新刊ビジネス書の要約『TOPPOINT(トップポイント)』
最新号に掲載している“一読の価値ある新刊書”10冊の内容をご覧いただけます。
編集部が独自のテーマを設定し、5冊程度の良書を選出して紹介します。
編集部員が思わず読書メモを取った、良書の中の“一節”や“物語”を紹介します。
編集部員が「いま改めてお薦めしたい本」「再読したい名著」をPick Up!
各ジャンルにおける必読の名著10冊を編集部が選定。選書は随時更新します。
1万人以上の定期購読者を対象とした読者アンケートで決定された、半年ごとのベストビジネス書です。
2007年6月号掲載
大ヒット映画『ロード・オブ・ザ・リング』は、ハリウッドでなくウェリントンで作られた ―― 。この例が示す通り、これまで経済、文化等の面で世界一だった米国の座が揺らいでいる。原因は、創造的な才能を持つ“クリエイティブ・クラス”の大移動にある。こうした現象を、産業革命以来の大変化という著者が、彼らを軸とする新たな競争、経済等について語る。
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地球に優しいはずの環境活動。だが実は、往々にしてそれは環境を悪化させる。例えば、ペットボトルのリサイクルは、むしろ石油の消費量を増やす。また、自治体による古紙リサイクル運動は、民間の回収業者を圧迫する結果となった。そして、巨額のカネと利権が、環境保全という錦の御旗の影で動いている…。環境問題を巡るウソと、その裏事情がよくわかる1冊。
長い間、自分で判断する必要がなかった日本は、現在でも「判断停止」の状態を続けている。それというのも、無責任体制という構造が、社会のあらゆる部分に根を張っているからである。本書は、そうした日本独特の無責任体制の構造を明らかにすると同時に、私たち1人1人が身につけるべき判断力の養い方を教えてくれる。
2007年5月号掲載
9.11テロ以降、ブッシュ政権は国家戦略を再定義し、イラクを攻撃した。その結果、米国はイラクで苦境に陥り、2006年の中間選挙でブッシュの共和党は歴史的な大敗を喫した。今となっては、イラク政策の失敗は明らかである。ではなぜ、ブッシュ政権の誤った外交政策が推進されたのか? また今後、米国はどこに向かおうとするのか? 今の米国の真実を暴く。
今、スピリチュアル・ヒーリングやスピリチュアル・ケアなど、“スピリチュアル”が流行っている。これは、宗教の枠に収まりきらない宗教的なるものと言え、最近、日本の社会で、重要な役割を担いつつある。本書では、ヒット曲やベストセラー、ブログなど身近な社会現象を素材に、スピリチュアルとは何かを紹介し、我々はそれとどう向き合うべきかを考える。
2007年4月号掲載
「死に時」をわきまえることで、豊かな老後を送り、泰然と死を迎えることができると主張する著者が、過酷な老いの現実や、介護現場の問題点、延命医療の実態などを明らかにする。その上で、自分の死に時を見極め、早めに今を充実させるような生き方を提案する。在宅医療専門のクリニックに勤め、多くの死を見つめてきた医師による、“長生き”へのアンチテーゼ。
2007年3月号掲載
今にも殺人事件に発展しそうな家庭内暴力が、全国の家庭に蔓延している。両親の仲がよく、教育熱心な「普通の家庭」の真面目でおとなしい「普通の子」が、ある日、親に牙をむく。その原因は何なのか? 40年にわたって、教育現場に携わってきた著者が、家庭内暴力の原因や実態を示すと同時に、日本の教育や子育てについて具体的に提言する。
2007年2月号掲載
「ウェブ2.0革命」が、経済や社会、ビジネス、さらには資本主義そのものを大きく変える ―― 。時代のキーワードの1つ、ウェブ2.0革命が真に意味するもの、そして、それによって何がどう変わるのか、予想される様々な変化を語り下ろす。1995年に始まったインターネット革命以降、この10年ほどの間に何が起こり、またこれから何が起こるのかがよくわかる。
同じ島国だが、日本と英国は大きく異なる。バランス感覚をもって欧米の掛け橋を目指す英国。世論が偏りがちでアジアで孤立しつつある日本。在英16年の著者が、両国の違いを浮き彫りにする中で、日本の課題を明らかにする。それは一言で言えば、“バランス感覚のなさ”だ。とかく米国一辺倒になりがちな日本人に、新たな視点をもたらしてくれる1冊である。
2006年12月号掲載
心理学者である著者は、今騒がれている「格差社会」という言葉は、本来「格差病社会」というべきだとする。人々は格差社会といわれる社会の中で、勝ち組になろうとして、あるいは負け組になることを恐れて無理をし、そして心理的に病んでいくからだ。心を軽んじる国は、いつか滅びる。この危機感のもと、経済にも増して大切な“心”の問題にスポットを当てる。
サブタイトルは、「巨大メディアの『騙しの手口』」――。帯には、「あなたは、まだ彼らを信じられますか?」という刺激的なコピーが踊る。大新聞や大テレビ局の報道を、鵜呑みにしてはいけない、というのだ。自ら新聞記者として海外駐在経験も持つ著者が、実際の記事を引用しながら、具体的に問題点を指摘し、日本のジャーナリズムの大いなる欠陥に迫る。
内閣支持率、経済波及効果、視聴率、各種の平均値やランキング ── 。こうした統計データは頻繁にマスコミで発表されているが、それは信頼できるものなのか。実は、中には意図的に世論を誘導しようとするものなど、かなり危ういものがあるという。本書では、そうした“データの罠”を見抜き、それらに振り回されないための正しい情報の読み取り方を提案する。
2006年11月号掲載
サブタイトルはズバリ、“日本の「反撃力」が世界を変える”。「統計に出てくるようではもう遅いし、大切なことほど統計には表れない」と喝破する著者が、鋭い先読みと斬新な視点で“自信を回復した”日本の今後を予測する。例えば、日本は経済的には独走し、ニートやフリーターと呼ばれている若者たちこそが日本の未来産業を担うことになる、という。
2006年10月号掲載
石油の供給量が減少に転じる日は、すぐそこまで迫っているのに、日本はこの現実を直視しようとしない ―― 。本書は、そんな現状に警鐘を鳴らすもの。石油の需給関係の現状を分析し、主要国による資源の争奪戦を解説するとともに、来るべき激動を新たなチャンスに変える道を説く。すなわち、脱浪費を旨に「自然と共存する国家」を築くための国家戦略を提示する。
2006年8月号掲載
エンロン事件とライブドア事件。この2つの事件は、「金が全て」という、現在の米国と日本の社会現象を象徴している。では、なぜ「金万能主義」が横行するようになったのか? 事件は何を意味しているのか? この問いに対し、本書は「株式会社のあり方の問題」という面から切り込む。実は拝金主義の横行は、株式会社が危機に陥っていることの現れなのだ!
30歳を過ぎても結婚しない男たち。相手がいない、お金がない、自由な時間が大事…。彼らは結婚しないのか? できないのか? やがては「男性の3人に1人が一生独身」という時代がやってくる!? 数多くのインタビュー、アンケート調査のデータをもとに、「男性の未婚化」現象を探ると、その背景や構造のみならず、いくつかの「罠」も見えてきた ―― 。
2006年6月号掲載
本書は、大ベストセラー『国家の品格』(新潮新書)の著者・藤原正彦教授が、03年からの3年間、新聞や雑誌に寄稿したエッセイを集めたもの。すなわち、『国家の品格』の母体となった論考集である。時事評論から教育論、私生活から作家批評まで、幅広い分野を網羅してあり、『国家の品格』への理解がさらにすすむ1冊。
2006年5月号掲載
尖閣諸島・魚釣島の領有権を主張する中国。最近、東シナ海では、同国による不穏な動きが目立つが、これは決して偶発的なものではない。かつてアヘン戦争などで帝国主義列強に奪われた領土を取り返そうとする、国家戦略の一環なのだ。本書は、“中華思想”に基づくこの国家戦略を、「核・海洋・宇宙」という、中国が掲げる3つの国家目標を軸に描き出す。
今の小泉改革は、金融、建築、保険、医療などの日本市場「完全開放」を求める米国の要望に沿ったもの ―― 。わが国の政策決定は、いつからこんな情けないことになったのか。著者は、その根源は1993年に設置された「日米包括協議」にあると指摘。日本の外交文書を解説しつつ、その実態を明らかにしていく。そこから見えるのは、“日本の幸福”ではない!
『負け犬の遠吠え』(酒井順子著/講談社刊)という本が売れ、女優の杉田かおるの結婚・離婚騒動が話題になったことで、「負け犬」という言葉が世間に定着した。また、ビジネス界では「負け組」という言葉をよく耳にする。そうした負け犬(組)はなぜ早死になのか、データをもとに明らかにし、様々な格差に悩む人がどうすれば健康に、幸せになれるかを説く。
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