R・W・エマソンは、「われわれの行動の根源は思い ―― 精神である」と言いました。
よく考えてみると、私たちの世界は思考によって支配され、外界にあるもののすべてはもともと私たちの心の中に存在していたのだ、ということがわかってきます。結局、二千数百年前に仏陀が言われたとおり「万物はわれわれの思考の産物」なのです。
あなたの一生も、あなたの思い ―― すなわちあなたの精神の思考によってつくりあげられるものです。(中略)
つまり、成功の秘訣は外界にあるのではなくて、あなたの持つ「考える力」にあるのです。
解説
「できると信じればきっとできる」という言葉を耳にしたことがあるだろう。信念は、私たちの願いを果たすための原動力である。
あなたが病気だとして、心の底深く「きっと治るぞ」という思い ―― 信念が宿っていれば、治る力が強くなるのである。
同様のことは仕事においてもいえる。単に一生懸命働いても、これといった成功を成しとげられない人は多い。ただ精一杯働くということ以外にも、もっと大切な何かが必要なのだ。
その何かこそ、「創造的なものの考え方」と「それを成しとげられるという信念」である。
歴史上の成功者は、この2つによって成功したのであって、その人の手や足や肉体は、単にその精神を助けたにすぎない。
求めるものは、金銭でも、名誉でも、知識でも、何でもよい。何を求めるにせよ、自分の中に燃えるような欲求として持ち続けさえすれば、達成は難しくない。
編集部のコメント
「心の底から願えば必ず叶う」
『信念の魔術』は、このシンプルなメッセージによって多くの人々を成功と繁栄に導いてきた、自己啓発の名著です。
原著の刊行は1948年。以来、70年以上にわたり、世界中で読み継がれてきました。
この『信念の魔術』の新訳版として2013年に刊行された本が、『[新訳] 信念の魔術 人生を思いどおりに生きる思考の原則』(C・M・ブリストル/ダイヤモンド社)です。
著者のC・M・ブリストルは、1891年生まれのアメリカの実業家。1929年に始まった大恐慌の際には、投資銀行の副頭取として、危機に陥った会社の再建に奔走したといいます。
そして、経営の立て直しに向けて暗中模索する中、彼が会得したのが、「信念ひとつで人生は変わる」という実践哲学でした。
こうした彼の考え方には、疑いの目を向ける方もいるかもしれません。信念を持つだけで、人生を変えることなど本当にできるのか、と。
ブリストルは、こう説明しています。
「あなたは、自身の人生において何を求めるか、まず確かな考えを持たなければなりません。…いままでにないものを求める気持ちは、あなたに特別な努力をさせます。つまり、信念の力が、あなたの内部に1つの動力を起こすのです。それによって人生に余分な価値が生まれてくるわけです」
そして、こうした論理的な解説に加え、信念の力によって人生を一変させた人たちの実例を豊富に紹介することで、自身の考えの正しさを本書で説いています。
人生を豊かにするのは、意志とそれを継続する力である。あなたを困難に打ち克たせるエネルギーは、常にあなた自身が持っている…。
『[新訳] 信念の魔術』が繰り返し説く哲学は、シンプルであるがゆえに普遍的で、一生色褪せないものです。ビジネスから日々の生活まで、そのアドバイスは広く活かすことができるでしょう。困難を乗り越えて、素晴らしい成功を手に入れたい――そう願う方に、一読をお勧めしたいロングセラーです。




