新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2024年11月号掲載
自分のことは自分で何とかすべき、他人を頼るなど“無責任”だ ―― 。新自由主義の広がりにつれ、声高に叫ばれるようになった「自己責任論」。これに気鋭の哲学者が異を唱えた。助けを求めることこそ、むしろ責任ある行動だ、と。誰かに押し付け、人々を分断するのではない、「利他」を促す、新たな「責任」のあり方を示す。
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2024年10月号掲載
“老い”は誰にでも訪れる。そして、歳を重ねるほどに私たちは悩み、迷う。「あの時、ああしていれば」「これから自分はどうなるのか」…。こうした葛藤とどう向き合えばいいのか? そのヒントは、『歎異抄』が授けてくれる。私たちの「生き方」を問い直すこの書の教えを、作家にして僧侶である著者が多面的に読み解く。
1941年の真珠湾攻撃。日本に、この勝算なき戦いを決断させたのは、ルーズベルト大統領の外交だった! 米国陸軍戦略研究所によれば、石油の全面禁輸などの経済制裁で“隷属か戦争か”と究極の選択を迫った結果、戦争に至った。本書は、当時の米国外交を分析し、教訓を引き出す。“勝者”側から開戦の真相に迫る、新視点の書だ。
2024年9月号掲載
イスラエルと衝突するハマス、西側と対立するイラン…。数々の紛争が、現在進行形で起きている中東地域。根源には何があるのか? この地の歴史的・民族的背景、紛争の背後に潜む一神教の思考などを踏まえ読み解く。文化や慣習など、日本とはまるで異なる世界観を持つイスラム世界。その実像を浮き彫りにした1冊だ。
「人間」。それは、14世紀のルネサンス以来、“万物の尺度”とされてきた。だが今日、「人間主義(ヒューマニズム)」が揺らぎ始めている。ゲノム編集技術や人工知能の発展により、「ポスト・ヒューマン(人間以後)」への道が開かれつつあるのだ。この「人間の消滅」と哲学や思想、さらには資本主義とのかかわりなどについて、わかりやすく述べる。
2024年8月号掲載
市場経済・近代的企業・技術が牽引した「長い20世紀」は終わった ―― 。1870年から2010年まで、人類史上初めて「経済」が主役となった世紀を克明に描き出す。「長い20世紀」の始まり、この世紀が人々や社会にもたらしたもの、そして迎えた終焉。大局的な視点から「経済成長は人類を幸福にしたか?」を問う1冊だ。
哲学の教鞭をとる著者が、代表的な西欧哲学者10人を紹介。なぜ、プラトン哲学は理想主義と呼ばれるのか。彼の弟子アリストテレスが師の考えを批判したわけは? デカルトの名言「われ思う、ゆえにわれあり」はいかにして誕生したのか…。賢人らの思想をわかりやすく説いた教科書として、フランスでベストセラーとなった1冊。
1970年代以降、英米から世界に広がった“新自由主義”。自由市場を信奉し、小さな政府や規制緩和を掲げるそれは、今、社会の格差を増大させる一因となっている。なぜ、このような思想が世界に浸透したのか? 政治経済の中枢を占める人々の思惑、そして新自由主義を各国に受け入れさせた手練手管を、歴史を辿り明らかにする。
2024年7月号掲載
「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」。この一節がよく知られた、近世を代表する武士道の名著である。全11巻から成る『葉隠』の中から、本書では90ほどの教えを選り抜き、現代語訳とともに紹介する。「大器は晩成す」「水を飲ませるように意見せよ」といった、『葉隠』が説く武士の道は、現代人の生き方の指南ともなる。
2024年6月号掲載
2023年10月7日、イスラーム主義組織ハマスがイスラエルを奇襲攻撃した。それは一見、パレスチナ側の暴挙にも思えるが、中東問題に詳しい著者は「起こるべくして起きた」と指摘。パレスチナ人に対する差別・虐待、暴走するイスラエル政権…。泥沼化するガザ紛争の実態と、背景にある歴史的、思想的要因を描き出す。
「アートの素養は社会や人間への理解につながる」と著者は言う。民族や差別、貧困など、様々な問題へのメッセージをアートは発している、と。それをどう読み取るか? 世界97カ国を訪ね、学んだ元外交官が、古今東西の作品を基に向き合い方を解説。世界のエリートにとって不可欠な教養「アート」を、鑑賞しつつ学べる1冊だ。
禅とは何か? それは哲学のようでもあり、宗教のようにも、瞑想の一種にも見える。だが、これらはすべて誤解だ。そんな、一般人には難解に思える禅の世界を、禅学の泰斗が丁寧に説く。禅とは、すべてのものを「ありのままに見る」こと ―― 。禅の目的や実践、「悟り」などについての解説を通じ、その本質を明らかにする。
2024年5月号掲載
70万年前の誕生以来、人間は常に何らかの仕事をしてきた。この長きにわたる労働の歴史を繙きつつ、全世界の「人間と仕事のかかわり」、そして未来の働き方を示した大著である。オランダの社会経済史家である著者は言う。時代が変わっても、仕事の原則は変わらない。人は「意義、協力、公正」を労働の中に求めるだろう、と。
電気自動車、人工知能(AI)、メタバース…。新発明の数々を、メディアは「世界を一変させる」ともてはやす。しかし、「発明(インベンション)」=「イノベーション」にあらず。歴史を辿れば、失敗に終わった発明も多い、と世界屈指の思想家は言う。本書では、「失敗したテクノロジー」を具体例を挙げて検証。ニュースが報じない事実を語る。
2024年4月号掲載
戦後アメリカは、アフガン戦争やイラク戦争など、イスラーム世界への軍事介入を続けてきた。一方で、エルサレムをイスラエルの首都と認めるなど、親ユダヤの姿勢を取る。だが今、アメリカの対イスラーム観は若者を中心に変容しつつある。本書は、その背景にあるものを明らかにし、アメリカとイスラームの関係性を考察する。
2024年3月号掲載
幕末~明治を生きた政治家・軍人、西郷隆盛。その人気は絶大で、晩年、鹿児島で暮らす彼の下を多くの人が訪ねたという。その時、聞き書きした言葉を編纂したのが1890年刊の『西郷南洲翁遺訓』だ。リーダーシップを執る人の資質や人材の用い方など、指導者の徳を磨くための教えが記されたこの古典を、平易な現代語訳で紹介する。
2024年2月号掲載
「大義のために戦う戦争と、大義を問い直して提示する哲学は、基本的に繋がっている」。こう述べる著者が、ペルシア戦争からウクライナ戦争まで、様々な戦争を取り上げ、哲学と戦争との関係性を説いた。なぜ、哲学が戦争と関わるのか。プラトン、カントといった哲学者は戦争についてどう語ったのか。歴史を辿りつつ詳説する。
20世紀の戦争はなぜ起こり、なぜ各国に甚大な被害をもたらしたのか? 国際政治学者・高坂正堯が「戦争の世紀」を振り返った。その分析は、ロシアや中東など戦争の脅威が高まる今日の世界に、改めて政治と外交が果たすべき責任を突きつける。冷戦終結期の1990年に行われた氏の“幻の名講演”を、初めて書籍化したもの。
人々の幸福を最大化することを目指す「功利主義」。経済学者ジェレミー・ベンサムが唱えたこの理論を、19世紀英国を代表する自由主義哲学者が発展させ提示した。「満足した豚であるよりも、満足しない人間である方がましである」。こう述べ、人間は下劣な快楽ではなく、知的で高級な快楽により望ましい幸福が得られると説く。
2024年1月号掲載
宗教には、大きな力がある。救いになる時もあれば、国と国との争いに至ることも。古くより今日まで、人の心から決して離れない宗教。これは、いつ生まれ、どのように進化したのか? なぜ、人は信仰するのか? 人類学や心理学、神経科学など、様々な視点から「宗教」を考察する。著者は、世界的に知られる進化心理学者。
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