2016年7月号掲載

シンギュラリティは近い[エッセンス版] 人類が生命を超越するとき

人工知能(AI)の世界的権威、レイ・カーツワイル。彼の600頁を超える大著、『ポスト・ヒューマン誕生』の主要部分をまとめたエッセンス版である。説かれるのは、テクノロジーが急成長し、人間の生活を大きく変える「シンギュラリティ」(技術的特異点)について。人類が生物としての限界を超える、驚くべき未来が描かれる。

著 者:レイ・カーツワイル、NHK出版(編) 出版社:NHK出版 発行日:2016年4月
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2016年7月号掲載

新しい幸福論

この30年弱で、日本の貧困率は12%から16.1%に。国民の所得の格差は拡大している。こうした中、どうすれば幸福に生きられるのか。格差研究の第一人者が、経済学および哲学、社会学などの観点から考察した。貧困を生む社会的背景、格差是正の現状などが述べられるとともに、心豊かな人生を送るためのヒントが示される。

著 者:橘木俊詔 出版社:岩波書店(岩波新書) 発行日:2016年5月
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2016年5月号掲載

規制の虜 グループシンクが日本を滅ぼす

2011年の福島第一原発事故は「人災」。そう結論付けた「国会事故調」で委員長を務めた著者が、活動・報告書を振り返り、日本社会の問題点を考察した。規制当局(原子力安全・保安院)が国民の安全や利益ではなく、事業者(東電)の利益のために機能する「規制の虜」。これと同じ構造が日本のあちこちにあると警鐘を鳴らす。

著 者:黒川 清 出版社:講談社 発行日:2016年3月
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2016年5月号掲載

いのちを“つくって”もいいですか? 生命科学のジレンマを考える哲学講義

出生前診断、iPS細胞による再生医療…。近年、バイオテクノロジー(生命工学)の進歩が目覚ましい。だが、そこに規制やルールはなくていいのだろうか? 着床前診断による“産み分け”、人間の“品種改良”等々、「いのちの倫理」に関わる事例を挙げ、テクノロジーの発展がもたらす生命科学のジレンマについて考える。

著 者:島薗 進 出版社:NHK出版 発行日:2016年1月
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2016年4月号掲載

日本人が知らない国際情勢の真実

グローバル化するイスラム過激派のテロ、ロシアによるシリアへの軍事介入、中国が強行する南シナ海での大規模な埋め立て工事…。近年、大きく変動し始めた国際情勢。これを、どう読み解くか。報じられるニュースが、今後、世界の行方を左右する重大事象に発展するか否かを見分ける手法 ―― 歴史の大局観の磨き方を語る。

著 者:宮家邦彦 出版社:KADOKAWA 発行日:2016年2月
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2016年3月号掲載

牛肉資本主義 牛丼が食べられなくなる日

副題は「牛丼が食べられなくなる日」。そんな事態が、私たちの知らない間に進んでいる。犯人は、利益のためなら何でもやる「マネー資本主義」。リーマンショック後、次の餌食を牛肉に定めたグローバルマネーが、世界中で牛肉争奪戦を繰り広げているのだ。こうした「強欲化する世界」に、『里山資本主義』の著者が斬り込んだ。

著 者:井上恭介 出版社:プレジデント社 発行日:2015年12月
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2016年3月号掲載

スーパーパワー Gゼロ時代のアメリカの選択

世界は「Gゼロ」の時代へ ―― 。今日、主要先進国が指導力を失い、アメリカも世界の安定に積極的に関わろうとしなくなりつつある。そんな状況を表す、「Gゼロ」という言葉の生みの親、イアン・ブレマー氏が、今後、アメリカが世界で演じるべき役割を考察。同国の抱える国内問題を踏まえつつ、歩むべき道を提言する。

著 者:イアン・ブレマー 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2015年12月
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2016年3月号掲載

アンドロイドは人間になれるか

姿や動き、声が人間そっくりの美人アンドロイドが登場するなど、近年、ロボットの進化が目覚ましい。人と見まがうばかりの彼・彼女らの存在は、私たちに次の問いを突き付ける。「ロボットと人間の境界とは何か」「人間とは何か」。哲学的ともいえるこの問題を、世界的ロボット工学者が、開発したロボットを紹介しつつ考える。

著 者:石黒 浩 出版社:文藝春秋(文春新書) 発行日:2015年12月
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2016年2月号掲載

「超」情報革命が日本経済再生の切り札になる

人工知能、ビッグデータ、IoT…。最新のIT技術を活用した、新しいサービスや市場が生まれている。だが日本は、その重大さを認識していない。このままでは、IT技術で成長を続ける米国と日本との差は広がるばかり。こう警告し、日本経済が生き残るには、規制緩和によって最新技術の成果を取り入れることが不可欠、と説く。

著 者:野口悠紀雄 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2015年11月
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2016年2月号掲載

私たちはどこまで資本主義に従うのか 市場経済には「第3の柱」が必要である

“経営学の巨匠”が、資本主義の暴走に警鐘を鳴らす。今日の米国では、上位1%の富裕層に富が集中し、大企業は政治献金を通じて、自分たちに有利なように政治を動かしている。こうしたバランスを欠く社会を再生するには、企業、政府の他、NGOや社会事業などから成る「多元セクター」が、社会の柱として必要だという。

著 者:ヘンリー・ミンツバーグ 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2015年12月
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2016年2月号掲載

ほめると子どもはダメになる

叱られるとムカつく。興味のないことはやりたくない…。傷つきやすく、鍛えることが難しい若者が増えている。それは、欧米流の「ほめて育てる」子育てを、表面だけ真似たことが大きい。20年ほど前から広まった新しい教育論が、日本社会では様々な歪みをもたらすこと、それを正すために親がなすべきことを述べる。

著 者:榎本博明 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2015年12月
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2016年1月号掲載

ジオエコノミクスの世紀 Gゼロ後の日本が生き残る道

ロシアによるクリミア半島編入、南シナ海での領土問題…。争いが絶えない今日の世界を見る時、カギとなるのが「ジオエコノミクス(地政経済学)」である。国が安全保障も加味して経済政策をつくり、それを推進するための戦略理論だ。この、ジオエコノミクスを軸に世界情勢、日本のビジネスリーダーがなすべきことを語る。

著 者:イアン・ブレマー、御立尚資 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2015年10月
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2016年1月号掲載

ロボットの脅威 人の仕事がなくなる日

今日、テクノロジーの進歩が目覚ましい。ニュースの記事を書いたり、自ら作曲する人工知能まで誕生している。ただ、これを喜んでばかりもいられない。このまま技術の進歩が続けば、人の仕事が消えかねない ―― 。シリコンバレーの起業家が、“機械が労働者そのもの”になった時、社会、経済はどうなるのか、明らかにする。

著 者:マーティン・フォード 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2015年10月
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2016年1月号掲載

中韓産業スパイ

日本は、産業スパイの“天国”だ! 2007年にはデンソーの中国国籍の元社員が社内情報を持ち出し、12年には新日鉄住金のOBが韓国企業に情報を洩らすなど、日本の先端技術の流出が止まらない。日本企業は中国・韓国の産業スパイから会社を守るために何をすべきか。彼らの手口や対抗策について、日経の専門記者が詳述する。

著 者:渋谷高弘 出版社:日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ) 発行日:2015年11月
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2015年12月号掲載

決定版 インダストリー4.0 第4次産業革命の全貌

「インダストリー4.0」(第4の産業革命)とは、ドイツが進める国家プロジェクトのこと。インターネットと人工知能を活用し、生産や流通の自動化、スマート化を図るものだ。米国でも、産業全体をスマート化しようという動きが進む。今、世界に広がりつつある、これら「21世紀の産業革命」の概要、今後ビジネスに及ぼす影響などを、本書はわかりやすく説明する。

著 者:尾木蔵人 出版社:東洋経済新報社 発行日:2015年10月
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2015年12月号掲載

データで読み解く中国の未来 中国脅威論は本当か

近年、日中関係が思わしくない。嫌中感情が高まっているが、食料問題の研究者として何度も訪中し、同国の実情をよく知る著者は言う。日本の針路を誤らせないためには、中国について「感情に流されず、冷静に分析する必要がある」。本書では、中国政府や国際機関などのデータをもとに、「急速に伸びる輸出」と「膨張政策」の2つの観点から、中国の未来を見通す。

著 者:川島博之 出版社:東洋経済新報社 発行日:2015年10月
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2015年12月号掲載

経済は、人類を幸せにできるのか? 〈ホモ・エコノミクス〉と21世紀世界

本書は経済と人類の幸せという、根源的な課題について考察した書である。今日、物質的には豊かになったのに、幸せを実感しにくい。人の幸福感は、何に左右されるのだろう。フランスを代表する経済学者が、歴史的な転換期を迎えた経済と人間の関係について、経済学はじめ様々な観点から解説する。ちなみに『21世紀の資本』を著したトマ・ピケティは、著者の教え子。

著 者:ダニエル・コーエン 出版社:作品社 発行日:2015年10月
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2015年12月号掲載

脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住

近年、東京から他の地域へ移住する人が増えている。著者はこの動きを「あたらしい移住」と呼び、従来のUターンなどによる移住と区別する。都会生活に疲れたからでも、田舎暮らしを楽しむためでもなく、自分のライフスタイルの実現のために移住する ―― 。今、日本で起こりつつある新たな地域移住の背景、流れ、メリットなどを、豊富な取材をもとに述べる。

著 者:本田直之 出版社:毎日新聞出版 発行日:2015年9月
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2015年12月号掲載

「世間」とは何か

「そんなことでは世間に通用しない」「渡る世間に鬼はなし」などと、私たちは普段何気なく“世間”を口にする。だが、言葉の意味を正しく捉えている人は少ない。世間とは何か、社会とどう違うのか、長い歴史の中でどう捉えられてきたのか。西洋の社会と個人を探究してきた歴史家が、世間の本質を解き明かす。日本社会の独特な構造を知る上で、参考になる1冊だ。

著 者:阿部謹也 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:1995年7月
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2015年11月号掲載

China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

中国の指導者の考え方も我々と同じ。中国は民主的で平和的な大国になる ―― 。米国の政治家や外交官は、こんな仮説を信じてきた。だがそれは誤りだったと、対中政策に深く関わってきた著者は言う。実は世界覇権を目指し、着々と手を打っていたのだ。本書では、その戦略、中国共産党革命100周年の2049年までに世界一の強国になるという中国の野望を暴露する。

著 者:マイケル・ピルズベリー 出版社:日経BP社 発行日:2015年9月
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