「マネジメント・バイ・クエスチョン」。
 一言でいえば、質問を使って組織のマネジメントを促進し、自律的に成果が出せる組織をつくる手法です。

(MBQ:Management By Question)

解説

 「MBQ」とは、質問による管理のことである。「指示命令」ではなく、「質問応答」で組織をマネジメントしようというものだ。
 そのやり方は、とてもシンプルである。とにかく「これ、なんで?」と訊く。例えば、「この商品の平均単価が20%も上がったけど、これ、なんで?」と担当者に尋ねる。
 その効用は3つある。
 1つ目は、意外な情報が聞けること。質問の目的の1つは情報や意見の収集にあり、互いに訊きあうことで、見落としがちな情報やいろいろな角度から見た情報が集まる。
 2つ目は、この質問で質問者の興味・関心・意図を伝えられること。「これ、なんで?」と訊くことで、相手にある種の注意を喚起させられる。
 そして3つ目の効用は、質問を使って相手に考えさせることができる点にある。皆で「なぜ?」を考え、とことん理詰めで考えることで、物事の本質がつかめ、真の問題解決ができる。
 「これ、なんで?」というシンプルな質問を繰り返すことで、組織の思考力もマネジメント力も高まっていくのである。

編集部のコメント

 部下を指導するだけでなく、自らの業績を上げることも求められる――。『MBQマネジメント・バイ・クエスチョン』は、そんな多忙なプレイングマネジャーに、効率的かつ効果的なマネジメントの方法を説いたビジネス書です。

 著者の堀公俊氏は、組織コンサルタント。日本ファシリテーション協会フェローとして、多彩な分野でファシリテーション活動も展開しています。

 「MBQ」とは、書名の『MBQマネジメント・バイ・クエスチョン』が表す通り、“質問”を使ってマネジメントを促進し、自律的に成果が出せるチームをつくる方法のこと。一見コーチングに似ていますが、両者は異なるものです。
 堀氏は本書の「はじめに」と第1章で、その違いについて触れています。MBQはマネジメントという言葉が示すように、長期よりも“短期”、成長よりも“成果”、個人よりも“組織”を重視します。その点で、長期的な人材の育成に重きを置くコーチングとは異なる、と氏は説明しています。

 本書は、このMBQを現場で気軽に実践できる手法として、「3つの質問」を提示します。これを駆使することで、プレイングとマネジメントの両立はもちろん、高い成果を生むチームをつくることができる、と。その具体的な活用法を紹介する場面では、部下とマネジャーの会話例が豊富に盛り込まれ、実践的に学ぶことのできる内容になっています。

 自分の業務と部下指導とのバランスに悩む人や、マネジメントは苦手でプレイヤーに徹したい人…。本書は、そんなプレイングマネジャーにお薦めの1冊です。

2011年11月号掲載

MBQ マネジメント・バイ・クエスチョン 部下の“自頭力”を高める

先の見えない不況の中、プレイングマネジャーとして自身の成果目標を課せられ、部下を指導する時間の少ない上司が多い。本書は、こんな現状に即した、効率的なマネジメント手法、「マネジメント・バイ・クエスチョン」を紹介するものだ。「質問」することで、部下が自ら考えて動き、成果が生まれる ―― 問いが持つ力を活かした、短時間でできる管理手法を説く。

著 者:堀 公俊 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2011年9月
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