要なものを示し、日本人に自信を与える1冊だ。

著 者:藤原正彦 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2005年11月
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