2008年7月号掲載

マイクロトレンド 世の中を動かす1%の人びと

Original Title :MICROTRENDS:THE SMALL FORCES BEHIND TOMORROW'S BIG CHANGES

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著者紹介

概要

現代社会では選択肢が溢れているため、人々の好みは細分化している。それはつまり、全人口のわずか1%が選ぶだけでもヒット商品になるということだ。著者は、こうした、小さく目立たないが大きな影響を及ぼすグループの力を「マイクロトレンド」と命名。通い婚カップル、高校生の実業家など、41の実例を取り上げ、それらが未来をどう変えるかについて考察する。

要約

「1%」が世界を変える!

 今日、ライフスタイルの変化やインターネットの普及などによって、新たな意味での個人化が進んでいる。

 その結果、世の中には「マイクロトレンド」がいくつも生まれている。

 マイクロトレンドとは、小さな動きが新しい大きなトレンドになっていくというものではない。

 全人口のわずか1%ほどの、目立たない小さなグループが、我々の社会に及ぼす大きな力のことである。例えば ——

男女比に泣く未婚女性

 かつてないほど、未婚の女性が増えている。実はこれは、自分ではどうしようもない事態である。

 米国では毎年、女子よりも男子の方が9万人多く生まれる。しかし、18歳までにこの男女比は逆転し、女性と男性の比率は51対49となる。思春期に死亡する男子が女子より多いためだ。

 さらに、ゲイという要素が絡む。米国にはゲイが約750万人、レズビアンが約350万人いる。この数字を男性と女性の総数から差し引くと、ストレートの女性と男性の比率は53対47となるのだ。

 男女比に泣く未婚女性の増加の影響はすでに表れている。2005年、住宅購入者層の中で未婚女性の占める割合は、既婚のカップルに次ぐ2番目となった。この年、未婚女性が購入した住宅は約150万戸。これは未婚男性の購入数の倍以上だ。

 また、夫は不要だが子供は欲しいのなら、精子を提供する市場はいくらでもある。金銭面や倫理面の規定もそれに合わせ、緩和されていくだろう。

クーガー

 女性の、年下の男性への関心が高まっている。

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