2017.3.10

”資本主義”は限界を迎えつつあるのか?

”資本主義”は限界を迎えつつあるのか?
昨年は、「ブレグジット(Brexit:英国のEU離脱)」や「トランプ・ショック」など、世界に大きなインパクトを与える出来事が相次ぎました。
その衝撃が冷めやらぬ中、2017年はフランス、ドイツなど欧州を中心に、総選挙や大統領選挙が実施されます。
欧州のみならず、世界経済の行く末をも左右する、これら大型の政治イベント。
勝敗の行方はどうなるのか、世界を取り巻く潮流が激変しつつある今日、専門家ですら予測するのは困難でしょう。
では、なぜ、潮流はここまで大きく変わったのか?
多くの識者が指摘するように、資本主義経済は限界を迎えようとしているのか?
今回は、そのあり方が問われる“資本主義”について、深く考察する上で目を通しておきたい9冊を選びました。

2017年2月号掲載

最後の資本主義

米国はじめ先進諸国で、貧富の差が拡大している。クリントン政権で労働長官を務めた著者によれば、原因は「市場のルール」の作り方にある。すなわち、富裕層や大企業が政府へのロビー活動等を通じて、自分たちが儲かる仕組みを築いているのだ。これを、より良く公平なものとすべく、市場メカニズムの現状にメスを入れた。

著 者:ロバート・B・ライシュ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2016年12月
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2016年2月号掲載

私たちはどこまで資本主義に従うのか 市場経済には「第3の柱」が必要である

“経営学の巨匠”が、資本主義の暴走に警鐘を鳴らす。今日の米国では、上位1%の富裕層に富が集中し、大企業は政治献金を通じて、自分たちに有利なように政治を動かしている。こうしたバランスを欠く社会を再生するには、企業、政府の他、NGOや社会事業などから成る「多元セクター」が、社会の柱として必要だという。

著 者:ヘンリー・ミンツバーグ 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2015年12月
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2014年11月号掲載

じゅうぶん豊かで、貧しい社会 理念なき資本主義の末路

副題「理念なき資本主義の末路」。かつてケインズは、資本主義の明るい未来を説いた。万人の生活水準は何倍も向上し、1日の労働時間は3時間になると。そして今。先進国は豊かな社会を実現したが、労働時間は減らず、所得格差は広がり、人々は競争に明け暮れている。こうした現状を憂えるケインズ研究の大家が、貪欲を煽る今の資本主義へなぜ至ったかを説く。

著 者:ロバート・スキデルスキー、エドワード・スキデルスキー 出版社:筑摩書房 発行日:2014年9月
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2012年4月号掲載

資本主義以後の世界 日本は「文明の転換」を主導できるか

リーマン・ショック、ユーロ危機、拡大する所得格差、そして地球環境の破壊…。様々な問題を抱え、閉塞状況に陥った今日の資本主義を考察し、未来を展望した書である。資本主義の歴史を概観しつつ、その行き詰まりの原因を解き明かし、いずれ「資本主義以後の世界」が確実に訪れると指摘。その時には、西洋近代思想の根本的な価値観の転換が必要だと説く。

著 者:中谷 巌 出版社:徳間書店 発行日:2012年1月
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2011年10月号掲載

余震 そして中間層がいなくなる

クリントン政権時代の労働長官であり、オバマ大統領のアドバイザーも務めたロバート・B・ライシュが、米経済の現状に切り込んだ。一部の富裕層に富が集中し、中間層は正当な分け前にあずかれない。その格差の背後にあるものを抉り出すとともに、中間層に繁栄を取り戻すために実施すべき政策について提言する。今後の資本主義のあるべき姿を模索した労作。

著 者:ロバート・B・ライシュ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2011年7月
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2009年9月号掲載

目に見えない資本主義 貨幣を超えた新たな経済の誕生

今回の世界経済危機の中で、我々が深く考えるべきは“対症療法”でなく、「これから資本主義はどう変わっていくべきか」ということだ ―― 。資本主義の未来について、田坂広志氏が語る。その考察によれば、今後、経済原理に「5つのパラダイム転換」が生じ、貨幣という尺度で測れない、信頼、文化といった「目に見えない価値」を重視する社会が訪れるという。

著 者:田坂広志 出版社:東洋経済新報社 発行日:2009年8月
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2008年6月号掲載

資本主義と自由

シカゴ学派の代表的な経済学者ミルトン・フリードマン。「国家の裁量による政策をできるだけ排除し、市場の自由な調節に任せよ」 ―― 。こう主張した彼の著書『資本主義と自由』は1962年の刊行後、長らく絶版となっていた。その書が新たな訳で蘇った。50年以上前の本だが、内容は全く古びておらず、まるで今日の経済問題を論じているかのようである。

著 者:ミルトン・フリードマン 出版社:日経BP社(日経BPクラシックス) 発行日:2008年4月
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2008年8月号掲載

暴走する資本主義

市民、労働者を軽んじる今の資本主義 ――「超資本主義」のあり方に、警鐘を鳴らした書である。経営者は絶えず競争に追い立てられ、労働者は失業の不安に怯えながら生きる。こうした弱肉強食の社会になったのは、資本主義が暴走し、民主主義を締め出しているからだ、と指摘。現在の資本主義のもたらす、社会的な負の側面を克服するにはどうすればよいのかを説く。

著 者:ロバート・B・ライシュ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2008年6月
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2008年12月号掲載

強欲資本主義 ウォール街の自爆

サブプライム問題を発端にした金融危機により、その栄華に終止符が打たれたウォール街。失敗の原因は、そこにはびこる「強欲資本主義」にある ―― 。前著『さらば、強欲資本主義』(亜紀書房)で、ただ利益だけを追い求める強欲資本主義を批判した著者が、欲にまみれたウォール街の実態を暴く。そして、大不況に向かいつつある世界経済に対し、処方箋を提示する。

著 者:神谷秀樹 出版社:文藝春秋(文春新書) 発行日:2008年10月
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