マッキンゼーが予測する未来

Original Title :NO ORDINARY DISRUPTION

国際・世界情勢社会・政治
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著者紹介

概要

世界は今、激変しつつある。産業や企業、さらには国や都市が、従来の常識では考えられない方向へ動いている。マッキンゼーの研究部門の著者たちは、こうした変化をもたらしているのは“4つの破壊的な力”だという。それがいかなるものか、そして企業の対応策、物の見方をリセットするための戦略思考を、各種事例を交え説く。

要約

異次元の都市化のパワー

 世界は今、破壊的な力を持つ4つの根本的なトレンドによりもたらされた、劇的な変化のほぼ中途にある。

 そのどれか1つだけをとっても、グローバル経済がこれまでに経験した経済的変化、例えば先進国における産業革命と比肩しうる規模である。

 4つのトレンドは、その力と規模を増し、影響し合い、巨大な変化を作り出す。私たちの住む世界を変える、これらの力について説明しよう。

*  *  *

 最初のトレンドの変化は、経済活動とダイナミズムの重心となる場所の移動である。

世界経済には重心があり、移動し続けてきた

 新興国の急速な工業化により、世界経済の重心は、欧米から中国などの新興国市場に移動した。そうした国々の農村から都市への人口移動により、驚くべき成長の加速が起こっている。

 2013年の世界経済活動の規模、1兆8000億ドルのうち、中国だけで1兆ドル ―― 60%を占める。今や中国こそが、世界最大の製造工業国だ。そしてインド、インドネシア、ブラジルなどの新興諸国が、世界の主要な製造工業国となっている。

 だが、こうした国々の経済成長は、これから起きる変化の前触れでしかない。2025年までの間に、新興国全体の成長率は先進工業国より75%高くなる。年間消費額は30兆ドルに達し、世界経済合計消費の約半分を占めるまでに増加する。そして25年までに、世界経済の重心は中央アジアになると予測されている。

都市化の世紀

 では、なぜ今、この変化が起こっているのか?その背景には、あるトレンドが存在する。それは「都市化」だ。過去何世紀もの間、世界中の人々が、もっと高い所得、より良い生活を求めて都市へ移動した。しかし、今日の都市化のスピードと規模は、過去に類を見ないものである。

 過去30年の間、世界の都市人口は、平均すると毎年6500万人増加してきた。この年間都市人口増加数は英国の総人口に匹敵し、また都市人口の成長のほとんどは中国とインドで起こった。

 2025年までに、アジアでは25億人近くが都市部に住んでいるだろう。つまり、ほんの10年余りのうちに、アメリカの現在の都市住民人口2億5000万人の、中国は3倍、インドは2倍の都市住民を擁することになる。

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