人を育てるために私が気をつけていることが2つある。
 1つめは、能力を見極めることだ。もっとも、能力のある人は過去の実績を見ればわかる。
 2つめは、そうやって見出した能力のある人に対して、能力以上の仕事を与えて育てるということだ。

解説

 日本を代表する化学メーカー、信越化学工業。同社を世界屈指の優良企業に育てあげた金川千尋氏は、会社の力を決定づける要因の1つとして「上に立つ人の能力の高さ」を挙げる。能力の高い人をいかに多く育てるかが、会社の命運を決めるというのだ。
 では、能力の高い人はどうしたら育てられるのか。その答えが、上掲の言葉である。
 氏は、能力のある人には「倍の仕事」を与えて育てるのが一番だと説く。例えば、その人の能力が現状で100だとすれば、150とか200の目標を与えるのである。
 一見、無茶なやり方と思われるかもしれない。しかし、100の能力に対して100の仕事をしている時は、忙しそうに見えても実は余力があるものだ。そこに150とか200の仕事を与えると、頭を使い、無駄を省いて効率よく仕事をするようになる。結果的に、200の仕事ができる能力が身につくのである。

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