- 帝王学には3つの柱があります。
- 第1の柱は
- 「原理原則を教えてもらう師をもつこと」
- 第2の柱は
- 「直言してくれる側近をもつこと」
- 第3の柱は
- 「よき幕賓をもつこと」
解説
中国5000年の歴史が生み出した叡智に、「帝王学」がある。上記の通り、その要諦は3つある。
最初の柱の「原理原則」とは、いつ、いかなる時代、場所においても例外なく通用する物事の原則である。これを教えてくれる先生をもつこと、それが帝王学の第1の柱である。
第2の柱の「直言してくれる側近をもつ」というのは、上に立てば立つほど、耳に逆らう情報が入りにくくなるからだ。このような側近は、トップがその気にならなければ、絶対にもてない。
「一国、争臣なければ殆うし」という言葉がある。「争臣」とは、主君に直言して争う臣のこと。争臣をもたず、調子のいいことしか耳に入れない臣ばかり侍らせていると、国が危うくなる。
第3の柱である「幕賓」とは、パーソナル・アドバイザーのことである。帝王のために役立ちたいという思いはあるが、裃を着る窮屈さはかなわないという、一種の浪人的風俗と気骨をもった人物だ。
この幕賓は、帝王に魅力がなかったら、絶対に現れない。逆に言えば、幕賓を何人もっているかによって、帝王の器量が決まるのである。
編集部のコメント
『十八史略』は、中国に伝わる正しい歴史、つまり正史十八の史書を省略して綴った書です。宋代の末期頃に生きた曾先之によって書かれたもので、中国歴史の入門書とされています。
そこに描かれるのは、太古から南宋の滅亡に至る数千年の歴史と、それぞれの時代に生きた数千人もの人物の生き方・哲学。中国の史書は人間に焦点を置いて書かれているだけに、この書は人間学の宝庫ともいえます。
本書『『十八史略』に学ぶ人生の法則』は、この『十八史略』を題材に、現代にも通じる人生訓の数々を読み解くものです。
著者の伊藤肇氏は、人物評論の名手として知られた人物です。東洋学を背景とした独特の評論で、熱狂的なファンを得ました。
本書のもとになったのは、『帝王学の源流を求めて――十八史略を読む』というカセットテープ全集。30分ずつ計10回、伊藤氏が行った『十八史略』の講義を収録したものです。本書『『十八史略』に学ぶ人生の法則』は、その講義録を活字にしたものであり、『十八史略』の朗読を耳で聞くように読み進めることができます。
企業であれ国家であれ、組織の頂点に立つ人に求められる条件は、今も昔も変わりありません。そんな普遍的な「リーダーの条件」を示した『『十八史略』に学ぶ人生の法則』は、組織を率いるすべての人にとって学ぶところの多い書です。




